検索ワード: 朝 and 湯
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峡ふかく元湯湯の井をうかがへば朝寒を来し面ほてるかも
新井洸 『微明』, 0000, 1916
深き湯の蒼き水底に七色の光ゆらげり透きさす朝影
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1909, [1909]
仙石の元湯下湯もうす雪をわがごと見つつ人浴びん朝
与謝野晶子 『冬柏亭集』, 0000, 1933-1934
たまたまに朝早く起き湯など浴び獨り座りてむく林檎かな
若山牧水 『死か藝術か』, 1911-1912, 1912
春早き山のひびきを聞く如し。睦月の朝を 湯のたぎり来る
釈迢空 『倭をぐな』, 1950, 1955
ほのぼのと匂ひぬくとき秋草のなかをながるる朝のこぼれ湯
前田夕暮 『原生林』, 1921, 1925
二つ嶽むし湯の宿の朝月夜下つ毛人とほととぎす聞く
佐佐木信綱 『新月』, 0000, 1912
湯を出でて冷えびえしけれこの山の若葉の上にはるる朝空
島木赤彦 『太虗集』, 1923, 1924
朝の湯の/湯槽のふちにうなじ載せ/ゆるく息する物思ひかな
石川啄木 『一握の砂』, 1908-1910, 1910
いかづちの生るる熱き湯の音をかたへにしたる朝のくろ髪
与謝野晶子 『太陽と薔薇』, 0000, 1921
山の湯の朝のきさはしふらんすのマドモアゼルの肱に觸れつる
与謝野晶子 『心の遠景』, 0000, 1928
僧坊の岩湯の暗し朝の日は三千餘尺下を步めり
与謝野晶子 『白櫻集』, 0000, 1942
山なかは朝寒けし湯の底に白くし見ゆるわが足の色
島木赤彦 『柹蔭集』, 1925, 1926
山深みひたとしみ入る朝寒にはだかとなれば湯の気親しも
新井洸 『微明』, 0000, 1916
春湯いでて二人朝きる恋衣や阿蘇は美渓の緋さくら霞
北原白秋 『明治36年12月15日「常盤木」5集』, 1903, [1903]
いまじぶん藤枝は三味をさらふらむお繁は朝の湯をつかふらむ
与謝野鉄幹 『相聞』, 0000, 1910
初秋や朝睡の君に御湯まゐる花売るくるま門に待たせて
増田雅子 『恋衣』, 0000, 1905
おのづから朝とく覺めつ窓おせば山をおほひて湯のけむり白し
古泉千樫 『靑牛集』, 1920, 1933
朝早やもたぎる風呂釜の湯を浴ぶとひたかぶる時し我適きにけり
北原白秋 『黒檜』, 1937-1940, 1940
百合さげて窓によりたる君が手を罪ぞと取りし湯宿の朝よ
前田夕暮 『歌稿 靑あらし』, 1905, [1905]
検索ワード: 朝湯
ヒットした短歌: 8件
湧き出づる十億劫の湛へ湯の蒼き湯つぼに朝湯あみ居り
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1909, [1909]
沸かしたる山の朝湯に蜘蛛も蟻も命終りて浮びゐにけり
島木赤彦 『柹蔭集』, 1925, 1926
くろ髮も鷺の頭になしはてぬ雪の奥にて朝湯の立てば
与謝野晶子 『心の遠景』, 0000, 1928
すこやかになりたりと思ふ朝湯いでて山葵莖漬かみつつあれば
古泉千樫 『靑牛集』, 1926, 1933
錢入にただひとつありし白銅貨てのひらに載せ朝湯にゆくも
古泉千樫 『靑牛集』, 1918, 1933
群肝の心もゆたに朝湯出てて四方の雪山見るらむおもほゆ
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1907, [1907]
この熱い朝湯よ汗は出てしまへ靑の木の葉の如くなりてむ
若山牧水 『死か藝術か』, 1911-1912, 1912
朝湯あみて廣き尾のへに出でて見れば今日は雲なし立科の山
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1906, [1906]
検索ワード: 朝風呂
ヒットした短歌: 3件
朝早やもたぎる風呂釜の湯を浴ぶとひたかぶる時し我適きにけり
北原白秋 『黒檜』, 1937-1940, 1940
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