過日私が、藤村ロマンがただよう信濃の名城「小諸城址の石垣と緑のアンサンブル」を記事投稿したおり、Shimaさんが上田の「無言館」について語っておられました。
私は恥ずかしながら「無言館」は一切知りませんでした。
気になったのでインターネットで調べて見ました。戦没画学生の遺作の館でした。
作品の数々を見た時には胸が熱くなりました。
先の太平洋戦争において戦局が悪化していた1943年、時の東条英機内閣は高学歴文化系学生の召集を決めました。
そして10月21日東京は明治神宮外苑競技場で出陣学徒壮行会が開催されました。
その数7万とも言われ、出陣していったのです。
無言館は主に画学生の遺品・遺作を集めています。約130名の作品点数です。彼らは東大生や東京芸術大学等の数多の才能を持ちながら、戦地で散って行った人たちでした。
「遊就館」
私はこの無言館を見た時、ある体験を思い出しました。
今から約20年以上前になりますか、東京・靖国神社境内に「遊就館」という建物があります。
「遊就館」は幕末維新期の動乱から大東亜戦争(太平洋戦争)に至る戦没者や軍事関係の資料を収蔵・展示しています。
仕事の関係で取材・撮影することになりました。
「学徒出陣壮行会」
数多くの資料の中に学徒動員で出陣して行った学生達の遺品も無数ありました。
私が衝撃を受けたのは刀剣や鉄砲などの武器よりも彼らの日記でした。
主に文化系学生が陸・海・空軍の士官候補生と配属されたわけですから優秀です。
日記はそのことをはっきり示していました。事細かに当時の詳細が記載されていました。
当時私の胸に去来したものは「このような優秀で才能ある若者たちを25~6歳で散って行かした」国家の体質、残忍性でした。
彼らが戦後健在であれば何十倍の速度で日本は復興発展出来たと断言出来ます。
一体何万の学生が散って行ったのでしょうか?
「核の恐怖」
無言館と遊就館は共通点のある建物です。
私はShimaさんが無言館に度々行かれる、そして黙祷される、その姿勢に深くリスペクトします。
今世界は急速に右傾化しています。
アメリカの元トランプ一派、ブラジル、イスラエル、中国、ロシア、北朝鮮、イラン等々。
歴史はいつも「前の戦争が終わり、50年位経つと再び戦争が起ころう」とします。
それは戦争を知らない為政者が「ナショナリズム誘導(自国主義)、地球内財産の争奪戦」を繰り広げるからです。
私は最近とみに「世界の右傾化」を心配しています。
戦争は絶対に起こしては行けません。全国民が悲惨な体験をするようになります。
私たちも戦争を知らない世代ですが、戦争の悲惨さ、残忍性を後世にしっかりと伝えて行く必要があると思います。
今日は「無言館」に思うことで記事投稿しました。
「ヒロシマの有る国で」山本さとし ギター弾き語りカバー by じいじ
「ヒロシマの有る国で」
【作詞・作曲】 山本さとし
COVER じいじ
1
八月の青空に
今もこだまするのは
若き詩人の叫び
遠き被爆者の声
あなたに感じますか
手のひらの温もりが
人のくやし涙が
生き続ける苦しみが
わたしの国とかの国の
人の生命(いのち)は同じ
このあおい大地のうえに
同じ生を得たのに
ヒロシマの有る国で
しなければならないことは
ともるいくさの火種を消すことだろう
2
かの南の国では
大国がのしかかり
寡黙な少年らが
重い銃に身をやく
やせた母の胸に
乳飲み子が泣き叫び
はだしで裸のまま
逃げまどう子どもたち
故国の土をふむことも
家族と暮らすことも
許されない戦争が
なぜ今も起こる
ヒロシマの有る国で
しなければならないことは
ともるいくさの火種を消すことだろう
わたしの国とかの国の
人の生命は同じ(平等)
このあおい大地のうえに
同じ生を得たのに
ヒロシマの有る国で
しなければならないことは
ともるいくさの火種を消すことだろう
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