明治4年、廃藩置県によって高遠城は取り壊しとなり、城内の樹木は競売にかけられ売り払われたため、この場所は荒地となっていた。
1876年(明治9年)、これを見かねた旧藩士たちは城跡に桜を植樹し、城下町にあった門を移すなどして公園として整備した。
1936年(昭和11年)、高遠閣が完成。
現在、高遠閣は観光客の休憩所、案内所として使用されているが、元々は地域の集会所として作られたものであった。
1960年(昭和35年)、タカトオコヒガンザクラの樹林は長野県の天然記念物に指定された。
また1978年(昭和53年)より花見のシーズンのみ有料となった。
城は南アルプスの裾野にあり、春になると1,500本のタカトオコヒガン(サクラの一種)が咲き乱れ、城は赤みを帯びた鮮やかな桜色に包まれる。
日本さくら名所100選に選定されている。
毎年4月上旬から5月上旬にかけての観桜シーズンには「高遠城址公園さくら祭り」が催され、
夜間のライトアップも行われ全国から花見客が訪れる。
4月15日に投稿したが、新緑の季節の光と緑、今日は戦国ロマンが息づく「高遠城址公園の今」2回目を是非ご紹介したいと思う。
写真「古戦場跡看板」天正十年二月織田信長の嫡男信忠が攻めたとある。
写真「南車輪」保科正之公が幼少の頃、母お静の方と居住
写真「本丸跡」天正十年城主仁科五郎盛信壮烈な戦士を遂げる
※1582年(天正10年)、城主・仁科盛信(信玄五男)の時落城するが、
この時籠城していた信玄の娘・松姫(盛信の妹)と、攻城軍の総大将織田信忠(織田信長嫡男)は元婚約者同士であり、落城にまつわる悲劇として知られている。
また、正徳4年1月12日(1714年2月26日)絵島生島事件で、絵島がこちらの高遠藩内藤清枚にお預けとなった等まさに戦国ロマンに満ちた城である。
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