久しぶりに彼女に会える。
その事実に僕の心は高揚していた。
よく眠れなかったはずなのに、朝は何だか気分が良い。
家を出て、自転車に乗り、最寄り駅に着くとICカードに2000円をチャージした。
まだ電光掲示板を見ると、ちょうど良いタイミングで電車が来るらしい。
僕はその電車に乗り、「その場所」へと向かった。
電車に揺られて1時間程度。
目的の駅に着くとエスカレーターを上がり、しばらく歩く。
大勢の人が集まっている場所。
活気のあるその場所に着いた僕は「やはり人気があるんだな」と再認識した。
僕は「彼女」に会うため、「その場所」へと向かう。
それから暫く経った。
そこに「彼女」はいた。
いつもの眩しい笑顔。
やはり僕はこの人が好きだ。
彼女の手を握る。
僕はこう言おうとした。
「真後ろに髪の長い女の人いるけど、誰?」
しかし「彼女」は僕の言葉を「いるけど」と「け」辺りで遮り笑顔のまま
「いねーわ」と言った。
まるでラバーガールの飛永翼さんのツッコミのような華麗な返しに、僕は脱帽した。
続けて彼女は笑顔のまま「怖いからやめて?」と言った。
僕は「ごめんね」と謝罪した。
彼女に釣られて笑ってしまっていた僕は、形だけの誠意の無い謝罪をしてしまった。
「これぐらいなら許してくれるだろう」と甘えていたのだろう。
彼女は「やだ!」と言った。笑顔のまま。
握った手の力が強くなる。
僕は彼女に…
何も言えなくなった。
以上、ある日の上村莉菜さんとの握手会のレポでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます