頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。
そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。
自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。
そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。
(え?そういう話もあったって?)
☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編 6話)
今日は商店街の夏祭りだ。
クロフネも地ビールとジュースの屋台を出している。
何せ、二階の修理費用も捻出しないといけないからな。
頑張らないと…。
百花ちゃんがハルや一護たちと店に来てくれた。
百花ちゃんが一護の家に下宿するようになってから、あまり会えなくて寂しい。
もちろんあいつらが店に来る時は百花ちゃんも一緒に来てくれるが、一護の店の手伝いもあるからな、そんなにひんぱんではない。
それに、百花ちゃんは二階の部屋に行くわけではなく…、一護の家に帰ってしまう…のが辛い…。
一人残される寂しさ…。
そうだ!! 早く稼いで二階を直そう!!
久しぶりの百花ちゃんは浴衣姿で本当に可愛い。気を抜くと好きになってしまいそうだ。
俺の屋台にはりんご飴も置いてあるが、みんなにサービスした。
もちろん、百花ちゃんがいるからなんだけどね。
一護は「俺が食わせてやる。口を開けろ」と言って、りんご飴を百花ちゃんの口に突っ込むというガキのような意地悪をする。
ハルが百花ちゃんの口からりんご飴を取って手渡した。
一護はみんなから意地悪ばかりしていると、百花ちゃんに嫌われるぞと脅されていた。
でも、百花ちゃんは一護に何されても嬉しそうなんだよね。
あれは相当惚れてるなあ。
羨ましい…。
あ、いやいや。
早く二階直して、百花ちゃんに帰ってきてもらおう。