ふとした生活の中で

部屋のテレビのリモコンの電池が無くなってテレビまで行って操作する。
久しぶりに文明の利器のありがたさを実感した。

初めてテレビを見たときは、スイッチを入れても暫く画面が写らず、チャンネルは回すタイプで、カチャカチャ回すうちに取れたりした。

当たり前のレベルが、文明の利器の力によって、人間自体が変わっているように思う。

僕は常々、現場に足を運ぶことでしかわからないことが多いということをたくさん書いている。

自分では機能して当たり前と思っていたリモコンが壊れたことで、現場と呼ぶには程遠いが、チャンネルを変えるためにいちいちテレビにむかっている。

たかがリモコンだが、当たり前が無くなってしまうとこんなにもいらいらしている自分をどこか滑稽に思ったりしている。

昔は当然のごとくテレビに足を運んでいたのにね。

便利なものを利用して、スマートに生きるのは人間の特権。
ただ、自分自身を鍛えるためには邪魔なこともある。
物の力を借りず、自分で何とかしてみる・・・

そんなことも実は必要ではないかとふと考えたんだ。


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