次の世代のために 今できることを

10年先の益田市の姿

今日は第5次総合振興計画策定のための審議会がありました。

今日で3回目となる審議会です。

前回の審議会では
『産業部会』『都市基盤・生活基盤・コミュニティ部会』『保健・福祉・教育部会』
の3部会に分かれ、

「10年先を見据え、どのような姿を目指してまちづくりを行うべきか?」
「その姿をどのように具現化するのか?」
「その姿とはどのようなまちの状態を表すのか?」
についてワークショップを行いました。

今日は前回のワークショップの内容や、これまでの市民アンケート、高校生アンケート、職員アンケート、市民ワークショップの内容などを踏まえたうえで、第5次益田市総合振興計画基本構想骨子案が事務局から示されました。

今日は示された素案について議論。

益田市は合併時に新市建設計画を策定し、現在は第4次総合振興計画と新市建設計画が併用されています。これらが益田市の最上位計画ということになっていますが、職員アンケートの結果を見ると、この最上位計画を意識して仕事をしている職員は非常に少ないようです。(これは益田市だけでなく全国的にもその傾向のようです)

計画策定後のローリングの体制などもしっかりと整えるべきだと強く感じます。

今日資料として出された「まちづくり通信簿」では、各部課からの事業ごとの評価と、高校生と市民へのアンケートでの満足度を目に見える形にしてありますが、本来こうしたものを毎年策定し、自分たちの実施した事業によって市民サービスがどうだったのか、満足度は上がったのかということを確認していかなければならないと思います。

益田市は行政評価をしていませんし、人事評価制度も来年度から本格実施という状況ですから、仕事に対する評価を問われることがありません。(これまで行財政改革特別委員会で求めてきましたが・・・)

以前の一般質問で、市長に住民満足度などを毎年アンケート調査するべきと提言していましたが、今回この「まちづくり通信簿」が作られたことで来年、再来年と事業評価が可能になったと思っています。欲を言えばもう少し数値目標とその達成状況などが見えると良いのでしょうが、素晴らしい一歩です。

恐らくまちづくり通信簿は公開されることになるはずですので、その時には是非ご覧頂きたいと思います。

今日の審議会の中で、将来像のキーワードとして他の委員さんが出された『希望学』の話が気になりました。

「希望学」は、国際比較からも日本では将来を悲観し、希望が持てないと感じる人々が多いと言われている中で、その背景には何があるのか。どのような希望が、現代社会では失われ、それが個人のみならず、社会全体に何をもたらすのだろうかということを研究するものとして東京大学社会科学研究所の玄田有史先生が中心にすすめてきたプロジェクトです。
「幸福は持続することが求められるのに対し、希望は変革のために求められる」
「安心には結果が必要とされるが、希望には模索のプロセスこそが必要」

社会やそれを構成する個人に希望がないとすれば、そこにはきっと「具体」「行動」「実現」「願望」のいずれかが欠けている。

今の益田市に“希望がない”とするならば何が欠けているのでしょうか。

今回の総合振興計画がその答えとなるようなものにならなければならないのでしょう。

希望のつくり方 (岩波新書)
玄田 有史
岩波書店

希望学1 希望を語る
東大社研,玄田 有史,宇野 重規
東京大学出版会
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