
山は白く化粧して、凍える寒さの中、幼稚園でいっくんの誕生日会が行われた。
入園してから初めての誕生日会は「やっと」と言う感じである。
周りはもう殆どが4歳なので、いっくんは一段と幼く見えてしまう。
普通に幼稚園バスに乗せて見送るが、そのあと誕生月の園児の親が参加しなければならないため、朝から洗濯や準備に追われ、自転車を飛ばして幼稚園に向かう。
自転車に乗っている私の姿は何度かバス仲間にも目撃されたようだが「早い…」とびっくりしていたようだ。
何しろ、初めての誕生日会に送れて参加してはしっかりビデオをまわすことも出来ないかもしれない、とお尻に火がついたような気持ちで向かっていたのだ。
かなり早めに幼稚園に着き、早速いっくんのクラスであるコアラ組に到着すると、まだ保護者はどのクラスにも全く来ておらず、子供たちも通常の保育ムードという感じ。
しばらくして、いっくんが私に気がつき派手に手を振り、先生に「いっくんの~!」とアピールをした。
とたん、小さな子供たちの目が変わり、雰囲気が急にそわそわし始める。
他のクラスの保護者も集まり始め、園児たちは落ち着きがなくなってきた。
自分の親が来ないと判っていても友達の親が参加しはじめると何故か心躍るものらしい。
時間になりこあら組に入ると、子供たちは席を立ち私を見に来るのだから、年少児の手にかかると私は珍獣のようなものである。
いっくんは家に居るときと同じように私の手をとり、べったりと甘えてくる。
まだまだ恥ずかしいと言った意識はないようで、口をタコのように尖らせてヨダレ混じりのキッスで所かまわず押し付けてくるのが凄まじい。
会が始まると、お祝いの歌を歌ってもらったり、お遊戯を披露し実に嬉しそうであった。
帰ろうとすると「嫌だー」と泣き顔になったが、理解ある先生のお蔭でしっかり納得行くまで説明をしてもらい、何とか笑顔で別れることができたのが有難い。
午後になり、バスに乗って帰ってきたいっくんは頭に冠をかぶり降りてきた。
同じように1月生まれの年長さんと皆で写真を撮りご機嫌で帰宅。
やっと4歳のお誕生日会が終わったと思ったら、あと数ヶ月で年中さんである。
いけないことだが、どうしてもこいちゃんと比べてしまい、あまりの幼さに苦笑い…。
しかし、男の子とはこんなものか、と最近はあせりも殆ど感じなくなってきた。
未だに「柔らかい」が言えず「やらわかい」と言ったり、ボタンが上手にとめられず朝の忙しい時間に石になっていたりするが、この子のペースに合わせて短気を起こさずに見守る努力をしてみよう、と思うのであった。
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