若槻千夏、教員不足問題発言で炎上し謝罪
タレントの若槻千夏(35)が、教員不足問題に関する自身の発言で批判を浴び、謝罪した。
若槻は、教員不足問題を特集した21日放送の日本テレビ系「newszero」に出演。全国の小中学校で教員が不足し、1人の教員に業務が集中し、勤務時間外もプライベートの時間も削って対応するなど深刻な状況が紹介される中、若槻は、スタジオ出演した現役小学校教師が負担を減らすために勤務時間外の18時以降は電話に出ないなどの対応策を講じていると発言したのに対し、「何かあったらどうするんですか? もし子どもが帰ってくるのが遅くなって心配になって、見つからない時に学校に電話をするのが親だと思う。それも対応してくれないってことですか」と反論。教師が「子どもが帰ってこないのであれば警察が対応しますし」と説明すると、「えー、寂しい」と嘆いた。
若槻の発言に、ネット上では批判の声が噴出。若槻は22日、インスタグラムを更新し、「この度は、自分の発言により、先生や先生に関わる方々、また視聴者の皆様に大変不快な思いをさせてしまう内容に至ってしまいました。軽はずみな発言を反省しています。私の発言の意図は、『先生の負担を増やしたい』『先生に過重労働をして欲しい』『先生に自分の子供の責任をおしつける』という意味では全くございません。毎日ご一緒する先生方のとの繋がりが、子供達や保護者にとっての安心のよりどころになっている事もあり、そこをきっぱり割り切ってしまわれるというお話に対して、一個人として、悲しさを覚えてしまったのは事実です」と発言の真意を説明した。
続けて「ただ、このような発言が、過重労働で大変な思いをされている先生方の心や身体の負担に繋がり、そのようなプレッシャーから先生になりたい方が減少してしまうという日本の『教師』という職業の現実問題と大変さを改めて痛感しました」とし、「この度は私の軽はずみな発言から一生懸命働く先生方達を傷つけてしまった事、心から申し訳ないと思っています」と謝罪した。
(https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201907220000234.htmlより引用)
さて、筆者は小学校での勤務経験はありませんが、現役公立中学校教師として意見します。
確かに、教師の仕事が所謂「ブラック化」することは問題です。
以前より、私は、「教師は地方公務員であり労働者ではあるが、超人では無い」と主張してきました。
教師の仕事がブラック化すると、それがいじめの見落としにつながりかねない、とも思っています。
一方で、保護者の立場からする
「何かあったときに先生が頼りになればうれしい」
という気持ちは、決して間違ってないと思いますし
むしろそう思われなくなったら我々教師の存在価値って何なんですかね?
教員の勤務時間は、学校によって違いますが、だいたい朝の8時くらいから夕方の5時くらいまでです。
全職員がそのような勤務体系なのに、夕方6時くらいまで平然と部活をやったり、保護者対応をやったりするから、「ブラック」と言われるわけです。
教員の仕事がブラック化しないように留意しつつ、不安な保護者に対応出来るような学校作りを目指すべきだと思いますし
その「何かあったとき不安な保護者代表」としての若槻氏の発言は、決しておかしなものだとは私には思えません。
具体的にどうするべきでしょうか。
例えば、教師にも早番遅番というシフトの概念を導入したらどうでしょうか。
若槻氏が指摘するような、遅い時間のトラブルについては、遅番が対応すれば良い。
または、市町村教育委員会直属で、夜間電話対応デスクを設置するのはどうでしょうか。
ある時間以降になると、学校にかかってくる電話は、そちらに転送されるようにするのです。
記事で紹介されているような、「子どもが帰ってこない」というものであれば
夜間デスクのオペレーターが、「警察に相談されてはどうでしょうか」とアドバイスしつつ、「明日の午前中に、担任に電話させます」と対応すれば
保護者も安心しますし、学校教師としても初動がやりやすくなります。
子どもが帰ってこない。
それの対応は、確かに警察の仕事だと思います。
でも、「警察の仕事で、教師が多忙化しているから」と学校が保護者からの期待をカットしてしまうのは、私も寂しいことだと思います。
また、まともな親ならば、子どもが帰ってこないと言うことを一大事としてとらえるはずです。
そうなったときに、冷静に「警察に相談」とやれるでしょうか?
そんな焦った状態で、身近に相談できる存在として、「学校」をまず頭に思い浮かべることは、そんなに不自然なことでしょうか?
繰り返しになりますが、若槻氏を批判するよりも、「教師の仕事がブラック化しないように留意しつつそのような期待に応えられる学校はどうやったら作れるか?」を議論した方が建設的かと思います。
「何でもかんでも学校任せにするな」
「まずは親がしっかりやれよ、先生にばかりやらすな」
というような若槻氏に対する批判を耳にしました。
そうでしょうか。
核家族の増加、片親家庭の増加、共働き家庭の増加……
サザエさん的な時代ほど、親や祖父母が子どもに目をかけてあげられない時代です。
また、地域住民も、「不審者」として通報されることが恐ろしくて、うかつに地域の子どもに声をかけられない時代にもなりました。
そんな時代だからこそ、学校の機能を強化するのが、子どものためであり社会のためでは無いでしょうか?
もちろん、私の案の実現を阻む存在があります。
それは「財源」です。
でも、本当に金が無いのでしょうか?
例えば、文科省が「プログラミング教育をやれ」と言ったため、どの自治体も大慌てでパソコンやタブレット端末の配備を行なっています。
本当にプログラミングは必要でしょうか?
パソコンの購入をやめれば、その予算で夜間電話対応デスクを設立できませんかね?
文科省がやろうとしていることを国民は真剣に学び、真摯に評価し、場合によっては見直しを要求する必要があるのでは無いでしょうか。
タレントの若槻千夏(35)が、教員不足問題に関する自身の発言で批判を浴び、謝罪した。
若槻は、教員不足問題を特集した21日放送の日本テレビ系「newszero」に出演。全国の小中学校で教員が不足し、1人の教員に業務が集中し、勤務時間外もプライベートの時間も削って対応するなど深刻な状況が紹介される中、若槻は、スタジオ出演した現役小学校教師が負担を減らすために勤務時間外の18時以降は電話に出ないなどの対応策を講じていると発言したのに対し、「何かあったらどうするんですか? もし子どもが帰ってくるのが遅くなって心配になって、見つからない時に学校に電話をするのが親だと思う。それも対応してくれないってことですか」と反論。教師が「子どもが帰ってこないのであれば警察が対応しますし」と説明すると、「えー、寂しい」と嘆いた。
若槻の発言に、ネット上では批判の声が噴出。若槻は22日、インスタグラムを更新し、「この度は、自分の発言により、先生や先生に関わる方々、また視聴者の皆様に大変不快な思いをさせてしまう内容に至ってしまいました。軽はずみな発言を反省しています。私の発言の意図は、『先生の負担を増やしたい』『先生に過重労働をして欲しい』『先生に自分の子供の責任をおしつける』という意味では全くございません。毎日ご一緒する先生方のとの繋がりが、子供達や保護者にとっての安心のよりどころになっている事もあり、そこをきっぱり割り切ってしまわれるというお話に対して、一個人として、悲しさを覚えてしまったのは事実です」と発言の真意を説明した。
続けて「ただ、このような発言が、過重労働で大変な思いをされている先生方の心や身体の負担に繋がり、そのようなプレッシャーから先生になりたい方が減少してしまうという日本の『教師』という職業の現実問題と大変さを改めて痛感しました」とし、「この度は私の軽はずみな発言から一生懸命働く先生方達を傷つけてしまった事、心から申し訳ないと思っています」と謝罪した。
(https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201907220000234.htmlより引用)
さて、筆者は小学校での勤務経験はありませんが、現役公立中学校教師として意見します。
確かに、教師の仕事が所謂「ブラック化」することは問題です。
以前より、私は、「教師は地方公務員であり労働者ではあるが、超人では無い」と主張してきました。
教師の仕事がブラック化すると、それがいじめの見落としにつながりかねない、とも思っています。
一方で、保護者の立場からする
「何かあったときに先生が頼りになればうれしい」
という気持ちは、決して間違ってないと思いますし
むしろそう思われなくなったら我々教師の存在価値って何なんですかね?
教員の勤務時間は、学校によって違いますが、だいたい朝の8時くらいから夕方の5時くらいまでです。
全職員がそのような勤務体系なのに、夕方6時くらいまで平然と部活をやったり、保護者対応をやったりするから、「ブラック」と言われるわけです。
教員の仕事がブラック化しないように留意しつつ、不安な保護者に対応出来るような学校作りを目指すべきだと思いますし
その「何かあったとき不安な保護者代表」としての若槻氏の発言は、決しておかしなものだとは私には思えません。
具体的にどうするべきでしょうか。
例えば、教師にも早番遅番というシフトの概念を導入したらどうでしょうか。
若槻氏が指摘するような、遅い時間のトラブルについては、遅番が対応すれば良い。
または、市町村教育委員会直属で、夜間電話対応デスクを設置するのはどうでしょうか。
ある時間以降になると、学校にかかってくる電話は、そちらに転送されるようにするのです。
記事で紹介されているような、「子どもが帰ってこない」というものであれば
夜間デスクのオペレーターが、「警察に相談されてはどうでしょうか」とアドバイスしつつ、「明日の午前中に、担任に電話させます」と対応すれば
保護者も安心しますし、学校教師としても初動がやりやすくなります。
子どもが帰ってこない。
それの対応は、確かに警察の仕事だと思います。
でも、「警察の仕事で、教師が多忙化しているから」と学校が保護者からの期待をカットしてしまうのは、私も寂しいことだと思います。
また、まともな親ならば、子どもが帰ってこないと言うことを一大事としてとらえるはずです。
そうなったときに、冷静に「警察に相談」とやれるでしょうか?
そんな焦った状態で、身近に相談できる存在として、「学校」をまず頭に思い浮かべることは、そんなに不自然なことでしょうか?
繰り返しになりますが、若槻氏を批判するよりも、「教師の仕事がブラック化しないように留意しつつそのような期待に応えられる学校はどうやったら作れるか?」を議論した方が建設的かと思います。
「何でもかんでも学校任せにするな」
「まずは親がしっかりやれよ、先生にばかりやらすな」
というような若槻氏に対する批判を耳にしました。
そうでしょうか。
核家族の増加、片親家庭の増加、共働き家庭の増加……
サザエさん的な時代ほど、親や祖父母が子どもに目をかけてあげられない時代です。
また、地域住民も、「不審者」として通報されることが恐ろしくて、うかつに地域の子どもに声をかけられない時代にもなりました。
そんな時代だからこそ、学校の機能を強化するのが、子どものためであり社会のためでは無いでしょうか?
もちろん、私の案の実現を阻む存在があります。
それは「財源」です。
でも、本当に金が無いのでしょうか?
例えば、文科省が「プログラミング教育をやれ」と言ったため、どの自治体も大慌てでパソコンやタブレット端末の配備を行なっています。
本当にプログラミングは必要でしょうか?
パソコンの購入をやめれば、その予算で夜間電話対応デスクを設立できませんかね?
文科省がやろうとしていることを国民は真剣に学び、真摯に評価し、場合によっては見直しを要求する必要があるのでは無いでしょうか。