今日は私の趣味の腕時計の話をします。
といっても、ロレックスとかパテックとか、いわゆる高級時計を所有しているわけではありません。
10万前後の時計が多いかなと思います。
一口に時計と言っても、色々な駆動形式があります。
私の見解も交えながら、説明していきたいと思います。
【機械式】
もっとも昔からあるタイプの時計です。
ゼンマイと歯車で動きます。
機械式は、さらに細かく、手巻きと自動巻に分かれます。
手巻きは、手でゼンマイを巻くことで動きます。
物にもよりますが、1日1回程度は巻く必要があります。
自動巻は、振り子が内蔵されていて、腕にはめていれば、その振り子の回転によりゼンマイを巻けるようにしたものです。
自動巻にも、手巻き機能がついている物と、内臓振り子でのみゼンマイを巻けるものがありますので、購入時は注意が必要です。
メリットはあまりありません。
というか昔はこれしか無かったのです。
現代においては、ゼンマイが見えてかっこいいとか、カチカチというわずかな駆動音が心地よいとか、連続的に進む秒針に惹かれるとか
合理性とは異なる魅力を感じる人向けの時計です。
雑貨屋などで、比較的安価な機械式時計を「電池が不要だからお金も手間もかからず、エコ!」などと宣伝し、売っているお店がありますが
間違っています。
OHの話の時に、解説します。
デメリットですが
現在、一般化したクオーツ時計より、精度が低いです。
一般的なクオーツで1月に10秒程度、高精度クオーツで1年に数秒程度ずれますが
機械式は、高い物でも、結構ずれます。
70万円位するグランドセイコーでも、1日に5秒程度ずれましょう。
「そんなに高いのに、そんなにずれるの!?」
と感じる人は、機械式を使ってはいけません。
機械式は、頻繁に時計あわせをして使うことが前提です。
そうゆうめんどくささに、愛着を感じる人のための道具です。
次に、OHの必要性も大きなデメリットです。
OHとは、オーバーホールの事で、分解清掃・メンテナンスのことです。
調子が悪くなってから実施するのでは遅く、定期的に行う必要があります。
3年から5年に1度程度でしょうか。
これをサボると、中の歯車が知らぬうちにぼろぼろになり
そうなってからお店に出すと、大規模修理になってしまい、とんでもないお金がかかります。
機械式を買ったら、そうならないように、OHを忘れないようにしましょう。
このOHが、結構お金がかかります。
職人が手作業でやるしか無いからです。
良心的なところでも、1万5千円くらいでしょうか。
安い機械式時計は、1~2万円程度でしょうが、それを何万もかけてメンテナンスするか?という問題も生じます。
で、さっきの話に戻りますが
電池交換の手間とコストと、このOHを比べて下さい。
電池交換なんて10分程度、どこでもやってくれる、1000円もしない。
ところがOHは、店に寄りますが1週間以上かかるでしょうし、職人じゃ無いとできないし、数万かかる。
つまり、現代では、機械式時計は贅沢品です。
最近、おしゃれで手頃な機械式時計(例はこちら)が売られているのをよく見かけますが
必ずデメリットを知った上で買って下さい。
恋人に、「なんかかっこいいから」というだけの理由で、うかつに機械式時計を贈らないようにしましょう。
折角プレゼントしたのに、「すぐずれるし止まる、なんだこれは。しかも維持にこんなお金かかるの!?」と言われ、使ってもらえなかったら悲しいでしょ?
【クオーツ式】
現代では一般的な時計です。
何と言っても、安価で正確です。
数百円で売ってるような時計でもあそこまで精度を持てるのは、クオーツのおかげです。
機械式しか無い時代では、考えられなかったでしょう。
クオーツの原理は、水晶が云々かんぬんですが、まぁここには書きません。
気になる人はググって下さい。
電池式が多いですが、太陽光で発電するソーラー式に、中に発電機を持っていて、腕振りしたときに生まれる電気で動くキネティック式(これはもうほとんど流通してないですが……)もあります。
さらに、元々クオーツは精度が良いですが、電波受信により自動的に補正し、さらに精度を上げたものがあります。
これがいわゆる電波時計です。
ソーラー式で、電波受信機能があるものを、俗にソーラー電波などと呼びます。
シンプルなクオーツは、特にデメリットは無いと思います。
時計には時間表示以上の機能は求めない、というなら、これでいいでしょう。
ちなみに、ソーラー式にはリスクがあります。
発電した電池を、一時的に内蔵バッテリーにためるのですが
内蔵バッテリーは、少しずつ劣化していきます。
なので、安いソーラーは、すぐに内蔵バッテリーがだめになる可能性があります。
また、安い電波時計は、「電波をなかなか受信してくれない」という可能性もあります。
なので、ソーラー電波をちゃんと使いたいなら、それなりの値段のものを買った方が良いと思うし
それなりの値段を払いたくないなら、シンプルな電池式クオーツで良い気がします。
【スプリングドライブ式】
ざっくばらんに説明すると
基本は機械式なんだけど、クオーツに似たユニットも搭載し、それで補正をかけ
クオーツ並みの精度を実現した物です。
セイコーのみが作っています。
メリットは、機械式とクオーツ式のいいとこ取りができていることです。
特に、秒針の動きは芸術的です。
デメリットは、何と言っても高い!
あんなものをポンと買える高給取りになりたいものです。
【FOSSIL TWIST式】
これ最近知ったんですけど
とても面白いですね。
FOSSILっていうブランド独自の方式なんですけれど
時針・分針は電池クオーツで動かし、秒針は機械式で動かすという物です。
時・分はクオーツですから、精度も出ますし
秒は、多少ずれても良いでしょう、だから機械式で動かして、おしゃれさを出しましょう、そうゆう設計思想です。
そして何より安い。
3~5万程度でしょうか。
これは所持していないので、もしかしたらカタログを見ただけではわからないデメリットがあるのかもしれませんが
今私の中で、一番興味深いです。
もしも買ったら、またレポートします。
どうだったでしょうか。
腕時計って、結構奥が深いと思います。
恋人に腕時計をプレゼントしようとお考えの方
ぜひぜひ、よく考えてからご購入下さい。
といっても、ロレックスとかパテックとか、いわゆる高級時計を所有しているわけではありません。
10万前後の時計が多いかなと思います。
一口に時計と言っても、色々な駆動形式があります。
私の見解も交えながら、説明していきたいと思います。
【機械式】
もっとも昔からあるタイプの時計です。
ゼンマイと歯車で動きます。
機械式は、さらに細かく、手巻きと自動巻に分かれます。
手巻きは、手でゼンマイを巻くことで動きます。
物にもよりますが、1日1回程度は巻く必要があります。
自動巻は、振り子が内蔵されていて、腕にはめていれば、その振り子の回転によりゼンマイを巻けるようにしたものです。
自動巻にも、手巻き機能がついている物と、内臓振り子でのみゼンマイを巻けるものがありますので、購入時は注意が必要です。
メリットはあまりありません。
というか昔はこれしか無かったのです。
現代においては、ゼンマイが見えてかっこいいとか、カチカチというわずかな駆動音が心地よいとか、連続的に進む秒針に惹かれるとか
合理性とは異なる魅力を感じる人向けの時計です。
雑貨屋などで、比較的安価な機械式時計を「電池が不要だからお金も手間もかからず、エコ!」などと宣伝し、売っているお店がありますが
間違っています。
OHの話の時に、解説します。
デメリットですが
現在、一般化したクオーツ時計より、精度が低いです。
一般的なクオーツで1月に10秒程度、高精度クオーツで1年に数秒程度ずれますが
機械式は、高い物でも、結構ずれます。
70万円位するグランドセイコーでも、1日に5秒程度ずれましょう。
「そんなに高いのに、そんなにずれるの!?」
と感じる人は、機械式を使ってはいけません。
機械式は、頻繁に時計あわせをして使うことが前提です。
そうゆうめんどくささに、愛着を感じる人のための道具です。
次に、OHの必要性も大きなデメリットです。
OHとは、オーバーホールの事で、分解清掃・メンテナンスのことです。
調子が悪くなってから実施するのでは遅く、定期的に行う必要があります。
3年から5年に1度程度でしょうか。
これをサボると、中の歯車が知らぬうちにぼろぼろになり
そうなってからお店に出すと、大規模修理になってしまい、とんでもないお金がかかります。
機械式を買ったら、そうならないように、OHを忘れないようにしましょう。
このOHが、結構お金がかかります。
職人が手作業でやるしか無いからです。
良心的なところでも、1万5千円くらいでしょうか。
安い機械式時計は、1~2万円程度でしょうが、それを何万もかけてメンテナンスするか?という問題も生じます。
で、さっきの話に戻りますが
電池交換の手間とコストと、このOHを比べて下さい。
電池交換なんて10分程度、どこでもやってくれる、1000円もしない。
ところがOHは、店に寄りますが1週間以上かかるでしょうし、職人じゃ無いとできないし、数万かかる。
つまり、現代では、機械式時計は贅沢品です。
最近、おしゃれで手頃な機械式時計(例はこちら)が売られているのをよく見かけますが
必ずデメリットを知った上で買って下さい。
恋人に、「なんかかっこいいから」というだけの理由で、うかつに機械式時計を贈らないようにしましょう。
折角プレゼントしたのに、「すぐずれるし止まる、なんだこれは。しかも維持にこんなお金かかるの!?」と言われ、使ってもらえなかったら悲しいでしょ?
【クオーツ式】
現代では一般的な時計です。
何と言っても、安価で正確です。
数百円で売ってるような時計でもあそこまで精度を持てるのは、クオーツのおかげです。
機械式しか無い時代では、考えられなかったでしょう。
クオーツの原理は、水晶が云々かんぬんですが、まぁここには書きません。
気になる人はググって下さい。
電池式が多いですが、太陽光で発電するソーラー式に、中に発電機を持っていて、腕振りしたときに生まれる電気で動くキネティック式(これはもうほとんど流通してないですが……)もあります。
さらに、元々クオーツは精度が良いですが、電波受信により自動的に補正し、さらに精度を上げたものがあります。
これがいわゆる電波時計です。
ソーラー式で、電波受信機能があるものを、俗にソーラー電波などと呼びます。
シンプルなクオーツは、特にデメリットは無いと思います。
時計には時間表示以上の機能は求めない、というなら、これでいいでしょう。
ちなみに、ソーラー式にはリスクがあります。
発電した電池を、一時的に内蔵バッテリーにためるのですが
内蔵バッテリーは、少しずつ劣化していきます。
なので、安いソーラーは、すぐに内蔵バッテリーがだめになる可能性があります。
また、安い電波時計は、「電波をなかなか受信してくれない」という可能性もあります。
なので、ソーラー電波をちゃんと使いたいなら、それなりの値段のものを買った方が良いと思うし
それなりの値段を払いたくないなら、シンプルな電池式クオーツで良い気がします。
【スプリングドライブ式】
ざっくばらんに説明すると
基本は機械式なんだけど、クオーツに似たユニットも搭載し、それで補正をかけ
クオーツ並みの精度を実現した物です。
セイコーのみが作っています。
メリットは、機械式とクオーツ式のいいとこ取りができていることです。
特に、秒針の動きは芸術的です。
デメリットは、何と言っても高い!
あんなものをポンと買える高給取りになりたいものです。
【FOSSIL TWIST式】
これ最近知ったんですけど
とても面白いですね。
FOSSILっていうブランド独自の方式なんですけれど
時針・分針は電池クオーツで動かし、秒針は機械式で動かすという物です。
時・分はクオーツですから、精度も出ますし
秒は、多少ずれても良いでしょう、だから機械式で動かして、おしゃれさを出しましょう、そうゆう設計思想です。
そして何より安い。
3~5万程度でしょうか。
これは所持していないので、もしかしたらカタログを見ただけではわからないデメリットがあるのかもしれませんが
今私の中で、一番興味深いです。
もしも買ったら、またレポートします。
どうだったでしょうか。
腕時計って、結構奥が深いと思います。
恋人に腕時計をプレゼントしようとお考えの方
ぜひぜひ、よく考えてからご購入下さい。