世界には美しい大聖堂がいくつも点在しており、キリスト教徒が祈りを捧げる場としてだけでなく、観光を目的に訪れても楽しむことができます。実は、世界遺産として知られるスペインのサグラダファミリアも大聖堂の1つなんです。私たち日本人にはあまり馴染みのない存在かもしれませんが、海外では中東の一部地域を除くほとんどの国で見られます。
ヨーロッパを中心にキリスト教を信仰する国々に点在する大聖堂。世界78億人の人口のうち、全体に占めるキリスト教徒の割合は3割弱とされています。つまり、世界の約3人に1人はキリスト教徒なのです。一般的に大聖堂とは、カトリック教会では司教座が置かれている教会を指します。ロシア正教やギリシャ正教では、司教座の有無に関わらず、由緒ある教会を大聖堂とみなし、司教座制度を持たない宗派であっても、大聖堂と呼ばれるものもあります。世界各地には美しい教会が数多くありますが、大聖堂は高い格式を有する一際異なる存在です。
バチカン市国「サン・ピエトロ大聖堂」
「聖ペテロ殉教の地こそバチカンで 埋葬場所に聖堂建設」
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世界最小の独立国家であるバチカン市国に位置するカトリック教の総本山です。サン・ピエトロ大聖堂は、聖ペテロが殉教した地に立つ、いわばカトリックの聖地。4世紀にコンスタンティヌス帝によって創建された大変歴史深い建物なのですが、老朽化を原因に1506年から1626年にかけて大規模な改築が行われました。約120年におよぶ改築には、ミケランジェロやブラマンテなど、ルネサンスの巨匠が携わったとされています。聖堂内は、主にベルニーニというバロックの巨匠が手がけたとされています。中でも、中央にある「ベルニーニの天蓋」は、サン・ピエトロ大聖堂で見逃せない見どころの1つです。その他、ミケランジェロ作の彫刻「ピエタ」をはじめ、宗教美術にまつわる作品が多くあります。
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参照
https://dokodemodoors.com/column/cathedral
https://tabichannel.com/article/1191/cathedral
https://worldheritagesite.xyz/contents/st-peters-basilica/