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ヒットした短歌: 16件
ウィスキーの零にすがり離れざる蟋蟀つひにその四肢伸ばす
窪田空穂 『老槻の下』, 1958, 1960
ウイスキーの強くかなしき口あたりそれにも優して春の暮れゆく
北原白秋 『桐の花』, 0000, 1913
若い虹鱒のやうな青年とゐて、ウヰスキーの味覚がさらに新しく
前田夕暮 『水源地帯』, 1930, 1932
ウヰスキイに煮湯そそげば匂ひ立つ白けて寒き朝の燈かげに
若山牧水 『黑松』, 1923, 1938
死にしやと見し蟋蟀はウィスキーに醉へるなりけり覺めて逃げ去る
窪田空穂 『老槻の下』, 1958, 1960
寂しき日ウヰスキイの酒さりげなく強ひたまふにぞ涙ながれぬ
北原白秋 『明治42年5月1日「スバル」5号』, 1909, [1909]
疲れ果て眠りかねつつ夜半に飮むこのウヰスキイは鼻を燒くなり
若山牧水 『くろ土』, 1919, 1921
とろりとしたウヰスキーの酔がまだ残つてゐる―蕗の葉の日の光だ
前田夕暮 『水源地帯』, 1930, 1932
いつ注ぐもこぼす癖なるウヰスキイこぼるるばかり注がでをられぬ
若山牧水 『山櫻の歌』, 1921, 1923
牧草のぷんぶんにほふそばをとほりながら、しきりにウヰスキーを思ひ出してゐる
前田夕暮 『水源地帯』, 1930, 1932
ウヰスキイに溺れてし夜にただひとつかなしきことをのたまひしひと
北原白秋 『明治42年5月1日「スバル」5号』, 1909, [1909]
いとはだらに鬢の毛白き老敎授はウヰスキイを呼ぶわれも然かせむ
若山牧水 『山櫻の歌』, 1922, 1923
たのしみは多く得がたし夜為事の後のウヰスキイなどそのひとつならむ
若山牧水 『歌集未收録歌』, 1919, [1919]
夜為事のあとの机に置きて酌ぐウヰスキイの杯に蚊を入るるなかれ
若山牧水 『くろ土』, 1919, 1921
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