財布の中を見るとあと1枚しかない
無情にも最後の一万円が券売機に吸い込まれていく
今日は仕事で奈良県まで行きました
三宮から奈良までの運賃は1210円 往復で2420円なり
財布の中を見ると一万円札が一枚しか無い
これは最後の砦だった
財布の中身が減っていってもまだ一万円有ると安心感が有る
が、この最後の一枚を切り崩さなければならない時が来るとなんともいえない寂しさがある
隠していたヘソクリが見つかり没収されていく切なさがある
迷ってはいられない仕事だ、勇気をふりしぼり静かに券売機に一万円を入れる
親の心子知らずとはよく言ったものだ
船出の別れを惜しむ時間も無くあっというまにお札は吸い込まれていった
もう少しゆっくり入ってもいいのではないだろうか
機械とは冷たいものだ 百烈拳
1210円は表示画面右下の一番高い料金だった
最後のボタンを押す
機械の向こう側でガチャガチャと音がしたと思うとキップとおつりが出てきた
まずお札を取る、上下不ぞろい なんでそろえて出さないんだ
普段は考えもしないことが頭に浮かぶ
しかし1210円も出したのにキップ小さいなぁ~
ポケットに入れて改札に向かおうとした時、ふり返って券売機を見た
あの券売機の中に私の一万円札が入っている
いいか、次に会うときは友達を一杯連れてくるんやで
私は後ろ髪を惹かれる思い出で改札を通った
あ ぁ ~
無情にも最後の一万円が券売機に吸い込まれていく
今日は仕事で奈良県まで行きました
三宮から奈良までの運賃は1210円 往復で2420円なり
財布の中を見ると一万円札が一枚しか無い
これは最後の砦だった
財布の中身が減っていってもまだ一万円有ると安心感が有る
が、この最後の一枚を切り崩さなければならない時が来るとなんともいえない寂しさがある
隠していたヘソクリが見つかり没収されていく切なさがある
迷ってはいられない仕事だ、勇気をふりしぼり静かに券売機に一万円を入れる
親の心子知らずとはよく言ったものだ
船出の別れを惜しむ時間も無くあっというまにお札は吸い込まれていった
もう少しゆっくり入ってもいいのではないだろうか
機械とは冷たいものだ 百烈拳
1210円は表示画面右下の一番高い料金だった
最後のボタンを押す
機械の向こう側でガチャガチャと音がしたと思うとキップとおつりが出てきた
まずお札を取る、上下不ぞろい なんでそろえて出さないんだ
普段は考えもしないことが頭に浮かぶ
しかし1210円も出したのにキップ小さいなぁ~
ポケットに入れて改札に向かおうとした時、ふり返って券売機を見た
あの券売機の中に私の一万円札が入っている
いいか、次に会うときは友達を一杯連れてくるんやで
私は後ろ髪を惹かれる思い出で改札を通った
あ ぁ ~