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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森 101号

2008-04-26 | 101号~200号
       ■こならの森101号■1996.9発行

C・o・n・t・e・n・t・s

■こならの森10月号■

おぞねとしこのポエム…ぎんやんま……3p
その他の情報…/猫バス25……4p
結婚(誕生しました)…鈴木さん夫妻…5p
街角の………6p
知らんの5つの市/…7
JC・JOURNAL………8-9p
特集/100号記念………10-17p
インフォメーション95………18-23p
海棠市子の映画評……………24p
書評・絵本紹介………………25p
両毛神楽物語………26p
占う………27p
協賛店マップ………28-29p
新・こならの森から…………………30p

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【本文抜粋記事】


深夜発猫バスに乗って
「ふるさと」
 過ぎゆく夏を惜しみつつ、佐野でのミニコンサートを楽しんだ。ポプラという名で活躍している女性ボーカリストを囲んでのパーティであった。
 プロフィールをみると、ミュージカルに、CMソングその他にと、実に多彩なキャリアに驚かされる。その容姿から、その実力からミュージカルの成功には、主役ではないにしろ彼女のような実力派の存在は必ずや必要だろうと、あらためて感想を持った。
 ポプラさんは葛生町出身、佐女高卒の地元の人間だ。今回のこの企画も、高校時代のクラスメートが手造りで盛り上げたものだ。その才能とキャリアを地元の私たちにも直接楽しませて、という訳だ。
 ポプラさんはプロデビュー以来、二十年余り。以来度重なる渡米を含め、姿勢は常に前へ前へと向く一方であったようだ。故郷を振り返る余地もなかったかも知れない。波乱があったか、平穏があったか、彼女の人生を知る由もないが、彼女の歌心の中には力強い説得力がキラリと輝いていた。同時に、出身地に戻ってのほっとしている安堵感が、ここかしこにあふれていた。
 幼なじみの声援は身にしみたと思う。実力が全てといった厳しい世界での長年の緊張感から、しばし解き放たれたかのようなのびやかなステージであった。
 世界を飛び回り、衆目の頂点に位置し活躍する人にも故郷はある。生涯の特別な友として、幼なじみは必ず胸中に残っている。人生を重ねてゆく程に、いつかのあの日を、あの土地を、ふと振り返る自分自身に誰もが気づく。
 振り返ってそこに帰るのか、心の内に想うだけなのか………いずれにしろ私たちの心には、母の胎児の温もりが生涯消えることはないのかも知れない。


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