お待たせしました。
ほぼ二ヶ月ぶりです。
『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。
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前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
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シェアカフェ~その6
〈譲二〉
夕方近くなって、桃護さんから電話がかかってきた。
桃護「マスター、玲さんが後は自分が店番するから大丈夫というので、もう上がります」
そう言えば朝会った時に、倫護さんが腰を痛めているので、できれば今日は佐東洋菓子店を手伝いたいと言っていたっけ。
桃護「ただ、今日は火曜日で、百花ちゃんが早く帰ってくる日なんで…」
譲二「それは…百花ちゃんと玲さんが2人きりになるってことかな?」
桃護「はい。玲さんには気をつけた方がいいです」
譲二「分かった。なるべく早く帰るようにするよ。倫護さんにお大事にするよう伝えてね」
桃護「ありがとうございます」
桃護さんからの電話を切るとさっきの会話について考えた。
玲さんが百花ちゃんに馴れ馴れしいのは、時々不愉快に思ってた。
だけど玲さんが馴れ馴れしいのは百花ちゃん相手だけじゃない。
だからこの気持は俺のつまらない嫉妬心なんだと言い聞かせてきた。
玲さんは女性よりも男性を好きになるだろうと勝手な先入観も持ってた。
だけど…。
そうか…。
桃護さんから見ても玲さんは百花ちゃんに手を出しそうに見えるんだ…。
玲さんがオネエ言葉を使って女性のような見かけをしているのだって、単に仕事上の必要性からくるものなのかもしれない…。
玲さんだって一応男なんだし…。
机の上を見回した。
今日はもう少し仕事を終わらせておきたいと思っていたけど…。
俺は急いで片付けを始めた。
その7へつづく