実家に帰ろ2日目

のんびりと過ぎる時間の流れに心底癒されながら迎えた二日目。
この日も朝の庭をながめにぶらりと外に出る。

敷地内に作られた小さな小道は、ハーブなどが生い茂ってにぎわっている。
茂ってはいるがキレイに整備されていて、父のこだわりと性格がよくわかる小道である。

まだ日陰があるうちに！とさくらちゃんを連れて散歩に出かけることにした。
昨日は海側だったので、この日は山側の向かうことに。
夕方になるとイノシシが出て非常に危険なため、山側を歩けるのは明るいうちだけである。

さくらちゃん、それをわかっているかのようにスッと山側に向かって歩き始める。

色んな匂いが楽しい上に、さくらちゃんの好きな草（麦系）が沢山生えている。

たびたび足が止まるので、私と伴侶もそれに合わせてのんびりと歩く。

私は景色を楽しみさくらちゃんを撮りながら、伴侶はゲームしながら。
車も来ないし、とっても自由だ～。

どんどん奥に向かうさくらちゃんは、時々私たちを気にしてくれる。

生きている葉っぱが出す青い匂い、コケが出す土や湿気の匂い…。
全て吸い込んで大きく息をすることのすがすがしさと言ったら。

 

落ち葉や、虫や小動物が腐敗する匂いすら、田舎の匂いの一部である。
それらすべてが、雨が降ったりお日様に照らされながら循環しているだなぁ、と感慨深く辺りを観察する。

少し山を登れば遠く感じる海。

日陰がしっかりあるのでアスファルトは焼けておらず、さくらちゃんも快適に散歩が出来る。
コケも茂っていることから、ここはほぼ一日中絶妙に日陰なのかもしれない。

コケがとてもキレイに見える。
自然の作り出す色はどうしてこんなにキレイなんだろう…と思う。
（さくらちゃんにとってはどうでもいい）

上がりたそう…。
リードを緩めて自由にしているが足をかけることはなかった。

壁を登って境界を超えたら最後、そこはイノシシさんたちの領地。
さくらちゃんなんて一口でパクリである。

散歩でひと汗かいたらお昼ご飯はバーベキュー。

まずは気になるヨレヨレ肉（薄い肉の意のいっくん用語）から焼いていく。
お肉で乾杯したら、大人４人の血液検査数値を配慮したヘルシーな内容に様変わりである。

これは野菜炒めと言うやつ！！

午前中に道の駅で購入した大きななすびも投入。
柔らかくて美味しい！！

あっと言う間に食べ進め、ニンニクもがっつり。
自由で楽しいお昼ご飯。

「明日はもう帰らなきゃいけないなんてね～」とお酒を飲みつつご機嫌で４人で笑いあった…。
のに…あんなことになるなんて…。
この時は誰一人として想像だにしていなかったのである。