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とんちぼ(むじな)に騙された話は昔からいっぱい聞いているが、昨日、再び聞いた、佐和田の長老の話が、余りにもリアルなので、書き残しておこう。
30年位前に佐和田でスナックを経営していたママさんの話だ。
今の佐渡高校は、獅子ヶ城(河原田城とも言う)と言う、お城だった。
上杉景勝の大軍が攻めて来た時、多数の雑兵が亡くなった。
東北電力のビルの基礎工事したら、土の中から、無数の髑髏が出て来たそうだ。
その頃、店を終わって帰ろうとする時間だから、夜中1時から2時頃、丑三つ時だと言う。
電力の方から、役場に向けて、黒装束の男が走って行く。
気持ちが悪くて、迎えに来る人を表で待てなくて、また店の中に入ったりしていたらしい。
「黒装束って、どんな姿なの?」
「黒いモンペみたいな物穿いて足元を縛ってあって、頭は耳まで、隠すモノかぶって、こんなもんさ」
とジェスチャー。
まさに戦国時代の兵士の姿だ。
それが毎晩のように続いて、具合が悪くなって来て、盛り塩したり、清め酒を置いたり、したが、駄目で、階段の位置を変えて、段数を一つ減らしたら、来なくなったそうだ。
こんな話はまだまだ続く、夏向け、怪談シリーズで、また書こう。