ヒットした短歌: 44件
検索ワード: たぬき 狸
夕日照る谷ふところの桃のはな狸のこもり春闌けむとす : 北原白秋 『橡』, 1935-1937, 1943
山里にひとり堪へたる淋しさを夜の狸の礫うつなり : 正岡子規 『竹乃里歌』, 1898, [1904]
餅あげて狸を祭る古根紙の幟に春雨ぞふる : 正岡子規 『竹乃里歌』, 1898, [1904]
あはれとも毛竝艶だつ春いよよ狸の番小舎にくぐむか : 北原白秋 『橡』, 1935-1937, 1943
小丹塗にいかしく浮けどおのづから沈むにつくる狸の泥船 : 中村憲吉 『財界諷詠』, 1922-1923, [1922-1923]
底なしの池に生ふるちふ狸藻は夏花咲けど秋見えずけり : 島木赤彦 『馬鈴薯の花以前』, 1904, [1904]
栖ごもるや疑ひやすくうつくしき春昼の狸ただち出て消ゆ : 北原白秋 『橡』, 1935-1937, 1943
春の午女夫狸の面寄せて金網の戸に食めばけうとさ : 北原白秋 『橡』, 1935-1937, 1943
土筆たんぽぽや春はゆたけき物腰の土に坐りて鼓うつか狸 : 北原白秋 『橡』, 1935-1937, 1943
葉の出でず狸の毛ほど赤ばめる木のつづきたる山にこしかな : 与謝野晶子 『心の遠景』, 0000, 1928
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