きまぐれ通信

心と心をつなぐネットワーク ♪ ~

この時期になると流石に冗談は言えなくなります。あの日から15年・・・

2010-01-15 | 漫画



1月17日午前5時46分 


震度7の激震の中で飛び起きた。家の中はメチャメチャになりなにがかんだか分からない。
 
阪 神 大 震 災 !
 
神戸市灘区の借家に住んでいましたが周りの住宅はほとんど倒壊していました。
人間てまさかの光景を目の当たりにすると思考が停止します。どんな時にでも頭の中だけは冷静を自負していた私ですが、震災の瞬間すべての自信を失いました。何も出来ない無能な人間、まるで夢遊病者のような毎日でした。
 
会社辞めようか ・ ・ ・  なんて事を考え出した。
 
借家は半壊、余震が絶え間なく来る。
小学校へ避難、会社からは出社の要請。
小学校の自由室でリーダをしていたが自宅に戻り会社に出勤を始めた。
 
皆 を 捨 て 逃 げ た !

その思いは今でも吹っ切れない。
余震に家屋倒壊の恐怖の中1年が過ぎなんとか転居した。
新しいマンション、自分達の家族だけが幸せになった。
今の平穏な生活と震災後苦しみ続けた人達の生活、自分が自己中心的な人間だと自己嫌悪に陥る。

 
この倒壊した建物の中には人が居るかも知れない。何故お前は助けないのか・・・

会社に行かねば行けないと言う理由で、小学校の人達を見捨てた・・・

震災後1年で転居したのになんら震災で苦しんでいる人達を助けようとしなかった・・・

震災後三宮であった1.17のつどいにはいけなかった。 これはその後ずーと気持ちの中に残っていた。
10年の時、始発電車に乗り三宮へ行った。 沢山の人が来ていました。

5時46分 黙祷! 

時折嗚咽が聞こえる。 あの時の辛さ、悲しみを知っているものとしてこちらまで涙が出てくる。

ごめんな!

なにも出来なかった。 皆を捨てた。 そのお詫びの気持ち。今年は震災後15年、また始発に乗り1.17のつどいにいこうと思っています。

手を合わせるより、困っている人を助けろ!

またあの言葉が聞こえてくる。

 

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