検索ワード: 朝酒
ヒットした短歌: 10件
ふるさとの家のうからが祝ふ朝酒、われ独り飲みつつさぶし。年の朝酒
釈迢空 『短歌拾遺』, 1920, [1920]
朝酒はやめむ晝ざけせんもなしゆふがたばかり少し飲ましめ
若山牧水 『くろ土』, 1918, 1921
千曲川瀨々の流の氷りたる音ききながら酌める朝酒
若山牧水 『歌集未收録歌』, 1923, [1923]
牧水は朝酒三本すでにのみぬ山いたどりの鹽漬かみて
古泉千樫 『書簡にあらはれたる歌』, 1926, [1926]
時雨るるや朝酒ながきならはしの江塘が家の古板廂
若山牧水 『歌集未收録歌』, 1922, [1922]
秋の朝酒場の鏡に見入りたるわれのひとみの靜かなるかな
若山牧水 『砂丘』, 1914-1915, 1915
わが顏に川なみ映ゆれ朝酒に醉ひてたぬしくうつつ眠しも
中村憲吉 『しがらみ』, 1921, 1924
あきびとの家に生れて、家さかり居り。親ふたりなき家を思ふ。年の朝酒
釈迢空 『短歌拾遺』, 1920, [1920]
おほらかにありつる昨の朝酒と再眺めして名護屋にぞ居る
北原白秋 『夢殿』, 1927-1939, 1939
検索ワード: 朝 and 酒
ヒットした短歌: 15件梨の果の舌ざはりさへうとましきわが靜ごころわが朝の酒
若山牧水 『秋風の歌』, 0000, 1914
ひがし山大きくかすむ朝のかげ旅に遇ふ友と酒汲みしたしむ
中村憲吉 『しがらみ』, 1921, 1924
草ふかき富士の裾野をゆく汽車のその食堂の朝の葡萄酒
若山牧水 『別離』, 1904-1908, 1910
朝ぐもりはれゆく空に風見えてさびしさに酒をわがのめるかな
若山牧水 『秋風の歌』, 0000, 1914
酒買ひに朝はやくより來る子あり德利を提げてふるへてきたる
中村憲吉 『中村憲吉集(改造社版現代短歌全集)』, 1920, 1930
かたはらの女去りたるこころよさなみだのごとき朝の酒かな
若山牧水 『路上』, 1910-1911, 1911
一杯をおもひ切りかねし酒ゆゑにけふも朝より醉ひ暮したり
若山牧水 『白梅集』, 1916-1917, 1917
酒買ひに朝早くより來る子あり徳利を抱きて震へたるあはれ
中村憲吉 『しがらみ』, 1920, 1924
頭重くゆふべの酒の醒めやらで傾城と二人朝櫻見る
正岡子規 『竹乃里歌』, 1898, [1904]
時をおき老樹の雫おつるごと靜けき酒は朝にこそあれ
若山牧水 『砂丘』, 1914-1915, 1915
靑いろの酒をしぞ思ふ朝曇る夏の銀座の窓をしぞ思ふ
若山牧水 『死か藝術か』, 1911-1912, 1912
獨りなれば秋の小山の日だまりの朝の日かげを酒と酌まうよ
若山牧水 『みなかみ』, 1912-1913, 1913
地震の朝胸乳いだける呆れがほ見きとは云はじ酒せよ刀自女
与謝野鉄幹 『相聞』, 0000, 1910
朝の街いそぎ通ればをちこちに靑葉そよぎゐて酒ほしくなれり
若山牧水 『さびしき樹木』, 1917-1918, 1918
若山牧水の狂気のような飲みっぷり。1918年に「朝酒はやめむ」と言っておきながら、なんべんも朝酒を飲んでいる。虎杖、梨、なんでもあてになるらしい。
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