
ヒットした短歌: 78件
先輩にも後輩にも広く慕われる伊藤。前田は門人のように敬慕している。島木はさんざん前田とやりやって名前をあげたところがあるけど、ここでは島木と前田が近い距離感をもっている。斎藤はここでは上手く歌ってしまっていて真意がみえない。
土屋文明(50)
斎藤茂吉(7)
正岡子規(4)
釈迢空(4)
伊藤左千夫(3)
前田夕暮(3)
島木赤彦(3)
古泉千樫(2)
伊藤左千夫(1)
中村憲吉(1)
珍ラシキ草花モガト茶博士ノ左千夫ガクレシチンノレヤノ花
正岡子規 『竹乃里歌拾遺』, 1902, [1902]
茶を好む歌人左千夫冬こもり樂燒を造り歌はつくらず
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1904, [1904]
歌人は 皆かたくなに見えたまふ。左千夫の大人 躬治のうし
釈迢空 『倭をぐな』, 1943, 1955
歌玉は色々あれど秀眞のは白く左千夫は黑くしありけり
正岡子規 『竹乃里歌』, 1900, [1904]
亀戸の普門院にて三年経し伊藤左千夫のおくつきどころ
斎藤茂吉 『あらたま』, 1915, 1921
左千夫先生生れたまひし家に来て畳の上に暫し立ちけり
斎藤茂吉 『のぼり路』, 1940, 1943
眞夏日の左千夫の忌日朝はやく室かたづけてひとり坐れり
古泉千樫 『靑牛集』, 1926, 1933
過ぎ行ける 左千夫の大人は、/牛の腹の臓腑を貪り/よろこび給ひき
釈迢空 『春のことぶれ』, 1925-1929, 1930
道のべに両手あはさす観世音菩薩の顔の左千夫に似たる
前田夕暮 『歌稿 晩年歌稿』, 1949, [1949]
あづま男の左千夫太腹ゆたゆたにこの川淵に腹あらふかも
島木赤彦 『人々に送りたる短歌』, 1907, [1907]
子規左千夫そのきびしかりしみ命を今に伝へておこなはむとす
斎藤茂吉 『霜』, 1941, 1951
蜆汁里いもの汁味啦の汁左千夫の日なれば食べたり吾ら
島木赤彦 『人々に送りたる短歌』, 1915, [1915]
樂燒のすゑものやかば弓矢取る左千夫の朝臣か面かたを取れ
正岡子規 『竹乃里歌拾遺』, 1902, [1902]
過去になりし左千夫翁の小説を読みてしばらく泣きつつゐたり
斎藤茂吉 『霜』, 1941, 1951
茶博士の左千夫の大人のせしごとく雨のはれまを朝ぎよめすも
斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1945, [1945]
牛飼ひの伊藤左千夫は親しかもふぐりあらはに胡坐ゐしといふ
前田夕暮 『歌稿 晩年歌稿』, 1949, [1949]

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