世の中には、杓子定規な考えでは上手くいかない時もあります。
機転を利かせる、と言うと聞こえは良いですが、「真面目な人が損をする事もある」というのが実情だと考えてます。
以前「何が『優しさ』なのかは人によって違う」と書きましたが、そこに「マナー」や「ルール」が入ってくると、更にややこしくなります。
例えば、ファミレス。
ピザを注文した時、「カットされた状態で出てくる時」と「カットされていない状態で出てくる時」があります。
お店側がピザを切ることも優しさですし、お客さんの判断に委ねることも優しさだと思います。
お店側のルールとして「ピザは6等分に切ってから提供する」というものがあった場合、お客さんがどう思うかはケースバイケースです。
店員さんは「これが店のルールだから」と6等分に切って出すと思いますし、そこに間違いは無いと思います。
お客さんは「8等分に切って欲しかった」と言うかもしれません。
それでも店員さんが間違っていたとは思えません。
お客さんが前もって「ピザは6等分で出てくる」と知った上で「8等分にしてください」と店員さんに伝えていた場合は別です。
お店側が「それはできません」と断る可能性もありますが、お客さんから店員さんに伝わっていたなら問題は無いように見えます。
つまり「6等分に切ること」はお客さんにとって「迷惑」になる事もある、ということです。
お店側で切るルールはお客さんへの優しさかもしれません。
それでも迷惑なものは迷惑です。
防犯じゃないか?という意見もあるかもしれませんが、ナイフも置いてあるので、防犯の意味は薄い気がします。知らんけど。←
仮に8等分に切った場合はお店のルールに反しますが、そこで「それぐらい良いだろ」って考えるのが普通なのか「ルールはちゃんと守れ」というのが普通なのかは分かりません。
ただ、「優しさ」と「ルール」の間に深い溝があるとは思います。
少し話が逸れましたが、僕は「真面目な人が損をする」という所に違和感を覚えます。
ルールを守るアルバイトと、ルールを守らないアルバイト。
何故か孤立するのは大体、前者です。
もちろん僕の経験に基づいた話です。
異論はあると思います。
まあ「真面目すぎる」のも良くないのかもしれません。「私語厳禁」なんてルールがあっても、会話が無いのは地獄です。
まあ「真面目すぎる」というのが「杓子定規」に当てはまる、とも言えますが。
厳密に言うと「融通がきかない」という意味なのですが、まあ大体合ってるんじゃないですかね←
仕事にはヒエラルキーやリテラシーが関わってきますし、「それは違う」と思っても言えない部分もあります。
自分が誤解していたんじゃないか?と思う時もあります。
とても複雑に絡まるのが、「優しさ」と「ルール」の喧嘩内容です。
杓子定規は正しいのかもしれませんし、間違っているのかもしれません。
ですが明確な基準を作る事は大切だと思いますし、絶妙なラインで葛藤するのも仕方ないのかなと思います。
お読み頂きありがとうございました。