小説を検索しやすくするためインデックスを作りました
インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事
他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。
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吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二目線から本編のお話を眺めてみました。
ネタバレありです。
☆☆☆☆☆
茶倉譲二プロフィール 喫茶クロフネのマスター
身長:183cm 体重:70kg
血液型:O型 特技:歴史語り
特徴:歴史オタク
ヒロインの初恋の人。公園でサンドイッチをもらったり、抱っこしてもらったりしてた。
☆☆☆☆☆
6話その1
台風が近づく中、商店街の寄り合いから地区の防災の招集がかかった。
百花ちゃんを1人で置いて行くのは気が引けたが、しかたがない。
申し訳なく思いながら声をかけると、健気にも「気をつけて。」と言ってくれた。
でも、心細そうだ。なるべく早く切り上げて帰ってこよう。
☆☆☆☆☆
傘は壊れるし、カッパは捲れるしで散々な目にあった。
濡れながら商店街の見回りから帰って来ると、店の中も停電していた。
雷の鳴る中、真っ暗な階段を上がり百花ちゃんに声をかけて、部屋を覗く。
1人でよっぽど怖かったのか、百花ちゃんはびしょ濡れの俺にしがみついて来た。
ちょっと驚いたけど、百花ちゃんは小さい頃雷が苦手だったのを思い出した。
怖がってしがみつく百花ちゃんをしっかりと抱きしめる。
そうだ、昔もこんなことがあったっけ。
少し懐かしく思いながら頭をぽんぽんと叩く。
なんだか…ずっとこのままでいたい……なんて考えちゃダメだよな。
「もう大丈夫?」と聞いたら、まだ怖いというので、落ち着くまでもう少し抱きしめる。
ハハッ、可愛い女子高校生を暗闇の中で抱きしめるなんて、役得だな。
☆☆☆☆☆
台風が近づく中で、ヒロインは1人でお留守番。
でも、りっちゃんをはじめ、みんなから次々電話がかかって来たのは心強いよね。
照れ屋の一護君はハル君に電話させるし、剛史君の電話は???だけど、あれも心配してかけてくれたうちに入るのかな?
でも怖い時には大好きな人に抱きしめてもらうのが一番だよね。
☆☆☆☆☆
6話その2
やっと落ち着いた百花ちゃんをベッドに寝かせ、俺はシャワーを浴びに一階に下りた。
雨でずぶ濡れになっていたはずなのに、なんだか体は火照っている。
ぼんやりシャワーを浴びていると、さっきの百花ちゃんの髪の匂いや体の感触が蘇ってくる。
何、ばかなことを考えているんだ、俺は。
雷が苦手な百花ちゃんは1人で真っ暗な中でがんばっていたんだ。
俺が帰ってきたら安心してすがりつきたくもなるだろうさ。
男としてみられているわけじゃない。
思い上がるのもいい加減にしろ!
譲二!
百花ちゃんにとって俺は…。
たとえば…父親。
そうだ! 一番近くにいる父親みたいなものなんだ。
☆☆☆☆☆
おびえていた百花ちゃんを思い出し、メールを送った。
『百花ちゃんへ
もう寝てたらごめんね。
雷怖かったみたいだから、もしかしてまだ寝てないかも…と思って。
怖いなら一緒に寝る?とか言うのはセクハラかな。
でも、困ってるんだったら、一緒に寝よう。
百花ちゃんは俺のベッド使ってくれればいいから。
俺、下に布団引いて寝るし。
それか、暖かい物でも飲む?
まぁいいや。
百花ちゃんが困ったら、起きてるから連絡ちょうだい。
譲二』
あーだこーだ考えながら文章を作る。
そして、恐る恐る送信ボタンを推した。
だけど、怖かったら一緒の部屋で寝ようとか、暖かい飲み物を飲む?とか馴れ馴れしすぎたかな。
送信後に読み返してみて、自己嫌悪に陥った。
ちょっと反省。
そうだな…。
明日の朝は出来るだけ普通に接しよう。
本編7話へ
☆☆☆☆☆
メールはゲームで送られてきた内容です。
☆☆☆☆☆
少し気になっている女性、それも女子高生に真っ暗な中ですがりつかれたら、普通の男性は平常心ではいられないよね。
でも、あずかっている大事な娘さんだし、シャワーでも浴びて、心と体を静めるしかない。
抱きしめてもらったヒロインはとても嬉しかったけど、譲二さんは心穏やかではいられないよね。
吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二目線から本編のお話を眺めてみました。
ネタバレありです。
☆☆☆☆☆
茶倉譲二プロフィール 喫茶クロフネのマスター
身長:183cm 体重:70kg
血液型:O型 特技:歴史語り
特徴:歴史オタク
ヒロインの初恋の人。公園でサンドイッチをもらったり、抱っこしてもらったりしてた。
☆☆☆☆☆
5話その1
朝食は百花ちゃんの好物ばかりを用意した。
昨夜のおにぎりのお礼のつもりだ。
百花ちゃんは無邪気に喜んでくれたみたいで、よかった。
☆☆☆☆☆
夕方、台風の近づく中、クロフネに来た剛史が「すごい高級車に乗った女に百花ちゃんが拉致られた」という。
滝沢か明里だろうか?
心配でいても立ってもいられない。
台風が近づいているのに、中々帰ってこないので、雨の中、傘を差して百花ちゃんを探しにでかけた。
百花ちゃんの名を呼びながら公園にたどり着いた。
そこにあるタコのすべり台の中を覗くと百花ちゃんがずぶ濡れで座っていた。
(やっと見つけた…)
ホッとしたせいか、ついキツい言葉で「風邪でもひいたらどうするんだ。」と言ってしまう。
俺をみつめる百花ちゃんの瞳から今にも涙が零れ落ちそうで、ハッとした。
(何やってんだろうな…俺)
百花ちゃんをなだめて、とりあえずクロフネにつれて帰った。
その2へつづく
☆☆☆☆☆
朝ご飯の時に譲二さんは昨日のお礼を言ってくれる。
だけど、冗談めかして「娘の愛情がひしひしと伝わってきたよ」なんて言うもんだから、ヒロインは(10歳しか違わないのに…。10歳違いなら『父娘』より『兄妹』だと思うんだけど。)と悩む。
多分譲二さんとしては、今精神的にまいりかけていて、ヒロインの真心がうれしいんだと思う。
でも、このままではヒロインのことを好きになりそうで、自分にストッパーをかけるつもりで「オジサン」とか「父親」とか恋愛感情にならないようにしていると思うんだよね。
でも、ヒロインの方は子供扱いされていると思ってしまう。
学校では竜蔵の妹、梨乃(3、4歳くらい?)に懐かれている剛史に「梨乃ちゃんのこと娘みたい?妹みたい?」と聞いてみる。
剛史は「リュウ兄の妹としか思えない」と答える。
「あと15年経って梨乃ちゃんが高校生になってもリュウ兄の妹としか思えない?」と重ねて聞いてみる。
剛史君は考えてみたこともないので悩む。
そこへいつも通り一護君と春樹君もやってきて…。
2人にも聞いてみるけど。
ハル君「あのちっちゃかった梨乃ちゃんが大人になったなー、とか。」
一護君「『こいつ小ちゃいころ鼻水たらしてたなー』と思うから好きになるのは無理」
とどめはハル君の「その頃は俺たちも30歳近いから、もっと年の近い女性を好きになってるんじゃないかな。」
…はい。これだけ説得力があるとヒロインもますます自信なくなってきますよね。
放課後、そんなヒロインの目の前に明里さんが現れて…。
譲二さんの知り合いで、美人で大人の女性となれば、百花ちゃんとしては気になるよね。
明里さんは茶堂院グループのこと譲二さんのおじいさんが倒れて、譲二さんに戻ってきて欲しいと思っていること。
そのためには百花ちゃんにクロフネから出て行って欲しいことなどを頼みます。
でも、一番ショックなのは明里さんが譲二さんの婚約者だと名乗ったこと。
これでは落ち込んで、まっすぐクロフネに帰りたくなくなっても仕方ないよね。
☆☆☆☆☆
5話その2
そういえば、昔も同じようなことがあったな。
雨の中、タコの滑り台の中にいる百花ちゃんを見つけたことが…。
あの時は、キツい言い方で「なんだおまえかよ。」とか言ってしまったんだよな。
今から思うと、ほんとひどいガキだったよな、俺は。
そうだ、あの時は百花ちゃんは雷が怖いと言ってしがみついて来たんだっけ。
だから、稲光が見えないようにって抱きしめたら、「じーじはお父さんみたい。」って言ったんだよな。
それから…「じーじは優しい人だ。」とも言っていた。
あの頃の俺はちっとも優しくなかったのにな。
この頃なぜだか、小さかった百花ちゃんとの思い出ばかりが蘇る。
あの頃は辛くていやなことばっかりだったから、努めて思い出さないようにしていたのに。
それでも、今思い出すと胸の中がほっこりとする。
あの頃俺の心は、百花ちゃんのお陰でどれだけ救われていたことだろう。
6話その1へ
☆☆☆☆☆
子供時代の思い出。
中学生時代の譲二君、「めんどくせー」とかキツいことをいいながら、百花ちゃんのよくわからない話を結構丁寧に聞いてあげてます。
雨がやんだ後に、お腹の空いた百花ちゃんにまたサンドイッチを食べさせて。
「おまえの母さんが心配してるだろうからもう帰れよ。」と言った言葉に「じーじは優しい人だね」と百花ちゃんは言いました。
この頃の譲二君は反抗期で家にも帰りたくないし、口も悪いし、態度もふてくされている。
でも、百花ちゃんだけは、それに惑わされずに、譲二君の内面を見ることができたのかもね。
吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二目線から本編のお話を眺めてみました。
ネタバレありです。
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茶倉譲二プロフィール 喫茶クロフネのマスター
身長:183cm 体重:70kg
血液型:O型 特技:歴史語り
特徴;歴史オタク
ヒロインの初恋の人。公園でサンドイッチをもらったり、抱っこしてもらったりしてた。
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4話
翌朝。
昨夜は色々考えて、ほとんど眠れなかった。
明け方、浅い眠りをとった後、急いで起きる。
弁当も、朝食も出来たのに、百花ちゃんは起きて来ないから起こしに行った。
今までの経験から、起こしに行ってもドアの外からでは絶対に起きない。
だから、部屋に入り、ベッドの側で声をかけた。
譲二「百花ちゃん、朝だよ」
俺が一度声をかけたくらいでは全く目を覚まさない。
髪には寝ぐせがついていて、あどけない顔で寝息を立てている。
可愛いな。
思わず見とれてしまう。
だけど、なんだか悪い考えが芽生えそうなので、もう一度声をかけて起こした。
朝食の時に、百花ちゃんに寝不足を見抜かれてしまった。
やっぱり女の子は鋭い。
☆☆☆☆☆
滝沢に続いて、今日は明里が店に会いにきた。
明里というのは一応俺の許嫁だ。
なぜ「一応」なんてつけるかと言うとね。
本当のところ、俺の親友の恋人でもあるからなんだ。
まあ、込み入った話だし、人には話したくない事情が色々とあってね…。
エヘン!
その明里がどういう風の吹き回しか、じいさんのために家に帰れ、そして自分と結婚しろと言う。
お前にはあいつがいるじゃないかと怒鳴って追い返したが、どういうつもりなんだろう。
百花ちゃんとは、夕食を一緒に摂る約束をしたけど、やっぱり今日も食べる気がしない。
百花ちゃんの分だけ何とか作って、また部屋に籠った。
部屋に籠もっても、一人にはさせてもらえない。
滝沢と明里から電話が掛かってきて、夜遅くまでやり合う。
疲れたし、さすがに腹が減ってきた。
何か食べようと部屋から出ると、ドアの外におにぎりが置いてあった。
百花ちゃんが作ってくれたのだ。
(俺のために…)
彼女の心遣いにしんみりながらおにぎりを食べた。
そして、お礼のメールを送った。
今夜は眠れるだろうか?
『百花ちゃんへ
おにぎりありがとう。
明日、ちゃんとお礼するね。
譲二』
5話その1へ
☆☆☆☆☆
この4話、学校では「マスターが悩んでるみたい」という相談を春樹君に持ちかけると、「譲二さんは10歳も年上なんだから、お見合い話でも持ち上がっているんじゃないか。」とハル君が言い出します。
それに一護君も加わって、でも一護君は「マスターがお見合いなんて。」という否定的意見。
それに一護くんは「百花、お前マスターのこと好きなのか?」と核心を突いてきます。
一応否定したものの…。
一護君て、どのルートでもヒロインのことが大好きなのがよくわかるよね。
それでも最終的にはヒロインの恋を応援してくれるんだけど。
いよいよ、譲二さんの婚約者の明里さんが登場。
百花ちゃんはりっちゃんと商店街で立ち話している時に明里さんの車を目撃します。
りっちゃんが誕生日パーティでピアノの演奏を頼まれた時に会った人で、友達の従姉妹、大手繊維メーカーのご令嬢だと教えてもらいます。
クロフネに帰るとなにやら香水の香りが…。
そして様子のおかしな譲二さん。
好きになりかけた人の様子がおかしいと、ますます気になって気持ちは盛り上がってくるよね。
ここでもヒロインは譲二さんのためにおにぎりを作って、そっと置いてあげる…。
こういうことされると男の人としてはうれしいよね。
吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二目線から本編のお話を眺めてみました。
ネタバレありです。
☆☆☆☆☆
茶倉譲二プロフィール 喫茶クロフネのマスター
身長:183cm 体重:70kg
血液型:O型 特技:歴史語り 特徴:歴史オタク
どこかで会ったような気もするけど思い出せない
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3話その1
2人でココアを飲みながら話していた。
百花ちゃんは今日買ったペアのマグカップを俺に使って欲しいみたいだ。
「それは百花ちゃんに彼氏ができた時に使ってもらえばいいんだよ。」と言ったら、「じーじに使って欲しい」と言う。
俺は虚を付かれて、うろたえてしまった。
「じーじ」は、その昔ちっちゃな百花ちゃんが俺を呼ぶ時に使っていた呼び名だ。
なんてこった。
ついに、俺がじーじだとばれてしまった様だ。
買い物に行った時に、ぽんぽんと百花ちゃんの頭を叩いた癖で、気が付いたそうだ。
やっぱり野郎と違って、女の子は鋭いんだな。
でも、鋭んがってたじーじのことを「優しかった。」と百花ちゃんに言われて、びっくりしてしまった。
あの頃は、うるさいチビだなぁぐらいにしか思ってなかったし、優しくしたつもりもなかったから。
だけど、今になって思い返してみると、あの頃も、それから百花ちゃんと会えなくなってからも、ヘンテコなことを言うちっちゃな女の子のことを思い出しては、あったかい気持ちになっていたっけ。
特に、辛かったり、寂しかったりしたときには。
照れくさくて、俺が「じーじがこんなオジサンになってがっかりしたでしょ。」と言ったら、真面目に「マスターは今も昔も格好いいです。」と力説されてしまった。(苦笑)
その後、百花ちゃんと昔の懐かしい話をたくさん話した。
幼なじみたちと百花ちゃんが思い出で盛り上がるのを、いつも遠巻きに眺めていた俺。
今やっと普通に思い出話が出来るようになった。
そう考えると、じーじだとばれたこともあながち悪いことではなかったなと思う。
その2へつづく
☆☆☆☆☆
余裕たっぷりな譲二さんが初めてうろたえました^ ^;)。
百花ちゃんにとって「じーじ」は初恋の人だったので、せっかくのペアのマグカップをじーじこと譲二さんに使って欲しい。
でも、譲二さんにとっては、思い出の中の小さな女の子だし、保護者のつもりなので、「(いつかできるだろう)彼氏とペアで使ってね」と言ってる。
他の彼ルートだと譲二さんは彼との恋愛も応援してくれる頼りになるお兄さん(?オジサン?)という立場だものね。
他のルートの時にはヒロインに「じーじ」だとバレないままだから、「あのちっちゃな百花ちゃんがタケとねぇ。」などと心の中で思いながら、ウルウルしてたのかしら…などと思ってしまいます。
☆☆☆☆☆
3話その2
数日後、実家の執事の滝沢が会いに来た。
俺の実家は茶堂院グループという幾つもの会社を経営しているのだが、その創業者にあたる俺のじいさんが倒れて入院したという。
じいさんは前々から、俺に会社の一つをついで貰いたがっていた。
実家の茶堂院グループに取り込まれるのはどうしても嫌だった俺は、断り続けている。
滝沢といつもと変わらぬ押し問答をしていると、まずいことに、百花ちゃんが帰ってきてしまった。
古い知り合いだと誤魔化したものの、滝沢に「譲二様」と呼ばれたのを聞かれたし、百花ちゃんには変に思われただろう。
俺は、滝沢と激しくやり合ったせいで、なんだか気力がなくなってしまい、今日は早目に店も閉めることにした。
夕食を作る元気もないので、百花ちゃんには「外で食べて来て」と言った。
そしたら、自分で作るからまた厨房を貸してくれと言う。
本当にいい子だなぁ。
だけど…、今日は百花ちゃんの魔法も効かないくらい気分は落ち込んでしまった。
本編4話へ
☆☆☆☆☆
百花ちゃんの方はなんとかマスターにペアのマグカップを使ってもらいたいと口に出すけど、相手にしてもらえない。
学校でも剛史君に「眉間にしわがよってる」と指摘されたり…。
リュウ兄には「腹でもくだしてんのか?」と言われたり。
この頃から自分の気持ちに悩んでいます。
ちなみに剛史君は無口なようで結構色々観察してますよね。
百花ちゃんは夕食の買い物に出かけた先でハル君に、「実は譲二さんの実家は茶堂院グループという会社を経営しているお金持ちらしい」というのを教えてもらった。
ハル君は「譲二さんは百花ちゃんが来てから笑顔が増えたよ」と励ましてくれる。
ハル君はどのルートでもヒロインを優しく励ましたり、助けてくれる男友達で本当にいい子です。
譲二さんが二階にこもっている間に、百花ちゃんは2度目のカルボナーラの試作に挑戦しました。
譲二さんの役に立って元気づけたいと…、健気です。
吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二目線から本編のお話を眺めてみました。
ネタバレありです。
☆☆☆☆☆
茶倉譲二プロフィール 喫茶クロフネのマスター
身長:183cm 体重:70kg
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どこかで会ったような気もするけど思い出せない
☆☆☆☆☆
2話その1
朝食の後、気を使ったのか、百花ちゃんが後片付けをしてくれるという。
夕食の後片付けはいつもしてくれるし、朝は学校に遅刻してもいけないからと止めたのだが、洗い物だけでもするという。
俺のことを気遣ってくれて、本当にいい子だ。
テーブルの上を拭いていると、ガチャンと大きな音がした。
百花ちゃんがマグカップを割ってしまったのだ。
謝る百花ちゃん。
怪我はしてないかな。
よかった。
怪我はしていなかった。
でも、割ったのは百花ちゃんが家から持って来た大事なマグカップ。
片付けると言い張る百花ちゃんを遅れないよう学校に送り出し、割れたマグカップの後片付けをした。
百花ちゃんのマグカップが無くなってしまったから、なんとかしないとな。
☆☆☆☆☆
百花「ただいま~。」
学校が終わって百花ちゃんが帰ってきた。
大きな荷物を二つも抱えて、よろめきながら入ってくる。
慌てて近寄って受け取ったのは剛史に貸してあった漫画の本と竜蔵の店に注文していた野菜だ。
全く、あいつらは。こんなか弱い女性に重たい荷物を持たすとは。
一護がケーキの試作品を持って来てくれていたので、労うために百花ちゃんにも食べてもらう。
一護「マスター、なんでコイツのこと、あずかってんの?」
答えは適当にごまかして、百花ちゃんになぜあずかっていると思うか聞いてみた。
百花「両親の知り合いとか?」
譲二「それが無難な答えだよね。」
もちろん、それで大まかには正解なんだけど。
佐々木夫妻には色々お世話になっているわけだし。
でも、佐々木夫妻と知り合いになるきっかけは百花ちゃんなわけで…。
その百花ちゃんと知り合うことになったのは、うちの実家の複雑な事情が原因な訳で。
そういう細々したことは、今の百花ちゃんには話せるわけはないよな。
☆☆☆☆☆
2話その2
翌朝。
百花ちゃんの学校は午前中授業だそうなので、デートに誘ってみた。
百花ちゃんの割れたマグカップの代わりも必要だし、昨日春樹が持って来てくれたガーベラを挿す一輪挿しを探したいので、買い物に付き合ってもらうことにしたのだ。
俺が1人で選ぶより、百花ちゃんに手伝ってもらった方がいいものが選べそうだからね。
まぁ、マグカップのことはひとまず内緒だけど。
☆☆☆☆☆
ちょっとおしゃれな雑貨屋さんで、一輪挿しを選んでいる時、百花ちゃんはショーケースの中のマグカップが気になるのか、一生懸命に見ている。
譲二「百花ちゃん、どうかした?」
百花「いえ、なんでもないです。」
もう一軒付き合ってもらえるか聞きながら、チラッとそのマグカップを見ると結構いい値段がついている。
(お小遣いで買えるかどうか見ていたんだな。可愛いな。)
☆☆☆☆☆
もう一軒の店に行く途中、迷子を保護してしまった。
「ママが見えるかい」と男の子を肩にのせていると、百花ちゃんに「いいパパになれそうですね。」なんて、言われてしまった。
そうだなあ、もうこれぐらいの子供がいてもおかしくない年なんだよなぁ。
譲二「しっかりものの百花ちゃんがママになってくれたら、いいパパになれるかもね。」
そんな軽口を叩いてしまった。
この頃、気安くなって百花ちゃんについこんな軽口を叩いてしまう。
男の子のママが見つかった後、百花ちゃんは俺の頭を見て「ぐちゃぐちゃになっちゃっいましたね。」と笑う。
そして、男の子を軽々と肩に乗せたことをしきりと感心するので、
譲二「さすがに、百花ちゃんくらいだと難しいけど…」
とまた軽口を叩いてしまった。
目を見開く百花ちゃんが可愛くて、悪のりをしてしまった。
譲二「お姫様抱っこならできるよ。」
譲二「試してみる?」
百花ちゃんは困ったように、また真っ赤になってしまった。
(本当に可愛いなぁ。)
「冗談だよ。」とぽんぽんと彼女の頭を軽く叩いたら、訝しげに首をかしげた。
そんな様子もやっぱり可愛い。
☆☆☆☆☆
譲二さんは頑張っているヒロインを連れ出す口実として「デート」と言ったわけだけど、ヒロインの方は「デート」と言う言葉にちょっと期待してたみたい。
初々しい。マグカップを割った時の譲二さんの対応なんかが優しかったので、ヒロインは少しずつ男性として意識し始めてる感じ。
迷子の男の子への対応なんかでも好感が増したみたいです。
譲二さんの方は小さかったヒロインの延長で可愛く思っているというところかな。
結構馴れ馴れしく、ヒロインがドギマギするようなことを口に出しているのも、この頃は恋愛対象とは見ていないからかもしれない。
譲二さんはヒロインたちより10歳年上ということで、男性を意識させるようなきわどい言葉を投げかけたり、ヒロインを抱き寄せたりして、ヒロインはドキドキするわけですが、最後まで本心は明かしてくれないし、なかなか手も出そうとはしない。
女性の扱いは上手そうに見えて、実は恋愛に関しては臆病、または不器用な人?と思えてきます。
これは過去に絶対何かある!!ということで、譲二さんの過去も色々妄想してみたいですね。
☆☆☆☆☆
2話その3
もう一軒の店で、丁度いい一輪挿しと花瓶の下に敷けるようなコースターが見つかった。
テーブルの数だけ買って店をでて、最初の店に誘った。
百花ちゃんが気に入っていたマグカップを今日のお礼にと買ってあげた。
ペア仕様とかで、2客買うことになったけどね。
店員さんが包んでくれたマグカップの包みを手渡した時、百花ちゃんは花のような笑顔を浮かべた。
それはあの頃の、ちっちゃなほっぺがぽちゃぽちゃした百花ちゃんの笑顔だった。
それがあんまり懐かしかったので、思わず独り言を言ってしまった。
譲二「大人になったと思っていたけど、笑顔はあの時のままだな」
ごまかしたけど、百花ちゃんは不思議そうな顔をした。
帰り道「ラム酒入りのココアが飲みたい」という百花ちゃん。
譲二「ハイハイ。お姫さまの仰せのままに」
そんな言葉が思わず出てしまった。
もしかしたら、さっきのお姫様抱っこのことが頭に残っていたのかもしれない。
「お姫様の仰せのままに」
口をついて出たその言葉は、初めて百花ちゃんに会った時に言ったような気がする。
あの頃の百花ちゃんはお姫様に成りたがっていて、色々話をしてくれたっけ。
俺のことは王様みたいだって言われた気がする。
それで……俺が王子様にしろよと言ったら、王子様はもういるって言ってたっけ。
王子様の名前は、なんかたくさんぞろぞろと出てきてた気がするけど、ハルやタケのことだったんだろうな。
まてよ。
お姫様も2人いたけど、もしかしてもう1人は、りっちゃんだったのか。(笑)
☆☆☆☆☆
俺は、今日付き合ってくれたお礼に百花ちゃんにメールを送った。
『百花ちゃんへ
買い物付き合ってくれてありがとう。
あとでホットショコラ入れてあげるよ。
チョコから作ったことある?美味しいんだよ。
買ったばっかりのマグカップに入れて、飲もうか。
譲二』
☆☆☆☆☆
この2話の最後に子供時代の思い出が出てきます。
百花ちゃんと譲二さんが初めて出会った時の話なんだけど、譲二さんは中学生くらいで、絵もとってもかわいいです。
でも、本人も言ってるようにこの頃は尖ってて今とはキャラが全然違う^^;。
うるさい百花ちゃんのことを邪険に扱っては泣かれて、機嫌をとってます。
たぶん、根は優しいんだろうなと思われる。
それがわかるのか、百花ちゃんは邪険にされてもお兄ちゃんが気に入って懐いてくっついてくる。
中学生くらいだとうざいだろうなー。
このとき、譲二という名前がうまく言えなくて、「じーじ」と呼ばれるようになったんですね。
☆☆☆☆☆