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いいかげんにいい加減

市教委が扱うPTAプロブレム【解決篇】

2021-06-04 06:09:22 | 日記

【苦情篇】と対のエントリです。

さいたま市教委が2018年9月27日に発出した2枚の文書(これこれ)を適当にアレンジして(たとえば文書の「苦痛である」を「苦痛」とするなど)紹介する。

▲文字塊▼

チェック項目

□ PTA会長等から入会は任意であること及び入会・退会の方法について周知されている。

(市教委へ寄せられる問合せ等の例)

○活動内容についての説明が不十分であり、入会すべきかどうかの判断ができない。

○PTAは任意団体であることの説明がなく、また、入会の意思も確認されないまま入会させられた。

○退会したいが、どのように退会すればよいのか方法が分からない。

学校の配慮事項

☆ PTAの入会は任意となりますので、入学説明会や就学時健康診断などの機会に、PTA会長等が「PTA入会のしおり」等、PTAの意義や活動内容、活動頻度、入会方法等が分かる資料を使って説明することが大切です。学校側も説明した内容をしっかり把握し、保護者からの質問に学校も答えられる体制づくりが必要です。

☆ 入学説明会に参加できなかった保護者や転入生保護者にも同様の説明ができるように、教務担当者や担任をはじめ、全ての教職員が自校の「PTA入会のしおり」等の内容をしっかり理解しておくことが大切です。

 

▲文字塊▼

チェック項目

□ 学校において、PTAへの個人情報の提供について、保護者の同意を得ている。

(市教委へ寄せられる問合せ等の例)

○学校がPTAへ個人情報を提供することについて、同意していないにも関わらず、名簿に名前が載っていた。

学校の配慮事項

☆ 学校が知り得た個人情報を保護者の同意を得ずにPTAに提供することは目的外使用となりますので、次の点に留意が必要です。

・年度当初「PTA等への個人情報提供に係るQ&A(*)」について、全教職員で共通理解を図る。

・年度当初PTA役員等の交代後、新役員等と個人情報の管理を含め、取扱いの仕方を再度確認する。

・在校生の保護者に対しても、年度当初の保護者会等で、丁寧な説明をする。

 

▲文字塊▼

チェック項目

□ 学校とPTAの会計の管理が明確に区分され、PTA会費の徴収方法について周知されている。

(市教委へ寄せられる問合せ等の例)

○給食費とPTA会費が同時に引き落としされている。

○入会の意思表示をしていないのに、PTA会費が引き落としされている。

学校の配慮事項

☆ PTAへの入会の意思を確認せず、会費を徴収することは違法となる可能性がありますので、PTA会費の徴収方法と保護者への周知方法については、PTA会長等としっかり確認し合うことが重要です。

☆ 会費を口座振替により徴収する際、引き落とし手数料などの関係により、他の徴収金と同時に引き落とす場合などは、事前に保護者にその旨を丁寧に説明し、理解を得ることが必要です。

 

▲文字塊▼

チェック項目

□ 学校において、PTA会員でない保護者の児童生徒が不利益を被ることや差別を受けることのないよう教育的配慮をしている。

(市教委へ寄せられる問合せ等の例)

○PTAを退会したいが、子どもにどのような不利益があるのか。

○PTA主催の催しに、非会員の子どもは参加できなくなるのか。

○教員がPTAからの手紙などを配っているが、非会員の子どもに配らないのは差別ではないか。

学校の配慮事項

☆ PTA活動は、会員である保護者の児童生徒のためだけの活動ではなく、その学校に在籍している全ての児童生徒を対象とする活動であるため、次の事項について、学校とPTAがしっかり協議し、共通理解を図ることが大切です。

・年間のPTA配布物の取扱いやPTA主催の行事等への参加など、具体的な方法や配慮事項等について

・卒業記念品など、実費負担か否か、また、保護者へどのように周知するのかなど、具体的な方法や配慮事項等について

 

▲文字塊▼

チェック項目

□ PTA会長等からPTA役員等の選出について事前に説明がなされ、各保護者の事情に十分配慮した上で選出されている。

(市教委へ寄せられる問合せ等の例)

○一人の子どもにつき、1回の役員を引き受けることなど、役員を強制するべきではない。

○懇談会等において、参加者全員に対し、役員を引き受けられない理由を話さなければならないことが苦痛。

学校の配慮事項

☆ 社会環境が大きく変化する中で、PTA活動へ「できる人ができるときに」参加できる仕組みづくりを、学校の実情、地域の実態などを踏まえ、学校とPTAが知恵を出し合い考えることが大切です。

 本市の学校ですでに取り組まれている、PTAの実践事例を紹介しますので、参考にしてください。

 

▼「チェック項目」と「学校の配慮事項」の一覧表の前部分の文字塊▼

管理職向け

PTA活動の円滑な実施に向けて

PTA活動が円滑に実施されるよう、「学校とPTAが、PTA活動の重要性や魅力を発信するために共有しておきたい内容」を踏まえ、下記の表にある保護者からの問合せ等の例に対応できるよう、PTAとの事前協議や研修等に本資料を御活用ください。

 

▼「チェック項目」と「学校の配慮事項」の一覧表の後部分の文字塊▼

「学校とPTAが、PTA活動の重要性や魅力を発信するために共有しておきたい内容」

・学校とPTAの連携による保護者からの多種多様な支援活動により、子どもたちの安心・安全な教育環境が整えられるなど、PTA活動が各学校の教育水準の向上に密接につながっているということ。

・子どもたちの教育は、学校教育だけではなく、家庭教育との連携で成り立っているため、PTA活動を通して、保護者同士が子育ての楽しみや、不安や悩みなどを共有したり、相互に学び・高め合ったりすることが、家庭教育の向上につながり、ひいては子どもの健全な成長に大きく影響するということ。

 

▼2枚文書の1枚目(ヘッドレター)の文字塊▼

平成30年9月27日

市立各小・中・特別支援学校長様

さいたま市教育委員会

生涯学習部生涯学習振興課長

「PTA活動の円滑な実施に向けて」の活用について(通知)

標記の件につきまして、管理職向けに別添「PTA活動の円滑な実施に向けて」を作成いたしましたので、御活用ください。

また、下記の内容を踏まえ、PTAの活動が円滑に実施されるよう、特段の御配慮をお願いいたします。

1 PTAについて

PTAは、児童生徒の健全な成長を図ることを目的として、保護者と教職員の協力の下に組織、運営される任意団体であり、様々な教育活動等を展開する上で重要な役割を担っています。

また、PTA活動は、学校及び家庭が相互の教育について理解を深め合い、その充実に努めるとともに、児童生徒の健やかな成長を願い、地域における教育環境の改善・充実等を図るため行われる活動です。

2 「PTA活動の円滑な実施に向けて」について

別添資料を活用するに当たっては、PTAともよく協議するなど、連携等をお願いいたします。

なお、 校務用コンピュータの以下の場所にも掲載しています。

【教育委員会からのお知らせ→10 生涯学習部生涯学習振興課→PTA】

3 その他

PTA活動が円滑に実施されるためには、共働きや介護など様々な事情がある保護者にも無理なく参加していただけるよう、次の資料を参考に今後も引き続き工夫や見直し等をお願いいたします。

(1)公益社団法人日本PTA全国協議会作成パンフレット「はじめまして PTA」

 (Web サイト http://www.nippon-pta.or.jp/ )

(2)平成29年度 優良PTA文部科学大臣表彰の実践例

(Web サイト http://manabi-mirai.mext.go.jp/other/2016.html )

〔担当〕生涯学習振興課 石﨑・大城

電話 829-1703 FAX 829-1990

メール shogai-gakushu-shinko@city.saitama.lg.jp


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