亡くなった親父の遺品整理も落ち着き、毎日、毎日母親も少しずつ元気になってきて仕事に復帰いたしまして、たまたま家に1人で居た晩の事です。
夜中に
「キィ~~~....」
と聞こえたので、聞こえた方に行ってみると、トイレのドアがユラユラと揺れながら少し空いてまして、「ま、閉め忘れたのだろう」と思いトイレのドアを閉めて寝ました。
またウトウトしてると夜中に
「バタバタバタバタ!」
と慌ただしい音が聞こえたので起きると、飼ってる犬が玄関に向かって吠えてます。
「車も通ってないのに珍しいな。」と思いつつ、玄関の方にいくとびっくり仰天。
閉めたはずのトイレのドアがまた開いています。
「???」
またトイレのドアを閉めて、犬を落ち着かせ居間に戻りました。
そのままウトウトとして寝てしまったのですが、、、、
ココからは夢の中の話です。
夢の中でまた
「バタバタバタバタ!」
と慌ただしい音がして起こされまして、音が聞こえる方に目をやると、飼ってる犬と猫が体全体で喜びを表現してます。
犬が吠えてる場所をみると親父の姿が!
親父は犬と猫に手を差し出してあやしています。
犬と猫はその手を舐めたり頰ずりしたり嬉しそう。
僕「親父~?」
と呼びかけるとこちらに振り向くこと無く犬と猫に目を向けたまま
父「おぉ~、智行、がんばれよ。」
と一言。
親父の姿は1mくらい先にあるのに、声は耳元にハッキリ聞こえて残ってまして、耳打ちされたように近い感覚が。
夢の中で
「これは夢なんだな...。親父が夢の中に現れたんだ。」
と気付くとなんだか急に寂しくなってきて。。。
そんなところで目覚めたのですが...。起きて暫く夢か現実か分からないくらいリアルな夢でして、10分くらい経ってようやくポーっとした頭で
「夢枕に現れたのかぁ~」と納得。
「おぉ~智行、がんばれよ。」
が僕にとって遺言になりました。
母に話すととても嬉しそうに聞いてくれて、父は僕らの側に、心にずっと生き続けるのだなぁとシミジミ思ったんですが...
頑張れって言うけどさぁ~母ちゃん残して死んでんじゃねぇよ~。と思いつつも嬉しい不思議なよるでした。
fin.