次の世代のために 今できることを

地域における学校の在り方は

今日は午後から市民学習センターで行われた「学校評価シンポジウム」に参加。

益田市では、今年度文科省の指定を受け、学校関係者や地域の協力の下に、子ども達のより良い学校生活を目指した「学校評価の充実・改善のための実践研究」に取り組んでいます。

その一環として行われた今日のシンポジウムでは、学校評価の第1人者である玉川大学教職大学院教授の小松郁夫先生の講演が行われました。

皆さんは「学校評価」って何かご存知ですか?

児童生徒がより良い学校生活を送れるよう、自己評価と外部評価(学校関係者評価)を活用しながら、いわゆるPDCAサイクルによって学校運営の改善と発展を目指すものです。

そのために、学校は説明責任を果たし、家庭や地域との連携協力を進めていくことが必要とされています。

日本と欧米では学校の成り立ちが異なり、欧米では初めから学校が「地域のもの」という意識が根付いていますが、日本では官制であることから地域のものという意識は国民の中には根付いていません。

この学校評価システムによって、地域の学校は地域のものであるという意識を醸成していくという狙いがあります。

今回のシンポジウムも、学校評価の意味を広く地域の関係者や保護者に知ってもらうことを目的としたものでした。

小松先生は学校教育界の第1人者ですが、その先生が「日本の社会と日本の教育に大きな不安をもっている」「日本の教育界は未だに“ちょんまげと刀”で世界の教育界とわたり合おうとしている」と言われたことがとても印象的でした。

先日の汐見先生の発言もそうですが、世界の教育の状況を知る方々が口々に日本の子ども達の育ちと教育制度に警鐘を鳴らしている姿を見ていると、「地域の子ども達は地域で育てる」という、“おねだり型”から“自分たちがやる”という市民の意識をつくっていくことが大切だと感じました。


そのシンポジウムが終了後、夕方は日原で行われた「津和野の教育を考える会」に参加しました。
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