雨境峠は、蓼科山北麓に位置する標高1,580メートルの峠です。
古代、大和政権は東国支配のため官道の東山道を開きました。
この道は、大和より美濃を通り、神坂(みさか)峠を越え信濃に入り、諏訪から雨境峠を経て、毛野(けの)・武蔵(むさし)・陸奥に通じ、大和政権の東国統治の兵や、東(あずま)の壮丁(そうてい)たちが西国の守りにと往来し、東西を結ぶ交通路として歴史的にも重要な道でありました。
この峠には、5~6世紀頃の祭祀遺跡、鳴石(なるいし)・鍵引石(かぎひきいし)・勾玉原(まがたまはら)などがあり付近から多数の滑石模造品類(勾玉・管玉(くだたま)・臼玉(うすだま)・有孔円板・剣形)が発見されました。
この模造品は、この峠を通行する旅人が、峠の神に旅の安全を祈り幣(ぬさ)を捧げたものであろうと想像されます。
蓼科第二牧場の一角にあり、のどかな牧場風景や雄大なパノラマを楽しみながらのんびりできる憩いのスポットです。
園内には、馬や牛たちとのふれあい牧場、東屋、白樺木立に囲まれた遊歩道が整備され、
秋にはコスモスの群生も楽しめます。
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