滅ぶ寸前の美
長野駅から車で1時間の山中にある築140年という古民家に円山正の工房があります。丸山の手法は、まったく非常識で、いままで誰もこんなことを考えた人はいなかった。実際、大好きな小千谷の最高級の絹織物をたわしで擦り、糊置きの上に灰をふりかけ、銀の箔や顔料を載せて道路工事でアスファルトを踏み固めるローラーをかけてなめし加工を施したりして、布を叩いたり、傷つけたりする。そのことによって絹本来が持っている「芯」のような力強さと美しさを引き出してゆくという。確かに、出来上がった布は鈍い光や風化したような光沢、彩りをたたえ、なんとも表現できない不思議な風合いの布に仕上がる。激しい作業の途中で出来た布の穴は刺繍で美しくかがり、それがまたアクセントとなる。「傷つけ、つぶしたものの中から美しさ出てくる」「滅びる寸前や、朽ちるものが美しい」と考える丸山正の独特の手法が生み出す布の世界です。多くの方がまだ見たことがない丸山正のきもの、どんなきものなのか、見てみたいと思いませんか。(*参考記事/朝日新聞)
長野駅から車で1時間の山中にある築140年という古民家に円山正の工房があります。丸山の手法は、まったく非常識で、いままで誰もこんなことを考えた人はいなかった。実際、大好きな小千谷の最高級の絹織物をたわしで擦り、糊置きの上に灰をふりかけ、銀の箔や顔料を載せて道路工事でアスファルトを踏み固めるローラーをかけてなめし加工を施したりして、布を叩いたり、傷つけたりする。そのことによって絹本来が持っている「芯」のような力強さと美しさを引き出してゆくという。確かに、出来上がった布は鈍い光や風化したような光沢、彩りをたたえ、なんとも表現できない不思議な風合いの布に仕上がる。激しい作業の途中で出来た布の穴は刺繍で美しくかがり、それがまたアクセントとなる。「傷つけ、つぶしたものの中から美しさ出てくる」「滅びる寸前や、朽ちるものが美しい」と考える丸山正の独特の手法が生み出す布の世界です。多くの方がまだ見たことがない丸山正のきもの、どんなきものなのか、見てみたいと思いませんか。(*参考記事/朝日新聞)
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