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死に体阿部総理が長持ちする理由  VS検察が負け続ける人事の仕組み

2020-07-05 10:00:30 | 日記
死に体である阿部総理が
どんな不正を行っても
持ち堪える理由

それは、
三権分立を崩し
司法を配下に置いている点があります。

以下記事をご参照ください。

  VS検察が負け続ける人事の仕組み

安倍首相"史上最長"を可能にした「検察の不正義」

2019年12月 1日号
牧太郎の青い空白い雲/744

「意外にも」と言うべきか、「不運にも」と言うべきなのか、
安倍晋三首相の通算在任日数が11月20日、
憲政史上最長を記録する。

 大臣たちの不祥事などで、
第1次政権を投げ出した「あの時」とは、
想像もできない「安倍政権の長寿」である。

 それなりに「人気」もある。
しかし「バカの一つ覚え」のように主張する
「デフレからの脱却」は早々と頓挫。

経済は長〜い停滞。
所得格差が広がっている。

 貧乏国なのに、
後進国にカネをばらまき、
トランプ大統領の命令で「兵器爆買い」までしているのに、
当のアメリカにも、ロシアにも、中国にも
(「世界中から」と言ってよいほど)バカにされ、
外交は「合格点」にほど遠い。

その上、次々に起こる災害に何ら〝打つ手〟がない。

 なのに〝長持ち〟する。なぜだろう?

「長寿の秘密」を探すのはいとも簡単である。

 次々に不祥事が続く内閣だが、
この8年間、国会議員は逮捕・起訴されていない。
どれも立件されれば「政権の命運」が尽きるような大事件なのに、
なぜか、検察は〝真っ黒けの悪党〟を無罪放免にしている。

 つまり、
検察を味方にしたから
安倍内閣は生き延びているのだ。
   
 ×  ×  ×
 
逮捕されるべき国会議員はいた。

例えば

「甘利明・元経済再生担当相」である。

甘利氏と元秘書2人は
2013〜14年、
千葉県の道路工事の用地をめぐり、
工事を担う都市再生機構(UR)との間で補償交渉をしていた
千葉県の建設業者から現金計600万円を受け取っていた。

 当方から見れば「ワイロ」である。
正確には「あっせん利得処罰法違反」である。
業者は「600万円は口利きの報酬だった」と正直に証言したが、
東京地検は甘利氏の
「政治資金としてきちんと処理するように指示した」という言い訳を認め、
甘利氏と元秘書2人を不起訴処分(容疑不十分)にした。

 法務省の幹部が「口利きなんて常時、
永田町界隈(かいわい)でやっていること」と、
政権側に立って「捜査」に口をはさんだ!と
雑誌などで批判されたが......
その「不起訴」で安倍政権は助かった。


 下村博文・元文部科学相の
政治団体「博友会」が
学校法人「加計(かけ)学園」の秘書室長から
政治資金パーティーの費用として
200万円を受け取ったことを隠していた。

これも捜査対象になったが、
東京地検特捜部は不起訴処分とした。

「検察の正義」はどこへ行ってしまったのか?

    ×  ×  ×

「検察の正義」は風化した。
「検察の独立」を守っていた人々が......
文字通り「身体(からだ)を張って」守っていた検事たちが、
突然「時の内閣の意向」を忖度(そんたく)する
〝普通のお役人〟になってしまった。

 多分、原因は「人事」だろう。

「政治主導」という名目で、安倍政権は、
霞が関の官僚群を「人事」で支配した。

各省庁の局長級以上の幹部候補を
官邸がリストアップ。
各省庁の人事にことごとく介入。
首相(官邸)が最終決定する。

 法務省も例外ではなかった。

 検察首脳人事は
政治的中立の不文律から、
政権の影響を排除した独自の序列で決める。

例えば、国民の安心・安全を担う検察の顔
「検事総長」選びは
現職の検事総長が総長OBらの意見を聞きながら
次の検事総長候補を最終決定する。

 ところが、安倍政権は違っていた。

16年7月、当時の法務事務次官が、
後任の事務次官の人事原案の承認を官邸に求めたところ、
官邸はそれを拒否。

原案では、地方の検事長に転出させることになっていた
「安倍寄りの人物」を事務次官にした
(事務次官は検事長を経て検事総長、というケースが多い)。

 安倍政権は
「独立性」が求められるはずの「検察人事」を
手に入れた。

検察は、この日から「安倍政権の言いなり」なった。

    ×  ×  ×

 安倍政権は検察人事を握ることで
長期政権を手に入れ、
結果として「悪が栄える世の中」を作った。

その最たるものが
「森友学園への国有地不当廉売」事件である。

 いまさら、説明することもないだろう。
大阪地検特捜部は
国有地の大幅値引き売却に対する背任や
決裁文書を改ざんした虚偽有印公文書作成など全ての容疑について、
財務省幹部ら38人全員を不起訴処分とした。

 改ざんを命令された職員は悩み続け、
自殺したというのに......
命令した財務省理財局長(当時)・
佐川宣寿(のぶひさ)氏は嫌疑不十分!

「巨悪」に立ち向かうハズの検察が
自ら「巨悪」になってしまったのだ。』

阿部総理、何がしたいのか? 検察は何ができるのか?

2020-07-05 09:56:41 | 日記
もう、忘れ去られているのが、
森友学園問題で自殺した近畿財務局職員と
今服役中の籠池氏です。

また、阿部氏お抱えジャーナリスト山口氏の
レイプ不起訴、

「STAP細胞はあります」の小保方 晴子氏の虚偽による
理化学研究所の笹井氏自殺

今治市職員にばらまかれた
加計学園からの賄賂
https://www.chosyu-journal.jp/review/5290

そのどれをとっても
阿部氏が失脚するに値するもの。。。

森友学園事件の財務省の佐川宣寿理財局長
加計学園時間の柳瀬唯夫・元首相秘書官

は、ぬくぬくと退職金をもらって
私たちの税金で暮らしています。

この仕組みは、どこから来ているのでしょうか。。。
以下、参照ください。


https://nori-murakami.jp/archives/1580

日 / 最終更新日時 : 2020年5月21日 村上のりあつ政治・政策
改憲を唱えながら、美しい国を訴えながら、
政治の私物化疑惑にまみれる安倍晋三首相

結局、何をなさりたいんでしょうか、安倍晋三首相?

東京高等検察庁の黒川弘務検事長が辞意を表明したとのこと。
この時期に三蜜環境で、賭けマージャンときたら、辞任やむなしでしょう。

それにしても、安倍晋三首相は
三権分立を侵害するとまで非難を受けるなか
黒川弘務氏の定年延長を閣議決定し、
多くの国民が反対するなか、
それを後付けで法制化しようとしました。


これまで安倍政権には
数々の政治の私物化疑惑、
森友学園、加計学園、桜を観る会、
自民党が1億5,000万円という破格の選挙資金を支出した
参議院議員候補の選挙事務所による公職選挙法違反、
IR汚職疑惑、
甘利元大臣のものなど多々ありました。

それも公文書を改ざん・隠ぺい・破棄という
悪質なあってはならない行為もセットになっているものもあります。

森友学園では、公務員の赤木さんが
自死にまで追い込まれるという悲劇に至っています。

自分と取り巻きの疑惑隠しの安倍晋三首相

一連の流れを見れば、
安倍晋三首相は、
自分やその周りの問題を
もみ消そうとする目的で自分に近い黒川氏を検事総長にしようとした。
そのために、これまでの内閣の解釈を歪め、
三権分立を破壊しかねないとまで言われながらも
やらざるを得なかったということは、
世論で語られているとおりで明らかでしょう。

挙句の果てには、その
人事案を持ってきたのは法務省で、
内閣は了承したのみとか言い出す始末。
開いた口が塞がりません。

百歩譲ってそうだったら内閣としては、
過去の解釈を変えるような案に対し、
その理由を明らかにするように正すのが筋でしょう。

それをしないどころか、
押し通そうとしている様をみると、
これも嘘としか言いようがありません。
結局は自分や取り巻きの疑惑隠しをしたかったのかと。

改憲に意欲を燃やすような人が、
どうしてこんなことになるのか?

安倍晋三首相はかつて、現行日本国憲法について
「押し付けられたみっともない憲法」だ
と罵っておられました。

日本国憲法策定に苦労されたという、
当時の幣原喜重郎首相をはじめとする先人の努力を
踏みにじるかのようです。

それにしても、行政の長、内閣総理大臣である
安倍晋三氏が現行日本国憲法を愚弄していた
というのもあり得ない話なのですが…

そもそも憲法といった崇高な最高法規に
手を加えようとされるほどの方が、
どうして政治を私物化するような疑惑にまみれてしまうのか?

私は、普通に考えて改憲を唱えるような政治家というのは、
イデオロギー的なところは別にして、
身ぎれいにし、政治を
自分やその仲間のために私物化するなんていうのはあり得ない
と思っていました。

ある意味その点については、安倍晋三首相は
強い意志というか、信念のもち主なのだろうなと思っていたしだいです。
ところがどうでしょう、出るわ出るわの疑惑だらけ。不思議です。


結局は安倍晋三首相にとっては、
憲法も私物化の一つか?

美しい国だとか、
押し付けの憲法だとか、
とやかく言う人に限って、

結局は自分やその周りのお友達の利権のために働く、
ということなんでしょうか。...
安倍晋三首相にとっては憲法も、
趣味の世界の私物化の一つなのでしょうか。





https://kinbushi.hatenablog.com/entry/2020/05/16/%E8%A8%B4%E8%BF%BD%E9%80%83%E3%82%8C%E4%BB%A5%E5%A4%96%E3%81%AE%E4%BD%95%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E4%B8%89%E3%81%AE%E4%BC%81%E3%81%BF

沖縄よ! 群星むりぶし日記
日本を愛し、沖縄を愛する者として、発信していきます。
20200516

訴追逃れ以外の何ものでもない安倍晋三の企み

「桜を見る会」で明らかにされた
安倍晋三による公職選挙法違反と政治資金規正法違反。
 
全国の弁護士や法学者が、
安倍晋三と後援会幹部の計3人に対する告発状を
東京地検特捜部に21日に提出する予定だという。

いよいよ私利私欲のためだけに
政治を行ってきた悪党の運が尽きる段階に入った。

しかし、弁護士や法学者がどんなに正義を訴えたからと言って、
彼らには訴追の権限はない。
その権限を有するのが検察庁である。


となると今回の検察庁法改正案の意図がどこにあるか、
火を見るよりも明らかであろう。

ズバリ、その意図は、訴追逃れである。

そのためには検察官の人事を
意のままに動かせるようにする必要がある。

政権に忖度する検事を検事総長に据える。
これが安倍晋三の企みの本質だ。

民主的法治国家にあるまじき戰慄が
走るような国家国民に対する挑戦である。

では肝心の改正案の中身は
どうなっているか、
時事ドットコムが図を使ってわかりやすく解説してくれている。 
 
上下関係を問わず、政権の目にかなう人なら
特例で最大3年の延長が可能になるということだ。

政権の目にかなう検事が定年を迎えた時、
政権の犯罪行為を訴追させないために
最大で3年延長する。
まさに悪知恵。安倍晋三らしい。

公文書偽造、捏造、挙げ句の果てに廃棄処分。
そして公職選挙法違反と政治資金規正法違反。
これほどのモラル崩壊、
犯罪を犯した総理大臣が、
かつて我が国にいただろうか。


モラル崩壊と法律違反だけではない。

経済も外交も何一つ成果を挙げていないのだ。
経済は成長していないし、
北方領土は1島も帰ってこないし、
拉致被害者も誰一人奪還できないままだ。
そして今、尖閣が内閣の無為無策のために
中国共産党の手に落ちようとしている。

こんな無能政治家が、
訴追を恐れて
検事の人事権を思い通りにしようと画策している。

すべては私利私欲のためだ。
安倍晋三の姑息な恐ろしい策略を
成就させてはならない。

検察は総理大臣の策略に乗せられることなく、
本来の職務を全うせよ!




アングル:
強まる安倍首相の退陣観測、河井前法相逮捕がさらに逆風
6/18(木) 19:28配信

 6月18日、自民党総裁の外交特別補佐も務めた
河井克行前法相の逮捕は、
支持率が過去最低水準まで沈んだ安倍晋三首相にとって
壊滅的な打撃となりかねない。

来年9月に迎える党総裁任期前の退陣へと
扉を開く可能性もある。

自民党総裁の外交特別補佐も務めた
河井克行前法相の逮捕は、
支持率が過去最低水準まで沈んだ安倍晋三首相にとって
壊滅的な打撃となりかねない。

来年9月に迎える党総裁任期前の退陣へと
扉を開く可能性もある。 

自民党内の一部では早期退陣がささやかれ、
ライバルたちによる後継争いの動きが活発化している。

日本の憲政史上で在任期間最長となった安倍首相は、
これまで支持率が落ちても立ち直ってきたが、
今や身内の支持を失いつつあるようだ。 

日本の検察当局は18日、
妻の案里氏が初当選した昨年の参議院選挙をめぐり、
票の取りまとめを依頼するため地元議員らに
現金を配った容疑で河井夫妻を逮捕した。

東京地検によると、
夫妻は5人に計170万円を供与。
これとは別に、克行容疑者は約90人に計2400万円を支払った。 

案里氏には自民党本部から
1億5000万円の政治資金が支払われていた。

違法ではないものの、その額の大きさから、
安倍首相が了承したものかどうか疑問の声が出ている。

安倍首相は18日、
通常国会閉会を受けて開いた記者会見で、
河井容疑者の逮捕について
「大変遺憾だ。かつて法相に任命した者として責任を痛感している」

と述べた。 「総理は持たない」と、自民党の中堅議員は話す。
「年末まで持つのは厳しいのではないか」。 

有権者の間では
安倍政権による新型コロナウイルスの経済対策に
不満が高まっていたが、
河井夫妻の逮捕というスキャンダルが、
さらに支持率に影響を与えそうだ。

検察幹部の定年延長問題を巡っても、
司法の独立を脅かすとして批判にさらされていた。

 「当然だけど大きなお金も動いている。
そのお金は闇の中ということなのか」と、

東京の主婦(65)は言う。

「安倍さんの責任は重い」。 

<背負う数字> 2007年にいちど退陣した安倍氏が、
首相に返り咲いたのは2012年12月。

自民党総裁として最後となる3期目の任期は、来年9月に終わる。   

 安倍首相は、突然辞めた07年と
同じ轍は踏まないと考えているかもしれないが、
ポスト安倍をめぐるレースは熱を帯びてきた。 

「総理は数字を背負っている。
2021年9月という数字を」と、
東京を拠点に日本を見続けてきたファンドマネジャー、
イェスパ―・コール氏は語る。

「(後任を狙う)自民党の挑戦者たちは、
駐機場で離陸する準備をしている」。 

安倍首相に近いものの、
世論調査の支持率が低い岸田文雄元外相
今月、ポストコロナ時代の政策立案を目指す党内の勉強会、
「新国際秩序創造戦略本部」を立ち上げた。

逆に世論からの支持率は高いが、
自民党国会議員の間で人気が低く、
安倍首相に批判的なことで知られる石破茂元防衛相は、
党の二階俊博幹事長との関係を深めている。 

仮に安倍首相が来年9月までの任期を全うできたとしても、
特に日本経済が
第2次世界大戦以降で最悪の事態に陥りつつある現状、
自民党内そして政策の主導権を取り戻せるだけの
力の回復は難しいかもしれない。 

「もしかしたら日本のコロナ対応は悪くなかったのかもしれないが、
それを相殺して余りある問題があるということだろう」と、
与党のベテラン議員は言う。

「首相をやっている期間が長いから、
国民が(安倍首相に)『飽きている』のも(支持率低下の)原因だろう」。

 日本では新型コロナの爆発的な感染拡大はみられていない。
しかし、初動対応や給付金支払いの遅れなどには批判がある。

安倍首相は国民の不安に鈍感、といった声も聞かれる。 

<首相が握るワイルドカード>
 安倍首相は今年、全く違う光景を思い描いていたに違いない。
ホスト国の首相として東京五輪・パラリンピックを迎え、
選挙で自民党を勝利に導き、
もしかすると党総裁の任期を延長できるかもれない、と。

そのバラ色のシナリオは、新型コロナの感染拡大で
五輪延期が決まった3月に崩れ始めた。

 日本のメディアが5月末に実施した世論調査の中には、
内閣支持率が30%を切るものが2つあった。

危険水域とされる水準だ。
今月5━7日に日本経済新聞が行った調査では、
支持率が前回から11ポイント減の38%に低下した。 

安倍首相にはワイルドカードがある。
事態を打開するため、解散総選挙に打って出るという手だ。
党内からは、あり得ないが排除もし切れないとの声が聞かれる。
安倍氏は首相として、
5回の国政選挙で党を勝利に導いている。
「安倍政権は解散風を吹かせないと持たない」と、
与党幹部は指摘する。 

安倍首相のもう一つの味方は、
ライバルが弱いということだ。
「政権を交代してほしいが、
次に総理になってほしい候補者も別にいない」と、
都内に住む26歳の翻訳家は話す。 

首相は18日の会見で、
「国民の信を問うべき時が来れば、解散を断行する」と語った。
 (取材協力:宮崎亜巳)』

安倍政権に、河井逮捕を上回る「給付金スキャンダル」サ推協の行方

2020-07-04 04:06:41 | 日記
「給付金スキャンダル」サ推協も
安倍政権のお友達のための
税金無駄遣いですね。

メディアではもう取り上げられていませんが
消費喚起策「Go To キャンペーン」も
不透明すぎます。

これらの税金は
コロナが再発している今、
医療に使われるべきであり、

休業を余儀なくされている
事業者への援助に使われるべきであり
九州で被災した人の支援に使われるべき!

阿部さんに任して、
阿部さんが自分のお金のように
国民の血税を浪費するのを、いつまでも放置できません。


下記、記事もご参照ください。


安倍政権に激震、河井夫妻逮捕を上回る「給付金スキャンダル」の破壊力
内藤尚志:朝日新聞経済部記者
経済・政治 DOL特別レポート
2020.6.23 5:35

首相“直撃”の相次ぐ不祥事
揺らぐ政権基盤

「桜を見る会」や「検察人事」で揺れた安倍政権だが、
現職国会議員の「河井克行・案里夫妻の逮捕」
という不祥事にまたもや見舞われた。

側近だった克行議員を法相に任命したのは安倍晋三首相だったし、
公職選挙法違反(買収)の容疑がかけられている
案里議員の参院選出馬を強引に進めたのも
首相と菅官房長官だった。

 政権直撃のスキャンダルが相次ぐ中で、とりわけ致命傷になりそうなのが、
新型コロナウイルス対策の給付金をめぐる
“税金横流し”の疑惑だ。

 過去、「森友・加計問題」などの不祥事が起きると、
経済や雇用の好況をアピールすることで
支持率回復につなげ求心力を維持してきたが、
“給付金スキャンダル”は
アベノミクスのど真ん中を直撃したものだからだ。

持続化給付金の委託で
「中抜き」や横流しの疑惑

 問題になっているのは、売り上げが急減した中小企業などに
最大200万円を出す「持続化給付金」。
コロナ禍を受けた緊急経済対策の柱の1つだが、
申請受け付けや審査といった手続き業務は
まとめて民間に委託している。

 それを769億円で受注したのは、
一般社団法人サービスデザイン推進協議会(サ推協)だった。

 ところが、業務の大半は749億円で
広告大手の電通に再委託されていたのだ。
さらに電通からも業務が子会社5社に割り振られ、
人材派遣大手のパソナや、
ITサービス大手のトランスコスモスなどにも外注されていた。

 サ推協は2016年、
電通、パソナ、トランスコスモスの3社でつくった団体だ。

 電通やパソナがじかに請け負わず、
団体や子会社を挟むのは、なぜなのか。
再委託や外注のたびに
お金が「中抜き」されているのではないのか。

 サ推協は法律で定められた決算公告を
一度もしていなかった。

 先週までの国会は、この問題で大荒れだった。

 なぜ政府は、このような団体に
巨額の公的業務をまかせたのか。

769億円の出どころは、国民が納めた税金だ。
本来ならもっと安い価格でできるはずなのに、
税金がムダづかいされているのではないのか。
一部の企業に横流しされているのではないか――。

 予算委員会で、野党側はこぞって政府を攻め立てた。

 立憲民主党の枝野幸男代表は
「電通ダミー法人とでもいうような法人による丸投げ、
中抜きという疑惑」だと断じ、

同党の蓮舫氏も
「こんな団体に大切な税金を渡して、適正ですか」と迫った。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は
「四重塔、五重塔ぐらいになっている。
国のチェックがいき届きにくくなる」と指摘し、
何回もの再委託や外注を厳しく批判した。
 
 これに対し、安倍首相は、
あとで精査して実際にかかった費用だけを渡す「清算払い」のため、
税金のムダづかいは起きないと反論した。

769億円はあくまで見込みで、
このまま払うか決まっていないというわけだ。

 さらに
「中抜きという、それも言葉づかいとしてどうなのか」
とも反発した。


再委託や外注の不透明
全容を把握できていない経産省

 だが、質疑や経産省の担当職員からのヒアリングで、
驚くべき事実が浮かんできた。

 どの作業にどんな企業がかかわっているのかといった業務の全容を、
担当する経済産業省が把握できていなかったのだ。

 野党議員が調べた外注先の企業名について、
梶山弘志経産相は「初めて聞いた」と答えるしかなかった。

「何次下請けまであるのか」
「委託先との契約書を出してほしい」と、
経産省の担当者に求めても、
明確な答えはないままだった。

手続き業務には、
申請の受け付けや書類のチェックによる審査、
問い合わせへの対応、お金の振り込みなど、
多くの作業がある。

どこの作業をどの企業が請け負っているのかもわかっていない役所が、
それぞれの作業でムダに税金が使われていないかを精査できるのか。

そんな疑念が、かえって深まった。

 野党側が色めき立つのも無理はない。
この問題は「税金のムダづかい」にとどまらず、
安倍政権の暗部を象徴する
スキャンダルへと発展しつつある。


 政権に及ぼすダメージは
「桜を見る会」や「検察人事」「河井夫妻逮捕」よりはるかに大きい。


コロナ対策でも「お友達重視」
「談合まがい」の入札

 その理由は主に2つある。

 1つは、安倍政権の特質でもある
「お友達優遇」が色濃く出ている点だ。

 経産省は、委託先を決める際に入札をしている。
参加を検討したのは、サ推協のほか、
世界的なコンサルティング会社のデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーと、
まだ名前が明らかになっていない1社。

 サ推協が競り勝ったわけだが、
入札前に経産省はサ推協の関係者と3回も面談していて、
その場に電通と電通子会社の社員も同席していた。

経産省はほかの2社とも入札前に接触していたものの、
それぞれ面談は1回しただけだった。

「出来レースだ。談合まがいじゃないか」
(立憲民主党の大串博志氏)との野党側の追及に、
経産省は反証できないでいる。

入札は形だけで、初めからサ推協にやらせると
決めていたのではという疑いが拭えないのだ。

 電通は選挙で自民党のポスターを手がけるなど、
もともと同党に太いパイプを持つ。

 安倍首相夫人の昭恵さんは、
電通に勤務した経験がある。

また、サ推協の設立にかかわったパソナグループの会長を務めるのは、
安倍首相が官房副長官や長官として支えた小泉政権で経済閣僚を務めた
竹中平蔵氏だ。

 サ推協から電通と電通子会社を介して
業務を割り振られたイベント会社の
テー・オー・ダブリューも、
首相補佐官と内閣広報官をしている経産省の
長谷川栄一氏を顧問に迎えていた時期がある。
 長谷川氏は第1次安倍政権で内閣広報官を務めるなど、古くからの首相側近として知られている。
 
 政権と近しい企業が、
おいしい仕事を優先的に割り当てられ、
うまい汁を吸っているのではないか。

コロナ禍のもとで収入が減ったり
営業自粛を強いられたりしてきた多くの人たちにはそう映り、
強い批判を招く結果になったといえる。

安倍政権の「お友達優遇」は、
森友・加計学園をめぐる疑惑以来、
与党内も含めて批判をされてきた。

 だが、モリカケ問題は、
国有地売却や獣医学部開設など
個別案件をめぐるものだったのに対し、

給付金スキャンダルは
安倍政権の経済政策の在り方への
不信感を抱かせるものだ。

事業者に届かない給付
原因の解明進まず、倒産や失業

 政権にとってより痛手なのは、もう1つの理由のほうだろう。
 
それは「業務の目詰まり」である。
持続化給付金を申請してもなかなか入金されず、
そのせいで事業をあきらめたり失業したりする人たちが続出している。
 
 給付金は5月1日から申請できるようになった。
オンラインでの手続きが原則で、
経産省は入金までの目安を「2週間」と公表している。

 安倍首相は5月4日、緊急事態宣言の延長を受けて開いた
記者会見の冒頭で
「最速で8月に入金する」と言い間違えて、
慌てて会見中に「5月8日」と自ら訂正して
「スピード感を持った支援」を強調してみせた。

 ところが、申請から2週間どころか1カ月たっても
お金が届かないケースが相次いだ。

 経産省によると、5月1~11日の申請者のうち
約5万人が、1カ月後も入金されていなかったという。

新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査や、
「アベノマスク」の全世帯配布でも見られた目詰まりが、
ここでも起きたのだ。
 
 深刻なのは、どの作業で何によって目詰まりしているのかを、
政府が申請者に対してきちんと説明できていないことだ。

 大阪市内で飲食店を営む60歳代の女性は、
5月初旬に申請を済ませた。
だが2週間が過ぎても入金はなく、
5月末になって
「持続化給付金事務局」から突然に電子メールが届いた。

「軽微な不備について事務局において修正を行っております」とあった。

 何が不備なのかは書いていない。
こちらの申請の仕方が悪かったのか、
それとも事務局側のミスやシステムの不具合なのか。
そして入金はいつごろになりそうなのか。

 いろいろ聞きたかったのに、
問い合わせ先の電話番号はなく、
メールには「ご返信いただいても回答はいたしかねます」とある。

「生活がかかっているのに、
まるでひとごとだ」と女性は憤る。

 コロナ禍の経済対策では、
厚生労働省が担当する雇用調整助成金でも
目詰まりが起きているが、原因はほぼ見えている。

 厚労省は申請時の書類の多さや記入の難しさを認めて、
簡略化に踏み切った。
オンライン申請システムで起きた不具合については、
委託先の富士通側による開発ミスの可能性が高い。

 ところが、持続化給付金では、
こうした原因の解明が一向に進まない。

業務の再委託や外注がくり返され、
電通や電通子会社の先にも
多くの企業が連なっているからだ。

 企業間の情報共有のハードルは高く、
責任の所在もあいまいになりがちで、
経産省はどこで何が起きているかを把握できないでいる。

そのため改善策もとりづらく、
入金の遅れがなかなか解消されない。

 5月上旬に申請した人たちの多くは、
政府のいう「2週間」を信じ、
家賃などの支払いが集中する月末までに
お金がもらえると想定していたはずだ。

 それなのに入金はなく、
廃業や閉店を決めた人もいたとみられる。
地域で長く愛されてきた零細企業や老舗がいま、
次々と姿を消しつつある。

「安全網」整備後回しのツケ
アベノミクスの欠陥を象徴

 安倍政権がこれまで数々の
スキャンダルを乗りこえられたのは、
アベノミクスがまがりなりにも「結果」を出していたからだ。

 安倍氏が首相に返り咲いた2012年末から7年間で、
表向き、失業率は大きく改善した。
折から円高局面の転換が始まっていたことに加えて
異次元の金融緩和策で
円安・株高が加速、
大手輸出企業を中心に企業業績は復調し、
多くの雇用が生まれた。

 安倍首相はその成果を、
選挙の応援演説などでたびたび誇ってきた。

 グローバル経済のもとでは、
先進国の雇用は不安定化する。
国民の関心は雇用にあり、支持率にも直結すると、
政治家として感じとっていたのだろう。

 大方の予想を覆して米国民がトランプ氏を大統領に選び、
英国民がEU離脱を決めたのも、
背景には雇用危機があった。

 コロナ禍に直面しても、
安倍首相は雇用に強いこだわりを見せてきた。
会見でも、「事業と雇用を守り抜く」などとくり返し発言している。

 しかしいま急速に進むのは、
仕事の蒸発と雇用の悪化だ。

 派遣社員などの非正規雇用が
次々と切り捨てられ、
中小企業では倒産や解雇が広がるが、
給付金の遅れに象徴されるように
政府の対策は後手に回っている。
 
 アベノミクスは大企業を支えることで
経済を成長させ、
仕事と雇用を増やす政策だった。

それにとらわれ、
経済が悪くなったときの安全網づくりを後回しにしてきたツケが、
一気に出始めている。

 近しい企業への政策の丸投げで
目詰まりが起こり、
結局は仕事と雇用が失われていく。

持続化給付金の顛末は、
アベノミクスの「失敗」を象徴しているかのようだ。

うみを出し切れるのか
「Go To キャンペーン」でも同じ疑惑

 疑惑が払しょくされていないにもかかわらず、
政府・与党は国会を17日に閉じた。

国会を延長すれば、野党に追及され、
国民の不信感がいっそう強まって
支持率低下に歯止めが利かなくなる
という思惑もあったのだろう。

 だが、持続化給付金をめぐる議論は
収まるどころか、むしろ縦横に広がりつつある。

「縦」でいえば、

サ推協が
過去にも経産省から計14件、
約1600億円分もの業務を受注し、
多くを電通に再委託していたことが発覚した。

そこでも税金のムダづかいがなかったか
調査を求める動きが出ている。

「横」では、

同じコロナ対策で掲げられた
消費喚起策「Go To キャンペーン」の事務局業務についても

3000億円超で丸ごと民間委託することに
疑問の声が出て、政府は業務の分割を決めた。

 そして持続化給付金そのものへの疑念も、
さらに深まりつつある。

経産省側の責任者である前田泰宏・中小企業庁長官と、
電通出身のサ推協幹部
もともと知り合いだったことが判明。

経産省と電通の「癒着」や、
電通側による下請けへの「圧力」も疑われ始めている。

 危機感を強めた梶山経産相は、
審査を担う要員を増やすなどして
業務の目詰まりの解消を急ぐとともに、
委託・外注先での業務の行われ方や経費の是非について
今月中にも「中間検査」すると表明した。

 外部の専門家に協力してもらい、
税金のムダづかいや横流しがないか
も調べるという。

 だがアリバイづくりのための小手先だけの検査なら、
国民の批判はかえって強まり
政権の命取りになるだろう。

支持率に敏感な安倍首相とその側近たちなら、
それはよくわかっているはずだ。

 政権が自らの失政に向き合い、
うみを出し切れるのか。
国民はそこを注視している。
(朝日新聞経済部記者 内藤尚志)』

訴追を恐る安倍晋三氏と小沢氏の最後の攻防 弁護士ら662人による告発

2020-07-04 03:45:50 | 日記
阿部さんにとって、
辞めた後に訴追されないことが
一番重要で、

コロナも河川の氾濫も
岸田氏を後に据えることの方が
最重要事項のよう。

日本は民主主義国家。
しっかりと
阿部さんに責任をとってもらって

新しいスタートを
切って欲しい。

小沢さんと
「桜」前夜祭 弁護士ら662人告発
の記事をつけました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/adced0adcf05eb4b797bcc3f21dcfee9531821f5
小沢一郎氏 安倍首相が恐れていることは「訴追」…
退陣後に犯罪の証拠が明るみに
7/2(木) 18:34配信

小沢一郎氏
 国民民主党の小沢一郎衆議院議員が2日、ツイッターに新規投稿。
安倍晋三首相が「一番恐れていること」として、
自身が総理を辞したあとに
「犯罪の証拠が出て訴追されること」と指摘した。  

小沢氏は「首相は18日の会見で
『党総裁として国民に対する説明責任を果たしていかなければならない』
と語っていた」と安倍首相が
先月18日に開いた会見での発言について触れた。

さらに小沢氏は「使い道はもちろん、異例の金額である
1億5千万円の提供を誰がどう決めたのか、
決定の過程や金額の内訳を有権者に明示する義務がある」

と昨年7月の参院選を巡り、
河井克行前法相と妻の案里参院議員が
公選法違反(買収)容疑でそろって検察当局に逮捕されたことへの
安倍首相の任命責任を指摘。  

小沢氏はまた、「総理がいま一番恐れているのは、
自分が辞めた後、犯罪の証拠が次々に明るみに出て、
訴追されることである」と投稿。

「これを避けるためには
子飼いを後継に据えなければならない。
目下、衆院解散を騒ぎ立て、
政局に懸命なのもそのためである。

感染者が急増しても知らんぷり。
保身で頭が一杯で考える暇もないのか」とツイートした。』



『https://news.yahoo.co.jp/articles/f66cd1cce429a402bbff0c2576a0857304a0d154

7/3(金) 8:00配信
内閣改造、安倍晋三首相の胸中は…… 
(c)朝日新聞社

 安倍晋三首相が苦境に陥っている。
アベノマスク検察庁法改正案に対する反発が高まり、
6月の朝日新聞の世論調査では、
内閣支持率が31%まで下落している。

「国会答弁でも言い間違えをするなど、明らかに疲れている。
顔色もよくない。記者から体調不安について聞かれると
秘書官が強く否定するなど、ピリピリした雰囲気です」(官邸関係者) 

状況打開のカギを握るのが内閣改造だ。
安倍政権は8~10月に内閣改造をすることが多く、
今夏に人事があるのは既定路線。

焦点の一つは二階俊博自民党幹事長の処遇だ。
昨秋の人事で安倍首相は二階氏の交代を考えたが、
二階氏に「憲法改正はやらなくていいんですね」とすごまれ、
結局は留任を決めたと言われる。

 「二階さんを幹事長から外すと、
安倍おろしで自由に動けるようになる。
石破茂元幹事長と連携されると非常に危険。
結局は今回も二階さんは留任でしょう」(同)  

もう一人の交代候補は、
不仲がささやかれる菅義偉官房長官。
菅氏は6月17日に二階氏らと会食。
今後の政権運営について意見交換したとみられる。

石破氏も月刊誌「文藝春秋」のインタビューで
二階氏や菅氏との連携をほのめかし、
“安倍包囲網”の地ならしを始めている。

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は言う。
「選挙が近づくと公明党との関係が重要になる。
官邸で公明の信頼が厚いのは菅さんのため、
衆院の任期が来秋に迫るいま、
菅さんを交代させるのは難しい。

最終的には国会答弁が問題になった森雅子法相など、
小幅改造にとどまるのでは」  

そこで奥の手としてささやかれるのが、
今秋の解散総選挙だ。
8月17日には4~6月期のGDP(国内総生産)の速報が発表される。
コロナの影響で大幅なマイナスになることは確実だ。

前出の鈴木氏は言う。
 「11月にはIOCが東京五輪中止を決定する可能性がある。
米国では大統領選でトランプ氏が負けるかもしれない
同氏との蜜月関係を売りにしてきた安倍さんには打撃です。
そこで、消費税を5%に下げることを旗印に
10月解散を打ってくる可能性が出てくる」  

ただ、コロナ第2波がいつ日本を襲うかわからず、
「小さな集会を重ねて選挙活動をする公明党が
『密』を警戒して秋解散に否定的」(自民党関係者)との声も。

現実的には、
衆院解散の決断は「針の穴に糸を通す作業になる」(鈴木氏)。  
八方塞がりの安倍首相に、残された手は少ない。(本誌・西岡千史) 』




『https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-05-22/2020052201_03_1.html

安倍首相の犯罪明白
「桜」前夜祭 弁護士ら662人告発

飲食代6000円を「寄付」 収支不記載
 安倍晋三首相の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭で、参加した有権者に飲食代を提供するなどした行為は違法だとして21日、全国の弁護士や法学者ら662人が首相と後援会幹部2人を東京地検に刑事告発しました。(告発状要旨)



 告発事実は、首相の政治団体である安倍三後援会が「桜を見る会」前日の
2018年4月20日、
ホテルニューオータニ(東京都千代田区)の宴会場「鳳凰(ほうおう)の間」で
地元・山口県の支援者ら約800人を集めて開いた宴会に関するものです。

検察は捜査を
 弁護士らが地検に提出した告発状によると、
最低でも1人あたり1万1000円と推定される飲食代を5000円しか徴収せず、
有権者に差額の6000円を提供したことが公職選挙法違反の
寄付行為にあたるとしています。

 また、後援会が参加者から得た推計約400万円の収入と
ホテルに支出した
約400万円の宴会代を政治資金収支報告書に記載せず、
山口県選挙管理委員会に提出したことは
政治資金規正法に違反するとしています。


 記者会見で弁護士らは、前夜祭について
「6年連続で収支報告書に記載していない」と悪質性を指摘。

「会費5000円」と
安倍晋三事務所の名で案内状が出されていることからも
「安倍首相による犯罪であることは明白だ」と強調しました。

 告発人の一人として会見に出席した
元最高裁判事の濱田邦夫弁護士は
「自分の当選のために選挙民に供応(きょうおう)することは
政治家として許されることではない」
と批判。

青山学院大学の新倉修名誉教授は
「検察官の役割に期待が高まっている。
法律に与えられた権限を行使して捜査を行い、
国民の負託に応えるような仕事をしてほしい」
と語りました。

第2陣告発も
 刑事告発にあたって
「『桜を見る会』を追及する法律家の会」は、
声明を発表しました。

国民に説明する義務がある
安倍首相自身がホテルの明細書や
請求書などの開示を拒否し、
不自然な弁明を繰り返していると指摘。

「政権に忖度(そんたく)することなく、
厳正公平・不偏不党の立場を貫き、
強制捜査も含む徹底した捜査を行い、
真相の究明と刑事責任の追及を迅速に行うこと」
を求めています。

 同会事務局長の小野寺義象(よしかた)弁護士は
「年内に公表される19年の収支報告書にも(前夜祭について)
未記載であれば新たな犯罪が成立したと判断し、
第2陣として告発する」と述べています。

管・二階を敵に回した阿部総理の誤算と終焉

2020-07-02 06:26:31 | 日記

近畿財務局の問題は闇の中に消え
籠池氏は刑務所の中に消え
加計氏が今治市議に配った賄賂疑惑も揉み消され
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210535

コピペの小保方氏も、レイプの山口氏も逮捕されず、
桜を見る会の書類はシュレッダーの中に消え
黒川・河井氏の任命責任は管の責任となり

残り続けるのが
安倍晋三氏
今も阿部太鼓持ちジャーナリストは

永遠に続く阿部氏の泥舟の上で
自殺し教授や職員の亡霊と共に
夏の夜の宴会が繰り広げられる

この夏の怪談と会談は
なかなか深いものになりそうです。







2020/02/20
安倍よ、ただで済むと思うな…菅官房長官「最後の逆襲」が始まった
欲望と裏切りの永田町ドキュメント 週刊現代 講談社

政権の終わりが見えてきたと思ったら、一枚岩だったはずの
政権幹部たちの関係が異様なまでに軋み始めている。

自分が死ぬか、相手が死ぬか。
五輪まで半年、永田町で本格抗争の号砲が鳴った。

総理に呼ばれなくなった
「もう、あの人も終わりだよな」
ある自民党のベテラン議員が言う。
官房長官・菅義偉のことである。

官邸の守護神と言われたのも今は昔。
定例の記者会見では、
記者の質問にもまるで上の空。
「すみません、もう一回言って?」を
繰り返すシーンは、毎度のこと。
回答に窮し事務方から
ペーパーを差し込まれることも増えた。

この4ヵ月、菅はさんざんだった。
菅原一秀や河井克行といった「側近」を
無理矢理入閣させたものの、
一気にスキャンダルに見舞われた。

重用してきた官僚が不倫騒動に追い込まれ、
自分が肩入れしてきたIR問題でも、
10年ぶりの国会議員逮捕
という騒動に巻き込まれた。

すべて菅の周りで醜聞が出たことから、
「菅潰し」の声が囁かれた。

総理候補など夢のまた夢、
スキャンダル処理にほとほと疲れた菅は、
「このままやけくそで辞任するんじゃないか?」
と噂を立てられる始末だ。

安倍総理との関係も決定的に軋みだした。
昨年末から、菅が安倍に呼ばれる機会が減った。
もちろん、朝、官邸で顔は合わせるものの、
安倍は視線を合わせない

要人との同席回数や接触時間は、
かねてから菅との不仲が囁かれる
今井尚哉秘書官のほうが格段に多くなった。

安倍に嫌われたのか。
自分を嵌めたのは、今井ではなくて、
安倍なのではないか。
疑心暗鬼が、菅の胸中を交錯している。

官邸に2つあった危機管理ラインのもと、
菅と今井は、修復不能な関係に陥った。

今井は
「菅さんは信用できないよ。総理の寝首をかく男だしね」
と公言し、
菅も
「総理にぶら下がり会見なんてやらせて、本当にあのバカ」と
今井を批判。

だが、安倍は今井を選んだ。

「今井が官僚だからですよ。
政治家とちがって、主君に取って代わろうとすることはありえない。
総理にとって菅さんは不気味だが、
今井は安心して使える。
その結果、
安倍総理と菅さんは『官邸内別居』状態になってしまった」(安倍側近)

このままでは、菅の政治家生命は終わる。
頻繁に行っていた夜の会合も鳴りを潜め、
菅の側近議員も「まったく誘われなくなったね。
何をしているんだろう」と言う。

表情も乏しくなり、抜け殻のようだ。
だが、これは演技だ。
『仮名手本忠臣蔵』に出てくる
大星由良之助の一力茶屋のシーンを覚えているだろうか。
連日酒を飲み、昼行灯そのものの大星は、
ここで敵を油断させ、討ち入りのタイミングを見計らう。

慎重に五感を働かせていれば、
どんなときにも運は巡ってくる――

後ろ盾もない横浜市議から出発した叩き上げの菅は、
それがわかっているのだ。

俺をバカにして、ただで済むと思うなよ。
「逆襲」への兆しはかすかに出てきている。

1月21日、
廃棄していたはずの「桜を見る会」の3年分の資料が、
突然見つかった。

会場設営の契約書などが、
内閣府総務課に残っていたというのだ。

これまでの説明とはまったく異なるが、
これは菅を後押しする官僚の「反乱」だった可能性が高い。

官邸職員の証言。
「桜の件は、けっきょく
安倍さん自身の問題なわけです。
安倍後援会が850人も招待され、
昭恵枠まで膨大にあった。

すべて『廃棄』でウヤムヤにするつもりが、
ここでわざわざ資料が出てくるというのは、
菅さんに世話になった官僚が、
菅復権のために、あえて出したとしか考えられない」

ぜんぶ、俺のせいか?

最近の「菅潰し」は、
人事権を握ってきた菅に恨みを持つ官僚が
荷担してきたという見方がある。

一方で、アメとムチを使い分ける菅に
「人事で世話になった」と感謝の感情を持っている官僚も多い。
前出の職員が言う。

「菅さんにとっては、
資料が突然出てきたのは大きな援軍でしょう。
総理が追及されるきっかけになるし、
『桜』対応を振り付けてきた今井氏にとっても失点となります」

菅が入閣させた前法相・河井克行と妻の案里についてはどうか。
すでに広島地検は家宅捜索だけでなく
秘書をはじめ30名以上の事情聴取まで行っている。
しかし、もともと、
河井夫妻は安倍総理との関係が深い。

「河井氏は『菅銘柄』と言われてきましたが、
実際には河井さんは『安倍派』といっていい。
案里氏の出馬も、
対立候補の溝手顕正元参院議員を、
安倍総理が大嫌いだったことからごり押ししたもの。
菅さんは後から従っただけ」(自民党代議士)

だが河井が法務大臣を辞任する段になると
安倍は
「菅さんが大丈夫といったから」
「菅さん自身が何度も選挙区に入ったでしょう。
だから問題ないと思っていた」
と菅に責任転嫁している。

そのような事情があるからこそ、
週刊文春が報じた「参院選前、
1億5000万円が自民党から河井陣営に振り込まれていた」という事実は、
菅にとっては有利に働く。

カネの主体は党なのだ。
官房長官である菅には関係ない。
むしろ安倍銘柄であることがクローズアップされていくだろう。

二階とのタッグ

「さらに、次期検事総長と目されてきた
東京高検検事長の黒川弘務氏が、
2月8日の誕生日をもって定年退官する可能性が高まってきたのが、
菅氏にとって追い風です。

『官邸の門番』としてさまざまな政治案件を握りつぶしてきた
黒川氏が消えれば、
菅氏も『黒川がいなければ、私も手を出せません』
と堂々と安倍総理に言える。

稲田(伸夫)検事総長は、
『黒川がやめれば、8月の任期までバンバン事件をやる』と語っているため、
河井夫妻の立件は確定的になるでしょう」(政治部デスク)

大臣経験者の逮捕となれば、政権への打撃は大きい。
菅と安倍のどちらがダメージを受けるか?
安倍のほうだろう。

IR問題についても、
実は安倍のなかでは危ない時限爆弾がある。
逮捕された秋元司が、細田派の有力議員の名前を具体的に挙げ、
カジノ企業との癒着を検察に話しているという。

「具体的に、安倍に近い現職大臣の名前と、
その人物が受け取った2000万円という金額も話している」
という噂で永田町は持ちきりだ。

これまで挙げてきた「追い風」は、
今のところ、静かなさざ波にすぎない。
どう活かすかは、菅次第。
しかも、先手を打たれるかもしれない。

「総理には、年内に内閣改造を行って、
菅さんを閣外に出すという思いもあるようだ。
後任には甘利明氏の名前が上がってきている」(安倍側近)

実際には、
「菅以外に、安倍さんの防波堤がつとまる政治家はいない。
安倍さんとしては、菅に内閣を守らせつつ、
力だけは着実に削いでいくという戦略だ」
(閣僚経験者)という見方が強い。

いずれにせよ、菅は座して死を待つことはできない。
チャンスがくれば、官房長官を辞任し、
派閥を立ち上げるだろう。

援軍は多い。なにせ、睡眠時間まで削って会合を行い、
飼い慣らしてきた「隠れ菅派」の議員は優に50人を超える。
いまの菅を支えるのは、幹事長の二階俊博である。

「二階さんは今年になっても、
何かにつけて菅さんの携帯に電話を入れて、
ねぎらったりアドバイスをしたりしています。

総理は、去年9月の人事で、
いったん本気で二階幹事長更迭を計画しましたから、
二階さんは安倍への警戒心を募らせているのです」(自民党幹部)

安倍に切られそうになった実力者2人が、
タッグを組み始めているのだ。

目下、安倍が4選を狙わないかぎり、
岸田文雄への総理禅譲はほぼ確定的だとされる。

岸田さんと犬猿の仲である菅さんは、
ついに『タダの人』になる。
そうなるくらいなら、自分が総裁選に出馬するか、

あるいは同じ神奈川選出の
河野太郎か小泉進次郎を担いで政権をつくり、
幹事長に就き『キングメーカー』として生きながらえるしかない」
(菅派議員)

隠れ菅派に加え、
二階派はもちろん、
岸田を見捨てた古賀誠率いる宏池会の古賀グループ、
さらに竹下派
石破派も戦列に加わる――。

人数的には、不可能ではない。
針に糸を通すような繊細なやり方で、最後の一手を下す。

裏切られたなら、裏切り返すだけ。
菅はいま、牙を研ぎ続けている。
(文中敬称略)』

『コロナが変えた権力構造 “菅外し”で現実味を帯びる「長官辞任」と「石破擁立」
文藝春秋digital
2020/04/15 08:00

「岸田次期首相で事実上の院政」を目論む安倍首相。
だが、岸田氏をこき下ろし続けてきた菅官房長官は、
絶対にそのシナリオを阻みたい。

それを察知した首相周辺は急速に“菅外し”を進める。
新型コロナウイルスは安倍・菅の間に亀裂を入れてしまった。
そして安倍首相の宿敵・石破氏と菅長官の距離は縮まり……
疎外者2人は安倍包囲網に動くのか? 
緊急事態宣言下で大きく変容する永田町の権力構造の変化をレポート。
/文・赤坂太郎

菅の面前で大坪を追い出した今井

東京五輪を延期に追い込んだ新型コロナウイルスは、
これまで安定していた安倍政権の権力構造を変容させ、
内奥からきしみが響く。

首相安倍晋三、官房長官菅義偉を取り巻く面々の熾烈な暗闘、
そして本人同士の不信とすれ違いが不可視の音源である。

図らずもそれを増幅させたのは、
厚生労働省大臣官房審議官の大坪寛子だった。

週刊文春で菅の右腕である首相補佐官の和泉洋人との
“不倫”が報じられた医系技官。
健康に関わる危険情報を収集して分析する
「健康危機管理・災害対策室」を担当し、
内閣官房の健康・医療戦略室次長も兼務する。

1月下旬、中国・武漢などに住む日本人を
チャーター機で帰国させる方針を政府が決め、
その段取りを安倍、菅らが
官邸の首相執務室で協議した場にも彼女は同席した。ところが……。

和泉首相補佐官
「無症状の感染者が多数いるのが問題になっているのに、
君は何を言ってるんだ!」。
安倍が珍しく声を荒げた。

羽田到着後、200人もの帰国者たちをどう取り扱うべきか、
検査のために医療機関にどう運び、
宿泊施設をどこに確保するかを議論している最中の出来事。

大坪は
「健康状態に問題のない方々は、そのまま自力で公共交通機関で帰ってもらえばいい」と平然と言い放ち、それに
安倍の怒りが爆発した。

政務秘書官兼首相補佐官の今井尚哉が間髪を入れず
「君はもういい。すぐに下がって」と退席させた。
安倍は、会議後も
「幹部があんな発言をするなんて、厚労省は一体どうなっているんだ」と憤りは収まらなかった。


大坪審議官
安倍は単に大坪の発言に怒ったのだが、今井にしてみれば、
自分の宿敵である菅の知恵袋こと和泉の“愛人”を、
菅の面前で追い出したことになる。

菅を警戒していた今井は昨夏頃から
「長官は政権取りに前のめり。
任期満了前に自らへの禅譲を迫りかねない」
と語るようになっていた。

これまで安倍政権が危機に対応できたのは、
菅を支える和泉の力が大きかった。
しかし、その和泉が不倫報道で安倍から「注意」を受けて
影響力を低下させた。
コロナ対策で菅の存在感が潰えたのも軌を一にする。

3月15日、読売新聞の記事が永田町に波紋を広げた。
「首相 危機管理に腹心」の見出しで、
一斉休校の決断を支えた今井の影響力が高まっていると指摘。
一方、菅の力が急降下したとも伝えた。

「菅の動向に気を付けた方がいい。
『菅外し』が行き過ぎると、
菅が時期を見て官房長官を辞任し、
石破茂陣営に合流しかねない」。

同じ頃、安倍は出身派閥の細田派関係者からこうアドバイスを受けている。
安倍は「そこは大丈夫だ。
厚労関係はそもそも私の得意分野だということは菅さんも分かっているからね」
と受け流したが、実は
自身の足元で起きかねない地殻変動の予兆に感づいている。

「菅さんはやっぱり岸田さんがダメ」

そもそも「ポスト安倍」を巡る思惑の落差は大きい。
安倍は自らの後継として早くから自民党政調会長の岸田文雄を想定していたが、
肝心の岸田待望論が思うように膨らまない。

3月18日、東京・飯田橋のホテルグランドパレスの日本料理店「千代田」。
安倍は岸田と2人きりで向き合った。
表向きは新型コロナ経済対策の協議となっているが、
次期総裁選に向けた情勢分析が主眼だった。

岸田政調会長
「岸田さんからは各派との会合の様子など
支持取り付けに向けた動きについて色々と説明はあったが、
相変わらず迫力が足りない。
もっと成長してもらわないと」。

会合の後、安倍は問わず語りで周囲にそう不満を口にした。
安倍はその基本戦略を変えていない。

細田派と麻生派が結束して岸田派と組む。
計算上はそれだけで「岸田首相」誕生は可能だ。
ところが無派閥議員のうち40〜50人を率いるとみられる菅が、
岸田に強く反対している。

安倍は周辺に
「菅さんはやっぱり岸田さんがダメなんだよなあ」と漏らし、
菅との大きな隔たりを認めてもいる。

菅は裏で岸田を
「発信力がないので選挙で勝てない」
「何がやりたいのか全くわからない」とこき下ろしてきた。

一昨年の自民党総裁選前には、
なかなか安倍支持を明言しない岸田の様子を見て、
安倍に「岸田さんにも立候補してもらえばいいじゃないですか」と進言している。

その時、菅は
「今さら岸田派に支持してもらっても閣僚ポストが足りない」ことを理由に挙げたが、
安倍と岸田を仲違いさせたい思惑から出た言葉であることは明白だ。

菅は一貫して「岸田政権阻止」に奔走してきた。
安倍が忌み嫌っている内実を承知の上で、
岸田の後見人である元自民党幹事長の古賀誠に接近。

その政治資金集めに協力するなど恩を売り、
古賀に「次は岸田でなくてもいい」と発言させたことはその典型だ。

昨年の参院選の広島選挙区では、
新人の河井案里を全面的に支援して
岸田派最高顧問の溝手顕正を追い落とした。

一連の菅の行動の理由は、単なる岸田嫌いにとどまらない。
次の政権でも自らが権力を握る立場に居続けるためにほかならない。

他方、消費税への軽減税率導入などで
何かと菅と対立してきた副総理の麻生太郎も、
元は共に旧宮沢派の一員だった岸田を「ポスト安倍」の有力候補と考え、
定期的に酒を酌み交わす。

麻生が明確に岸田に舵を切り、
「岸田首相」となれば菅の居場所はない。
...』



『コロナでわかった真実「やっぱり日本には菅義偉が必要だ」大黒柱を蔑ろにした安倍政権の大罪      プレジデント Digital
渡瀬 裕哉早稲田大学招聘研究員

安倍政権の危機管理能力について、疑問視する国民が急増

「幾多の政権の危機に対し、それらを乗り越えてきた安倍政権が
急速に支持を失いかけている理由」とは一体何だろうか。

表面上、安倍晋三首相を補佐する
主要な人事体制に変化は起きていない。
政権を支えてきた

麻生太郎副総理兼財務大臣、
菅義偉官房長官、
二階俊博幹事長らの布陣は、

過去の政局および選挙において難なく
敵対勢力を蹴散らす鉄壁の強さを発揮してきた。

今回の新型コロナウイルス問題への対処を通じ、安倍政権の政権運営において
菅官房長官の役割が極めて重要であったことを再確認するべきだろう。

新型コロナウイルス問題が深刻化している米国では、
ドナルド・トランプ大統領が同問題の対策のための責任者として
マイク・ペンス副大統領を任命している。...

安倍政権内で誰が責任者なのかもよくわからなかった

...安倍政権内で誰が責任を持ってこの問題に対処しているのかという
基本的な事柄ですら、
3月6日に西村康稔経済再生担当大臣が
新型コロナウイルス対策の担当大臣に任命されるまで
国民の目には明らかではなかった。
...加藤勝信厚生労働大臣が悪戦苦闘する中で、
小泉進次郎環境大臣らは同本部の会議をサボって地元会合に参加
している程度の極めてまとまりのない状況となっていた。
...
2月27日には、文部科学省との十分な調整が行われていないにもかかわらず、
安倍首相は突然の記者会見で
小中高校休校について地方自治体への要請を行った。

この唐突な要請によって、子どもの世話と仕事の都合との間に挟まれた
保護者が日常生活の段取りの急な見直しを迫られることになり、
少なくない国民の間に安倍政権の強引な対応への不平が生まれることになった。

安倍政権の危機管理力が問われた新型コロナウイルス問題の初動対応において、
菅官房長官の影は一貫して薄いものだった。
特に2月27日の小中高校の休校要請という重要局面において、
菅官房長官はその意思決定の場から外されていたとされている。

内政における調整役として重要な機能を担ってきた菅官房長官を
スポイルしたことで、調整不足の強引な政権運営が発生し、
上記のような混乱が生まれたと見ることもできるだろう。

3月24日には
安倍首相と国際オリンピック委員会の
トーマス・バッハ会長が東京オリンピック・パラリンピック延期で合意した後、
小池百合子都知事が東京都民に週末の外出自粛を呼びかけるとともに、
緊急事態宣言発令を可能とする
特措法に基づく政府対策本部が立ち上げられる状況となった。
...』




麻生、二階、菅、「安倍政権3本柱」にあつれき
「ポスト安倍」で3実力者の権力闘争に火ぶた
泉 宏 : 政治ジャーナリスト 
2019/03/01 16:00

米朝首脳会談や統計不正をめぐる国会の与野党攻防に注目が集まる中、
ここにきて安倍晋三政権を支える
麻生太郎副総理兼財務相、
二階俊博自民党幹事長、
菅義偉官房長官の
「3本柱」のあつれきが永田町の話題となっている。

3人のそれぞれの行動や発言ぶりが
党内外での批判や反発を招いていることに加え、
お互いの政治的対立にもつながっているからだ。

麻生、二階、菅の3氏は、首相が政権の骨格として、
多くの政治課題での対応を委ねている実力者だ。

ただ、首相と3氏の個人的な距離がそれぞれ異なっている上、
「ポスト安倍」での戦略や立場の違いが
水面下での権力闘争につながり、
安倍1強体制にすきま風が吹く原因とみられている。

岸田、二階両派の抗争が再燃

衆院予算委通過をめぐる与野党攻防が大詰めを迎えた27日、
女性問題で自民党を離党した田畑毅衆院議員(比例代表東海ブロック)が
衆院に議員辞職願を提出した

同氏の辞職により、同党比例名簿に従って元職の吉川赳氏が繰り上げ当選する。
二階派の田畑氏は2012年衆院選で初当選し、現在当選3回で、
いわゆる「魔の3回生」の1人だ。

同氏は知人女性から準強制性交容疑で愛知県警に刑事告訴され、
与党からも議員辞職要求が噴出したことから辞職に追い込まれた。

単なるスキャンダル辞職以上の騒動となったのは、
繰り上げ当選する吉川氏が
岸田文雄政調会長の率いる岸田派所属で、
衆院静岡5区での自民公認となる党支部長を務めているのが理由だ。

1月末に同区選出で旧民主党出身の細野豪志元環境相(無所属)が
二階派に「特別会員」として入会して自民入党を目指しているため、
次期衆院選での同区公認候補をめぐる岸田、二階両派の派閥抗争が激化するからだ。

細野氏の二階派入会以来、静岡5区の公認をめぐる
両派のさや当てはすでに始まっている。

岸田氏は25日の吉川氏の後援会会合で
「吉川氏を静岡5区でぜひ押し上げてほしい」と拳を振り上げた。
ただ、同区では細野氏が3回連続で吉川氏を圧倒した実績があり、
二階氏は翌26日の記者会見で「(静岡5区では)有権者の判断を尊重する」と語った。

二階氏は25日夜に都内で細野氏と会食して
選挙戦略などを話し合っており、
岸田氏をけん制した格好だ。
...
こうした3氏の言動やあつれきが永田町の耳目を集めるのは
「3人の実力者の主導権争い」(細田派幹部)との見方が多いからだ。

3氏の首相との距離は三者三様だ。
麻生氏は首相の長年の盟友で後見人も自認し、
「首相の精神安定剤」と呼ばれている。

二階氏は首相と主義主張が異なるが、
「首相を支持することで党内影響力を拡大している」(自民幹部)ことに加え、
「剛腕だけに首相も切るに切れない関係」(同)とみられている。

無派閥の菅氏は第1次政権以来、重要閣僚などで首相を支え続け、
「人事などで辣腕を振るい、霞が関を支配する官邸主導の張本人」
(財務省幹部)との評がもっぱらだ。

政界では
「敵の敵は味方」
「昨日の敵は今日の友」が常識で、
とくに派閥領袖など実力者の人間関係は「めまぐるしく変化するのが当たり前」
(自民長老)とされる。

...
二階氏80歳、
麻生氏78歳、
菅氏70歳と、
3氏とも首相(64歳)よりかなり年上だ。

ただ、麻生氏は副総理兼財務相に就任した際、
側近に「首相が突然退陣したら受け皿になる」と胸を張ったとされる。

また、二階氏も第2次政権発足の段階では
「機会があれば総裁選に挑戦も」と意欲も見せた。

一方菅氏は、岸田氏、石破茂元幹事長、加藤勝信総務会長と並んで
一部メディアで「岸(岸田)破(石破)義(菅)信(加藤)」などと紹介されるなど、
ポスト安倍の一角に名が挙がっている。ただ、

現状では「3氏の共通項はポスト安倍でのキングメーカー狙い」
(自民長老)との見方が支配的だ。

首相側近の加藤勝信総務会長は27日の講演で
「国民から『さらに』という声が出てくれば、
そうした状況が生まれるかもしれない」と首相の総裁4選論にも触れた。

これは2月10日の自民党大会後に二階氏が「4選」に言及したことを踏まえたものだ。
首相は「次はない」と笑って否定するが、
「これもポスト安倍での神経戦の一環」(首相経験者)とみる向きが多い。

ただ、麻生氏ら3氏のあつれきが深まれば、
現在の安倍1強体制も揺らぐだけに、
参院選後の党・内閣人事も含めて首相の頭痛の種ともなりそうだ。
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安倍VS菅「桜スキャンダル」暗闘の舞台裏
(3)内閣府筋から情報がボロボロ…

『 菅官房長官に近い自民党関係者によれば、
「菅原さんも河井(克行)さんも、
菅さんが総理に進言する形で閣僚就任が決まった。

問題はその際の身体検査。もちろん菅さんの責任もありますが、
最大の謎は安倍総理がなぜ、あえてスルーさせたか。
実は9月の内閣改造直後から、
『新閣僚の中には身体検査で問題のあった者が数名いる』
とささやかれていた。

つまり安倍総理は知っていたわけです。
それが2人の辞任劇として、現実のものとなった」

 推挙した新閣僚が相次いで辞任となれば、
ポスト安倍の有力候補の一人とされる菅官房長官の大きな失点となる。
しかも2人の辞任は「また安倍ドミノか」と言われながら、
政権支持率はそれほど低下することもなかった。

まさに「肉を切らせて骨を断つ」とでも言うべき、
安倍総理一流の高等戦術だったのではと、
菅氏周辺は勘ぐったのだ。

だが、菅官房長官も黙ってはいなかった。
菅原氏が経産相を辞任する前日の10月24日、
今度は安倍総理の側近中の側近、萩生田光一文科相(56)が
BSフジの報道番組に出演し、
大学入学共通テストに導入予定の英語の民間試験について
「そこは自分の身の丈に合わせて」と発言して
火ダルマに。

安倍総理の側近議員の一人は
「確かに萩生田さんの失言だが」と前置きしたうえで、こう言うのだ。

「問題は、失言後の菅さんの対応。
本来ならば安倍総理の女房役として防波堤になるべきところを、
定例会見でも『発言の趣旨は承知していない』と実に素っ気なかった。

結局、萩生田さんは国会で釈明と謝罪に追われ、
英語民間試験も見送りとなったが、
この間、菅さんは
『業者名なども含めて資料をしっかり出せ』などと
文科省にハッパをかけていたようです」

 こうした謀略が交差する中で飛び出したのが
「桜スキャンダル」だったのだ。

火をつけたのは共産党だが、
やはり菅官房長官の「その後の対応」に不審の目が向けられているという。

側近議員が続ける。
「『桜を見る会』の所管は内閣府。
その内閣府をはじめ、事実上、
各省庁の幹部人事権を掌握しているのが菅さんだ。
今回の一件では招待客の名簿こそ廃棄されたとして公になっていないが、
安倍総理や昭恵夫人の招待枠の存在など、
内閣府や官邸筋から情報がボロボロ出てきている。

政治の世界では、事態を傍観することが
ブラフと受け取られることもある。
安倍総理の胸中にも今、そんな疑心暗鬼が渦巻いている」

 ポスト安倍を巡っては、
安倍総理と袂を分かった石破茂氏(62)が意欲を示しているほか、
二階幹事長もキングメーカーとしての座を狙っているとされる。

自民党大物議員は、そんな永田町タヌキらが繰り広げる抗争劇を
次のように形容している。

「相撲に例えるならば、まずは
安倍さんと菅さんが土俵上で金玉を握り合っている。
横にいる岸田さんは両者の金玉を握ってはいるものの、
逆に2人からも握り返されている。

さらに土俵の下からは石破さんがマジックハンドで3人の金玉を握ろうと手を伸ばし、
行司役の二階さんが誰のモノが潰されずに残るかじっと眺めている、

という図だ。あの人は勝ち馬に乗るタイプだからね。
これがホントの玉の輿だよ」
潰すか潰されるか。権力闘争を繰り広げる策士たちの股間から目が離せない。


https://gendai.ismedia.jp/articles/-/47488
『菅官房長官が語った「安倍総理との本当の関係」
"影の権力者"のホンネ       松田 賢弥

「敵がいないんだよ」
菅は、言葉が少ない分、容易に自分の肚の内を窺わせようとしない。
改造を乗り切れば、第二次安倍内閣はいよいよ長期政権になるのだろうか。
菅に尋ねた。

「長期になりそうだ。俺は安倍さんを支える側でいく、そういうことだ。
しかし、今の自民党で表立って安倍さんに異を唱えられる人はいないんだよなあ
敵がいないんだよ」

安倍内閣を支える菅義偉官房長官。
秋田から集団就職で上京した男は、
地盤、看板、鞄の「三バン」なしで、
どのようにして「影の総理」とまで呼ばれる地位にたどりついたのか?
...

本書の中から、インタビューを一部公開する。
* * *
私とのインタビューのなかで、安倍との関係を菅はこのように語っている。

──第一次政権以来、一貫して菅さんが推しているのが安倍総理です。
「私が安倍晋三という政治家を信頼するようになったのは、
拉致問題がきっかけです。
当時、私は当選二回。安倍総理は官房副長官でした。
...
──安倍総理は祖父が岸信介、父親が安倍晋太郎という
政界のいわばサラブレッド。...

第一、安倍と菅では育った境遇が違い過ぎる。
菅は安倍をも乗り越える権力を握ることを
じっと胸の奥で滾らせているのではないだろうか。
そうでなければ、豪雪の秋田から上京し紆余曲折の末、
政治の世界に飛び込んだ菅自身の這い上がってきた人生は
完結しないように思えるのである。
...
(続きは『影の権力者 内閣官房長官菅義偉』をお読みください)』