雪浦・川添酢造さんの2階のビネガーホールで、「第3回 ビネガーホール ミッドナイトシアター」上映会を開きます。
雪浦ウィーク中、凧道楽で上映した原発関連の映画を、ゆっくりと見たいというお声を多数いただき、毎月上映会を開いています。
今回は、福島原発の立ち入り禁止地帯、30キロ圏内の最新映像も上映いたします。
秋の夜長、皆様ビネガーホールにお集いください。もちろん入場無料です。
主催: 凧道楽 お話し; 藤田祐幸 問合せ:090-6291-5700(山田)
9月20日 (金)午後8時より 「ヒバクシャ 世界の終わりに」
「ヒバクシャ-世界の終わりに」鎌仲ひとみ監督作品(2003年・117分)
湾岸戦争後のイラクでは、白血病や癌にかかる子供の数が激増していた。米軍が使用した劣化ウラン弾から放出された放射能による“体内被曝”が原因と思われるが、未だその因果関係は科学的に証明されていない。1998年、バグダッドの病院で知り合った14歳の少女・ラシャが白血病で亡くなったのをきっかけに、鎌仲監督は世界のヒバクシャたちの声を聞く旅に出る。自らも広島で被爆し、その後57年間、ヒバクシャの医療に携わってきた肥田医師。劣化ウラン弾によって汚染されたバスラに暮らす白血病の少年・ムスタファや、長崎で体内被曝した人々。そして、ワシントン州にあるプルトニウム製造のハンフォード工場の風下で農業を営むトム・ベイリーさんは、ヒバクシャと認められないまま死んでいった多くの犠牲者を代表し政府を訴え続けている。肥田医師が興味深い統計を纏めた。それによると、チェルノブイリ原発事故の丁度10年後、東北・北海道地方で乳癌や乳幼児の死亡率が格段に増えており、このことから、もし放射能と癌発生の因果関係が証明されれば、放射能は時間をかけて日本にまで降り注いでいると考えられるのだ。だがそれなのに、またしても米英軍はイラクに約2000トンもの劣化ウラン弾を落とし、日本でも53基の原発が稼働、六ヶ所村の再処理工場も試運転を始めようとしている。