ヒットした短歌: 7件
黒いマスクをぬぎすてた赭富士から、煽情的に働きかけてくるもの!
前田夕暮 『水源地帯』, 1932, 1932
坂上の鋪道に、ずらり列んで、眼だけ光らせた白いマスクの兵隊
前田夕暮 『靑樫は歌ふ』, 1934, 1940
壺口の防毒マスク管長し若葉光るにをどり出て来る
北原白秋 『黒檜』, 1937-1940, 1940
注)1937(昭和12)年の防空法公布以降、開発・改良がすすみ、1939(昭和14)年頃から各種製品が発売された。警防団用の隔離式と市民用の直結式の2種類があった。
冴えかへるこのゆふまぐれ白髭にマスクをかけてわれ一人ゆく
斎藤茂吉 『霜』, 1941, 1951
感冒後のマスクの厚き山下醫師もの言はず我に注射して去る
窪田空穂 『木草と共に』, 1960, 1964
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