見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

団体旅行の始まり■モロッコの風景

2007-11-03 08:35:51 | モロッコ
モロッコへ入る方法について思案した。モロッコへの思いが募ったグラナダで会った日本人に、「入らないのが一番」と忠告されたからだ。
グラナダからモロッコへのルートに詳しい彼は言った「ひどいところですよ。本当に行くんですか?子どもが物貰いに寄ってくるし、物売りはしつこいし」
それでも行ってみたい、バスと列車のどちらがいいでしょうか、と食い下がると、
「グラナダから、モロッコ行きフェリー乗り場まで直行バスがあるけど、でもねえ。本当に行きますか」
安全な行き方はバスの方でしょうか。
「いやあ、(モロッコに)入らないのが一番ですよ」

そうだろうか。モロッコは内政も安定し、ムスリムの国の中でも治安の良い国と聞いていたのだが。
あまりに脅かされたので、気持ちが怯んだ。それでも、グラナダの空気の中で最高潮に達した「ベルベル人の国へ」の思いは断ち切れない。
何度も迷ったが、パッケージツアーで行くことにした。それなら安全安心、宿探しの手間なし、移動手段の心配無用、重い荷物はドアtoドア、食事付、観光ガイド付、何よりも、短期間にモロッコの見所を効率的に周ることが出来る。ほんの数日間、自由と刺激、そして節約心に目をつぶればいい。

そして、グラナダ市内の旅行代理店で、手頃な「6泊7日モロッコ周遊の旅」を見つけた。宿泊ホテルのランクによって参加費にかなりの差がある。最も安価な3つ星ホテルコースを申し込もうとしたところ、
「モロッコの3つ星ホテルはひどいですよ。お勧めしません。それに、そのコースは最少人数に達しないので今回は催行しません。3つ星コースは参加希望者が少ないんです」と担当者。「ひどいホテル」には慣れているが、催行しないのでは仕方ない。しぶしぶ4つ星コースに申し込む。ツアーのスタートは、ジブラルタル海峡を渡るフェリー乗り場のあるアルヘシラスだ。

グラナダからアルヘシラスまでバスで4時間移動し、ツアーバスの到着を待つ。どんな人たちが参加するのだろう。グラナダの旅行代理店販売のツアーだから、参加者の多くはスペイン人に違いない。英語ガイド付というが、そうするとガイドは2人だろうか。などと、様々予想しながらも、モロッコへの期待は募った。

■6泊7日ツアーコース■

〔1日目〕集合<フェリー>タンジェ~フェズ:フェズ泊
〔2日目〕フェズ滞在 :フェズ泊
〔3日目〕フェズ~マラケシュ:マラケシュ泊
〔4日目〕マラケシュ滞在:マラケシュ泊
〔5日目〕マラケシュ~カサブランカ~ラバット:ラバット泊
〔6日目〕ラバット~タンジェ:タンジェ泊
〔7日目〕タンジェ<フェリー>アルヘシラス解散

かなりの強行スケジュールのような気もするが、シエスタ(昼休み3時間)の国発のツアーなので、ゆとりある旅になるだろう、と何の根拠もなく思った。

・・・何の根拠もないということがやがてわかった。やはり、団体ツアーは日本でも欧州でも似たリズム。すっかり自由な旅に慣れてしまった身には、ガイドの後に従い、スケジュールと歩くコースが定められた団体旅行はハードだった。

■モロッコの風景■

Casablanca~Rabat

  Fez/スークの輸送手段

    Fez/城壁に囲まれたメディナ

  Fez/護身のシンボル「ファティマの手」

Marrakech/高さ65mのミナレット、クトゥビア

  Fez/メディナの入口、ブ・ジュルード門

    Fez/夜のメディナ

  Fez~Marrakech

Marrakech/ジャマ・エル・フナ広場の屋台

  Fez

    Fez

  Fez

Fez

  Fez

    Fez
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2 コメント

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団体旅行 (ちえちえ)
2007-11-13 13:35:47
今日本は秋真っ盛りです。紅葉がきれいで車で走ると幸せ気分になります。私は団体旅行というのは参加した事ありません。私の義父母は海外旅行にたくさん行きます。ヨーロッパはイギリス以外は全て行った!が自慢ですがその全ては超団体旅行のパック旅行です。
英語は一言も話さないで行動出来る海外旅行・・・。
これはどうなんだ。。。といつも??の嫁です。
お体大切にお過ごし下さいませ。
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言葉の不安は大きいかもしれません (ワイン)
2007-11-15 07:14:29
今回の団体旅行は疲れましたが、楽しかったです。各国の同年代参加者との交流ができ、「次はあなたの国に行くから家に泊めてね」と互いにアドレスを交換し合って別れました。いつも滞在するホステルの宿泊者は若者が多いのですが、今回は自分と同年代の各国の方々とゆっくり話せました。
日本人の年配の方々にとってはやはり「言葉」の壁がありますね。日本でも欧米人をぎっしり乗せた観光バスが走っていますが、同じ理由かもしれません。でも、ちえちえさんを含めて、若い人は機会ができたらどんどん自分で歩いてくださいね(^^)ちえちえさんなら、旅に使う英語も大丈夫。
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