
ヒットした短歌: 36件
天飛ぶや につぽん還る。神無月 青雲晴るる南よりす : 釈迢空
: 釈迢空 『天地に宣る』, 1937-1942, 1942
神無月/岩手の山の/初雪の眉にせまりし朝を思ひぬ : 石川啄木 『一握の砂』, 1908-1910, 1910
天城の木藥ばかりに色づきて野菊なほ咲く神無月かな : 与謝野晶子 『白櫻集』, 0000, 1942
草紅葉霜にさびゆく神無月朝晴の野を飛ぶ鳥もなし : 伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1909, [1909]
神無月菊の日和を浅草に目離れず見けり猿おもしろみ : 斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1908, [1908]
頼めなく夕かがやかし神無月わかくさ山の日あたりのいろ : 北原白秋 『夢殿』, 1927-1939, 1939
神無月伊藤哈爾濱に狙撃さるこの電報の聞きのよろしさ : 与謝野鉄幹 『相聞』, 0000, 1910
神無月空の際涯よりきたるとき眼ひらく花はあはれなるかも : 斎藤茂吉 『赤光』, 1912, 1913
神無月せんだん立てる霧原や風土記に似たる北相模かな : 前田夕暮 『歌稿 夕虹』, 1906, [1906]
神無月合歓の老木のわくら葉のすでにわびしく濡れわたるなり : 北原白秋 『昭和3年3月1日「近代風景」3巻3号』, 1928, [1928]
牧羊神の髭いとながながと吹きみだす神無月ともなりにけらしな : 吉井勇 『酒ほがひ』, 1905-1910, 1910
神無月の土の小床にほそほそと亡びのうたを蟲嗚きにけり : 斎藤茂吉 『赤光』, 1909, 1913
ベーシックで丈の高い短歌が多い。さすが石川。齋藤、前田、折口もただでは済まさない。
天(あま)飛ぶや鳥にもがもや都まで送り申(まを)して飛び帰るもの 巻五(八七六)
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