磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

今週の出来事

2011年03月01日 10時39分09秒 | 研究
K-Lab学生部屋から咲き始めたカンヒザクラがみえました。
学生部屋では4年生が先週東北大金研強磁場センターで行った実験の解析を進めていた。
K-Labでは来週のヘリウムを使った試験の準備を進めています。

先週は、仙台から帰ってきて、いろいろ大学の行事を進めていた。
土曜日は、高大接続プログラムで物理の最近の話題を1時間講義した。
メインは、2010年ノーベル物理学賞のグラフェンの話と受賞者ガイム博士が
2000年にイグノーベル賞をとったことのはなし。
おなじ磁場応用、磁気科学をしている私から見たら、
グラフェンの物理的面白さの話もしましたが、
ちょっと科学の流れもおもしろんじゃない?って

1985年:C60フラーレン発見
1991年:カーボンナノチューブ発見
1996年:C60ノーベル賞

1998年:カエルの磁気浮上-->反磁性体の面白さ?
1999年:反磁性体を使った磁気浮上の安定性
   -->反磁性体:グラファイト、ビスマス、指を使ったデモンストレーション
2000年:イグノーベル賞受賞(反磁性体カエルの磁気浮上)
2004年:グラフェン の切り出し成功
2010年:ノーベル賞受賞

反磁性体グラファイトで磁気浮上効果をするとき、
グラファイトを切ったり削ったり、手を真っ黒くしながら実験していた経験がグラフェンに活かされたのかな?
合う機会があれば一度本人に聞いてみたい。
東北大金研強磁場センターの先生、ガイム博士ぜひ東北大によんでください。

ちなみに、
私が助手の頃の上司M教授は
「机で勉強するな!、ヤスリガケしながら物理を考えるんや!」と関西弁でよく言っていた。
その通り。

以前、”踊る大走査線”がテレビ放映した頃、織田裕二の台詞をまねて、
「発見は会議室で起きているのではない!実験室で起きているんだ!」なんて言ったことがある。
(ちょっと、狙ってみました)



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