その二階に設置してあったゴキブリホイホイを持っていっくんが降りてきた。
無愛想に私の前にゴキブリホイホイを置いて
「これ、どう思う?」
えー?何か入ってんのかな、見たく無い!
怯える私に
「何も入ってないから!見て!」
と、キレ気味。
恐る恐る覗くと、確かに何も入っていない。
それよりも、これは何だろう…?
のこぎりで削ったような跡がある。
のこぎりで削ったような跡がある。
グルグルとひっくり返して観察する。
窓にまるで齧ったように…。
窓にまるで齧ったように…。
まさかゴキブリがこんなに…?!
いや、そんなわけないだろう。
もしこれがゴキブリだったらサランラップやナイロン袋でも食べてしまいそうな威力である。
内側には齧った紙がボロボロと落ちている。
内側には齧った紙がボロボロと落ちている。
触るのもおぞましいが、さらに観察する。
毛だ!
毛だ!
五ミリ程度の長さの、さくらちゃんのように細い毛がびっしりと粘着面に貼り付いてているではないか。
毛の生えたゴキブリはいない!
居たら失神物である。
我が家は昔ながらの日本建築。
1階の廊下の床下と上りはなの間には通風として5センチ幅の隙間が設けてある。
湿気が篭りやすい家に大しては優しい設計なのだろうが、虫達はそういった隙間を利用して好き勝手に我が家を歩き回るのだ。
そう言えば夜中にみんなが寝静まった頃、寝つきの悪い私が耳をそば立てていると何かが壁を上下に走り回る音を何度か聞いているのだ。
しかし、まさかネズミとは…。
さっそくネズミ除けの薬を設置したが、果たして効くのだろうか。
ゴッキーとの共存もお断りだが、ネズミはどうにもお引っ越し願いたい…。