ヒットした短歌: 50件
彼ののこしし魔笛の第一版その他の楽譜免状など見つ
斎藤茂吉 『遠遊』, 1923, 1947
われならぬおのれをあまた持つことも魔の一人なるここちこそすれ
与謝野晶子 『深林の香』, 0000, 1933-1934
騾馬となり美くしき魔に駆られゆくわかき心のいたいたしさよ
北原白秋 『明治40年6月1日「明星」未歳6号』, 1907, [1907]
魔といひ神ともいひて花の如き美容に罪をみとめざる人
前田夕暮 『歌稿 靑あらし』, 1905, [1905]
おそろしき魔遣らふさまに君を云ひさびしき人は笑みてあるかな
与謝野晶子 『夢之華』, 0000, 1906
消息の墨のしづくの散るものかささやかなれど魔の形して
与謝野晶子 『瑠璃光』, 0000, 1925
青白く霜降る朝に魔の目かとけうときものは何のおち葉ぞ
与謝野晶子 『流星の道』, 0000, 1924
うすぐもる鏡の中の青ざめし若き男をのろふ魔のこゑ
石川啄木 『明星 明治四十一年七月号(申歳第七号)』, 1908, [1908]
魔のささやきそれに似けらし我胸のもだえ心にふるさあるもの
前田夕暮 『はなふぶき』, 1904-1905, [1904-1905]
みいくさの艦の帆づなに錨づなに召せや千すぢの魔もからむ髪
山川登美子 『恋衣』, 0000, 1905
耶蘇誕生会の宵に こぞり来る魔の声。少くも猫はわが腓吸ふ
釈迢空 『倭をぐな』, 1950, 1955
魔のまへに心くだきしよわき子と友のゆふべをゆびさしますな
与謝野晶子 『みだれ髪』, 0000, 1901
飢ゑていま血なきに筆もちからなし人よ魔と書く文字ををしへね
山川登美子 『恋衣』, 0000, 1905
星の子のあまりによわし袂あげて魔にも鬼にも勝たんと云へな
与謝野晶子 『みだれ髪』, 0000, 1901
魔に落つるこれは人かと神に似し力おほえてわが思ふ時
与謝野晶子 『常夏』, 0000, 1908
かかる世は魔とも生れて来なましをあか弱き子の誰にかよらむ
前田夕暮 『はなふぶき』, 1904-1905, [1904-1905]
百合の花わざと魔の手に折らせおきて拾ひて抱かぬ神のこころか : 与謝野晶子 『みだれ髪』, 0000, 1901
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