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チャンシルさんは福が多いね
gyao!タイトル情報から引用させていただきます。
ほんとうは あなたのまわりには福がいっぱい
ずっとプロデューサーとして支えてきた映画監督が打ち上げ宴会中に急死。これを機に失職して、何もかも失ってしまったチャンシルさん。映画だけに捧げてきた人生、気がつけば男も子供も家もなし、もちろん青春なんていまいずこ。そんな八方塞がり、アラフォー女子のチャンシルさんに、ある日突然、思わぬ恋の予感が…。
『チャンシルさんには福が多いね』本編映像 - YouTube
キム・チョヒ監督のインタビューの受け答えが良い。
（vol.58 映画『チャンシルさんには福が多いね』キム・チョヒ監督インタビュー
から引用させていただきます）
ーー冒頭の掴みから面白かったです。まさか皆と飲んでいて喋っている最中に監督が亡くなるとは思いませんでした。あの構想は見事でしたが何故監督を臨終させようと思ったのですか。
監督：この映画はチャンシルさんが危機を克服する話です。その為には何故、チャンシルさんがプロデューサーを辞めないといけなかったのかというパートが必要になります。それを「仕事がつまらない」とか「能力がない」などの話にしてしまうとそれを描くだけで30分～40分尺が必要になります。だからオープニングであのような強烈な形ででも、ワンシーンでプロデューサーを辞めなければならない状況を作りました。そうすれば、それ以降の物語の尺を稼ぐことが出来るからです。
（引用終）
キム・チョヒ監督の実に率直で明晰な返答は、
作品の質の高さを、観る前から保証してるとおもう。
映画が始まってすぐに
監督は小津安二郎をリスペクトしてるんだな
と分かる、小津映画でおなじみの
あのタイトルバックの麻布が出てくる。
見た目パッとしないアラフォー女性の地味な再生物語なのだが、予想通り、まっすぐな良い映画だった。
（My Favorite Songs）
