2024年10月12日(土) 晴れ 道の駅遠軽森のオホーツク 6時00分 外気温 4.3度 車内気温 7.8度
昨晩は山間の道の駅ということで6時時点で4.3度まで外気温が下がりましたが、朝から陽が射していて体感はそれほどでもありません。初めての道の駅での車中泊で夜はどうかなと思ったんですが、出入りの車も少なく静かでした。.
道の駅遠軽森のオホーツク-1
今日から12、13、14日と3連休、各地で収穫祭などのイベントが開催されるようです。ここでも朝からキッチンカーのセッティングが始まっていて、それに呼応するように早朝から札幌ナンバーや旭川ナンバーの都市部の車が駐車場に入って来ています。まだ混雑するというほどではありませんがあと2~3時間するとたくさんの車が集まりそうです。
道の駅遠軽森のオホーツク-2
さて私の方はイベントにはあまり興味がないので混雑を避けるためにこの3連休は都市部に戻ろうと思います。のんびりと朝食を食べ8時50分無料の「旭川紋別道」遠軽ICから旭川方面に向かいます。
旭川紋別道-1
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」
30kmちょっと走ったところの白滝ICで「旭川紋別道」を下りて、「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」に寄り道です。ここは以前から来たかったんですが、なかなかタイミングが合わず今回やっと立ち寄れます。
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」-1
最初入り口が分からなくて裏口の方に行ってしまいましたが、どうやらこっちが入り口のようです。
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」-2
駐車場に入ると大きな十勝石がお出迎えです。
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」-3
こっちは赤色が混じったいわゆる花十勝です。それにしても大きいです。
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」-4
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」は別々の建物かと思っていたんですが、同じ建物で1Fが「白滝ジオパーク交流センター」、2Fが「遠軽町埋蔵文化財センター」となっています。
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」-5
順番に見て行きます。先ずは「白滝ジオパーク交流センター」、黒曜石がどのように出来るか、黒曜石の種類、日本における分布などが展示、説明されています。
「白滝ジオパーク交流センター」-1
黒曜石は採取場所によって微妙に違うようです。白滝中心部から北側の山中にある「赤石山」周辺に黒曜石の露頭がたくさんあり、そこで採れた黒曜石が展示されています。
「白滝ジオパーク交流センター」-2
これは「赤石山」山頂の黒曜石、写真では分かりずらいですがキラキラ輝いています。
赤石山山頂黒曜石
8号沢露頭黒曜石、これも光沢があり白っぽいのはクリストバル石の結晶でしょか。
8号沢露頭黒曜石
球果の沢露頭黒曜石、表面はやや灰色がかっていますが中はおそらく黒色だと思われます。
球果の沢露頭黒曜石
あじさいの滝露頭黒曜石、これは渋い黒、深みが感じられます。
あじさいの滝露頭黒曜石
白滝からやや下流の丸瀬布ケショマップ産黒曜石、球果の沢に似ていますが黒が多いです。
丸瀬布ケショマップ産黒曜石
これは昨日私も行った置戸の黒曜石、うっすらとシラーが確認出来ます。私が採取出来たのは転石でこんなに大きくはありません。
置戸町所山産黒曜石
そしてこれはここから遠く離れた東京都神津島の黒曜石、神津島でも黒曜石採れるようです。このほかの日本の各地の黒曜石や外国の黒曜石なども展示されています。
東京都神津島産黒曜石
さらに黒曜石の出来方の解説があり、加えて黒色と赤色の発色のメカニズムの解説があります。黒曜石は名前の通りほとんどが黒色、基本的にはケイ素から出来ていてほぼガラスと一緒でこれに磁鉄鉱という鉱物が混じることで光を遮り黒くなるようです。
磁鉄鉱
赤色は溶岩に含まれる鉄分が空気に触れ赤鉄鉱という鉱物が出来ることで赤くなるようです。赤色の黒曜石は数は少ないです。そして十勝石はよく七色あるといわれていますが、別の鉱物が混じることで黒、赤以外の色のものが出来るのかもです。(なお黒系、赤系以外で実際に見たのは青色のグラデーションのヤツと置戸のシルバーっぽいヤツだけで、それ以外の色の実物はまだ見ていません。ただガラスと一緒ということですので鉱物の混じり具合や光の屈折加減では実際に七色はあるのかなぁとは思っています。)
赤鉄鉱
赤色の光沢のある石、花十勝が出来るメカニズムが掲示してあります。
花十勝
そして北海道の黒曜石の4大産地です。
北海道の黒曜石の4大産地
4大産地の石の展示もあります。
4大産地の黒曜石
日本全体の産地、日本は火山国ということで結構あちこちに点在しています。
日本全体の黒曜石産地
2Fに移動して「遠軽町埋蔵文化財センター」を見ることにします。1Fの「白滝ジオパーク交流センター」は無料ですが、こちらは入場料320円がかかります。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-1
入り口を入ったところに赤石山周辺の模型があり黒曜石の採れる場所の写真があります。これは黒曜石の巨大な1枚岩、デッカイです。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-2
これは湧別川の転石、私が下流で採取したヤツとほぼ同じ物です。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-3
そして黒曜石を加工して作った槍の穂先、斧などの展示があります。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-4
こっちはナイフ系です。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-5
磨かれた花十勝の石などの展示もあります。キレイです。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-6
そして遺跡から出土した膨大な数の黒曜石の出土品が所狭しと展示されています。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-7
いわゆる石器時代の包丁、ナイフ、穂先などです。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-8
加工した黒曜石は交易にも使われたようです。まぁ数が多くて見るのも疲れます。でもちょっぴり黒曜石の知識レベルが上がったような気がします。
「遠軽町埋蔵文化財センター」-9
見終わって帰ろうと思ったんですがあまりにいい天気なので付近を散策です。
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」-6
あら~っ、紅葉が良い感じ、ほぼほぼピークっぽいです。
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」-7
街路樹もいい感じに紅葉してます。
「白滝ジオパーク交流センター」と「遠軽町埋蔵文化財センター」-8
駐車場に戻ると何故か植芝盛平の碑があります。植芝盛平は合気道の開祖で茨城県笠間市(旧岩間町)に合気神社と道場を作り合気道の普及に努めました。その植芝の碑が何故白滝に……。
植芝盛平の碑-1
どうやら若いころ白滝に移住して開拓に努め、茨城に来たのは晩年になってからのようです。
植芝盛平の碑-2
再び無料の旭川紋別道に乗ります。
旭川紋別道-2
無料区間の終わる比布北ICで旭川紋別道を降りて、深川方面に向かいます。それにしてもでっかいハーベスター、北海道は今収穫の真っ盛りです。
旭川紋別道-2
混雑する旭川を抜け深川に到着、何度もお世話になっているイルムの丘のアグリ工房まあぶでお風呂です。入浴料500円ですがシルバー割で400円、休みということでやや混んでいますがここでゆっくりのんびりです。アグリ工房まあぶキャンプ場は3連休とあって大きくて高そうなテントがいくつも張ってあります。
アグリ工房まあぶキャンプ場
16時過ぎいつもの道の駅深川に、あら~っ混んでますねぇ。どうやらここもイベントが行われていて、いろんなお店が出店しているようです。なんとかいつもの駐車スペースを確保、たぶんもう少しすると車は少なくなってくるはずです。
道の駅深川
あたりが暗くなり始めると予想どおり駐車場は空き始めましたので、パッパと車中泊のセッティングして車に潜り込みます。明日は天気も良さそうですので前回来た時に出来なかった石狩川の神居古潭石の探石です。そんな道の駅深川の夜が静かに更けて行きました。
道の駅遠軽森のオホーツク ⇒ 道の駅深川 174km 計 2,541㎞
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