2ヶ月ほど前に私が書いた過去記事「重度障害理由に地元小学校へ通えず、親子が提訴」について少し書きます。
まず、この記事に対する反響の大きさについて、私は驚き、戸惑っています。
付いたコメントの数も、圧倒的です。
また、アクセス解析を見てみると、ある掲示板でどなたかが私の記事を紹介したようです。
(ある掲示板とはこれのこと。様々な意見が見られますので、興味のある方はぜひ。)
このようなリンクも、多くのアクセスの要因のようです。
さて、この記事を読まれる方にお願いです。
あくまで、この記事は「私の気持ち」です。
どこかのコンビニの店員が「こんなお客が今日来たんだけど正直イヤだったわー」とSNSに投稿するのと同じレベルだと思って下さい。
私を言い負かしても何も変わりませんし、そもそも私のような現場の教師には決定権がありません。
現場の教師は教育委員会の決定に従うだけです。
教育委員会は、今回のように揉めた場合、裁判所の決定に従うだけです。
というわけで、私のこの記事を読まれる方におかれましては、「ふーん、こんな本音を持った先生もいるんだー」程度に思って下さい。
もう1つ、ついでに書いておきます。
公教育の教師は、全体を預かるのが仕事です。
極端な例ですが
AというボタンとBというボタンがあり、どちらかを必ず押さなければならない。
Aというボタンを押すと、クラスの1人が助かり、残り39人が死ぬ。
Bというボタンを押すと、クラスの39人が助かり、残り1人が死ぬ。
という状況だった場合、私は迷いなくBを押します。
当然、それで死ぬ子には人権がありますし、良いところもあります。将来もあります。
それでも私はBを押します。
それが公立学校の教師の仕事だと思います。
まず、この記事に対する反響の大きさについて、私は驚き、戸惑っています。
付いたコメントの数も、圧倒的です。
また、アクセス解析を見てみると、ある掲示板でどなたかが私の記事を紹介したようです。
(ある掲示板とはこれのこと。様々な意見が見られますので、興味のある方はぜひ。)
このようなリンクも、多くのアクセスの要因のようです。
さて、この記事を読まれる方にお願いです。
あくまで、この記事は「私の気持ち」です。
どこかのコンビニの店員が「こんなお客が今日来たんだけど正直イヤだったわー」とSNSに投稿するのと同じレベルだと思って下さい。
私を言い負かしても何も変わりませんし、そもそも私のような現場の教師には決定権がありません。
現場の教師は教育委員会の決定に従うだけです。
教育委員会は、今回のように揉めた場合、裁判所の決定に従うだけです。
というわけで、私のこの記事を読まれる方におかれましては、「ふーん、こんな本音を持った先生もいるんだー」程度に思って下さい。
もう1つ、ついでに書いておきます。
公教育の教師は、全体を預かるのが仕事です。
極端な例ですが
AというボタンとBというボタンがあり、どちらかを必ず押さなければならない。
Aというボタンを押すと、クラスの1人が助かり、残り39人が死ぬ。
Bというボタンを押すと、クラスの39人が助かり、残り1人が死ぬ。
という状況だった場合、私は迷いなくBを押します。
当然、それで死ぬ子には人権がありますし、良いところもあります。将来もあります。
それでも私はBを押します。
それが公立学校の教師の仕事だと思います。
川崎市にはすべての市立小中学校に特別支援級があります。知的障がい、情緒障がい、肢体不自由、病弱、難聴、弱視の子どもで、保護者の意向があり教育委員会が入級を許可した子どもたちは地域の学校の特別支援級に入り、なおかつ該当学年の普通級にも在籍になります。この普通級を交流級といいます。
光菅さんは地域の小学校に通いたいと望んでいるだけで、普通級に在籍して一日中ずっと普通級で学習したいと望んでいるわけではないでしょう。医療的ケア、排泄や食事、着替えなどの生活介助に時間がかかるし、もし知的障がいがあるのなら普通級での学習は無理ですから。もし川崎市が裁判に負けて地域の小学校に通うことになれば、そこの特別支援級に入級することになると思います。
私の受け持ちの子どもも普段は特別支援級で学び、体育や音楽、生活、運動会、社会科見学など参加できそうな(一緒の時間を共有できそうな)活動に参加していました。学習や生活介助は特別支援級の担任が、医療的ケアは派遣された看護師が行っていました。ですので、川崎市では普通級の担任が光菅さんのような医療的ケア児の指導を担当することはありません(おそらく他地域も同じでしょう)。お書きになっているように、普通級の担任が大勢の子どもたちの学習指導を行いながら医療的ケア児の対応をすることはできませんから。
記事にも書きましたが、私は普通学級に入ることを希望していると「仮定」して意見を書いたに過ぎません。
この保護者が普通学級を望んでいるのか特支学級を望んでいるのかは分かりません。報道されていませんでしたので。
>>もし川崎市が裁判に負けて地域の小学校に通うことになれば、そこの特別支援級に入級することになると思います。
わかりませんよ、もしかしたら親は普通学級に入れろと主張して裁判を争っているかも知れません。
あとは司法の判断です。
少し言葉足らずでした。
完全に推測になるのですけど
実は私、このもめ事の前提には「保護者が特別支援学級を拒否している」というのがあるのでは、と思っているのです。
>>体育や音楽、生活、運動会、社会科見学など参加できそうな(一緒の時間を共有できそうな)活動に参加していました。学習や生活介助は特別支援級の担任が、医療的ケアは派遣された看護師が行っていました。ですので、川崎市では普通級の担任が光菅さんのような医療的ケア児の指導を担当することはありません
ご指摘の通り、どこも似たようなものだと思います。
つまり、この親が特支学級を望んでいるのなら、いくらでもやりようはあるように感じられますし
裁判沙汰にしてまで教育委員会が拒否することだろうか?と不自然に思うわけです。
裁判になる前に、この親と教育委員会は、話し合いの場を設けているはず。
先述の理由で、その話し合いは、親の「特支学級はいやだ」から始まっているのでは?と推測しています。
そして
親「普通学級がいい」
教育委員会「それは受け入れられない。だから特支学校へ」
親「納得できない。裁判だ」
となったのでは、と思っています。
もちろん、何度も言いますが、これはあくまで私の推測です。
気管切開や胃ろうのお子さんを受け入れる自治体は増えていますが、人工呼吸器のお子さんを受け入れている地域の公立小学校は大阪市以外ないのでは。おそらく前例がないということで人工呼吸器がネックになっていると思います。
ご両親は健常の子どもたちとの交流を望んでいるようですが、どの記事を読んでも普通級在籍を要望しているとは書いていないので、これも私の推測ですが、地域の小学校の特別支援級に通いたいということだと思います。
でも、特支学級を希望するなら、裁判にもつれ込んでまで拒否するほどのことか?と私には思えます。
前例がないとは言え、大阪では例があるわけですからね。
まぁ、お互いに推測を前提にして意見をぶつけ合っても不健全ですから、このくらいにしておきませんか。
あとは司法の判断を待ちましょう。
「重症心身障害児が普通学級で学ぶのは本当に困難なのか」(DIAMOND Online 7月26日記事 下の方より抜粋)
https://diamond.jp/articles/-/175657?page=5
『夫妻は市内5ヵ所の小学校を視察した。就学相談のたびに、市教委の担当者は「分かっています」と言っていたが、今年3月、夫妻のもとに「安心・安全で、専門的な教育を受けられるために、(和希君には)特別支援学校への入学を決定する」と最終決定の通知が届いた。
両親の不服を受けて、神奈川県教育委員会が介入し再検討の場が設定され、両親は弁護士とともに市教委との話し合いに臨んだが、2回目終了後、一方的に打ち切られてしまった。
主治医からは「(体の)状態が安定していることを踏まえ、地域の小学校の特別支援学級が適切」との診断書を取得している。』
他の方のコメントにもあるように、人工呼吸器をつけた子どもは看護師が常駐している特別支援学校でも保護者が学校に付き添わなくてはなりません。一昨年神奈川県教育委員会は「人工呼吸器をはずせない児童は、校外活動でバスに乗車させない」「人工呼吸の実施は保護者に依頼する」と学校に通知しました。中原養護学校では、人工呼吸器を装着した子どもの保護者が人権救済の申し立てをしています。
光菅さんも送り迎えはもちろん、特別支援学校でも保護者が付き添わなくてはならないのなら、少しでも近い地域の小学校へと思ったのでは。
市教委側で地域の小学校通学を断ったのは、人工呼吸器に関わる事故(他の子どもが触ってしまい壊れたら、急に故障したら等々)と、保護者が一日中学校に待機することの問題ではないかと思います。適切な待機場所が用意できない学校もあります。毎日待機する保護者も大変でしょうが、一日中ずっと保護者がそばにいる状態の教員側の負担は相当なものです。
水戸市の特別支援学校で人工呼吸器が故障して後遺症を負った生徒の保護者が、茨城県に9200万円の損害賠償を求めて訴訟を起こしています。(茨城新聞 7
月13日) https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15313949431843
特別支援学校であってもこのような事例があると、やはり難しいのかなと思います。名無しの教師さんがおっしゃる通り司法の判断を待ちましょう。
手のひらを返すようですが、特別支援学級志望でしたか……それならもうちょっと話し合いでどうにかならなかったのかなぁ、と思ってしまいます。
しかし、「重症心身障害児が普通学級で学ぶのは本当に困難なのか」という記事のタイトルは疑問ですね。
大雑把な段階としては、
普通学級
特別支援学級
特別支援学校
だと思うのですが、このタイトルで光菅さんの事例を取り上げることは、論点が散らばる気がするのですけれどもね。
あとは、どのような判決が出るか、ですね。
特別支援学級も、普通級に比べて子どもの人数は少ないとはいえ情緒が厳しい子、パニックを起こしやすい子、重度の知的障がいのある子、身体障がいはなくても生活全般に介助の必要な子など様々な子どもたちをお預かりしています。
このような子どもたちの学習も見ながら医療的ケアの必要な重身のお子さんの学習(というより療育)を見るのは、本当に大変です。カニューレや人工鼻が抜けていないか、発作を起こしていないか絶えず気にかけ、少し顔色が悪いとサチュレーションを測り…。介助員も教員も人手不足で、おむつ替えをしている間に他の子どもが教室から校庭に出てしまうこともありました。保護者は医療的ケアのために別室で待機してもらっていました。
今のところどういう結果になるのか分かりませんが、もし地域の小学校の特別支援級に入級になるのなら、医療的ケアと生活介助、学習支援も担える看護師さんを毎日派遣してもらわないと、とても無理だと思います。
蛇足ですが、ネット上で「我が子がお世話係にさせられるなんて絶対に嫌」というご意見を見かけますが、何かあったら命の危険がある子どもを、他の子どもにお世話させるワケありません。あり得ません。普通級の子が車いすを押すのも禁止です。そんなことをして事故でも起きたら、責任を問われるのは特支の担任ですから。
光菅さんの意見陳述がありましたね。今は特支から離れていますが、裁判の行方を注視したいと思います。
それはその通りだと思います。
ただ、逆に言うと、教育委員会は裁判をしてでも、できる限りそういうことをしたくないと考えている、と解釈できますよね?
そこまでかー、と私は感じました。
>>「我が子がお世話係にさせられるなんて絶対に嫌」というご意見を見かけますが
ここで言うお世話というのは、介助や医療ケアではなく、例えばグループ活動の時に「かわりに何々をやってあげてね」とかそういうやつの事を言っているのではないですかね?特別支援学級の場合でも、所謂交流学級に入ることは考えられるでしょうし。
後は裁判官次第です。