3人で行くのは始めての試みだったので、少々不安もあったが、無事に電車を乗り継ぎパークに到着。
いつもと違う外出の形に子供達にも私の不安が伝わったのか何故か始終大人しく言うことをよく聞いてくれたから不思議である。
パーク内に入ると今回はアンパンマンのイベントをしており、様々な遊具や簡単なゲームなどが設置されていたが、1時間も遊んでからこいちゃんが「退屈…」と言い始めた。
4才と6歳が意外と長い時間遊べることの方に驚いていたのだが。
私は出口に立って二人が勝手に出て行かないように待っていたのだが、こいちゃんが帰りたがって私のところに来るといっくんがいない、いっくんを呼びに行かせると中々帰ってこず、いっくんだけが私のところに「退屈ー」とやってくると言うタイミングの悪さである。
「ちょっともう赤ちゃんぽくてねー」などと言っていたこいちゃんは、言葉とは裏腹にアンパンマンの焼き絵はしつこくやりたがり、結局やらせてやることになった。
その間、いっくんは電車…。
時間をかけてこいちゃんの焼き絵を見守ってから3人で食事に向った。
入ったのはオムライス屋さん「ポムの樹」。
いっくんは玩具目当てで当然お子様ランチを注文し、がっつりいきたいこいちゃんは大人用の海老とホウレンソウのクリームオムライスを注文。
そこを出てからようやくアトラクションに乗ることになった。
いっくんとこいちゃんの乗りたいものがバラバラで、しかも年齢制限も違う為、それぞれ乗りたいものに各自乗らせることにした。
一つだけこいちゃんといっくんが二人で乗ったアトラクションが「おとぎの国のサーカス城」あった。
出口で待っていた私には目もくれず、こいちゃんが係りのお姉さんに「最後の○○、本物!?本物!?」と聞いておりお姉さんはあいまいに微笑んでいた。
一体何を見たのか聞くと「怖かってん!タイガーがおってん、そんでブワーって扉が開いて…」と要領を得ない。
いっくんがだんまりになっているところ見ると、かなり二人でビビりながらゴンドラにしがみ付いていたようである。
その後もいくつかてんでばらばらにアトラクションに乗っていた二人だが、こいちゃんが「オクトパスパニック」なるものに乗り、びっくりした。
6歳から行けるとの事だったが、大変スピードが速いのだ。
こいちゃんの表情が必死なものに変わり、引きつり、手を振っても見てもくれない。
ひたすらこいちゃんの叫び声が響き、回転を重ねる度に恐怖から座席をずり落ちていく。
大丈夫かなーと見ていると少ししてなれてきたらしいこいちゃんは一人で悲鳴をあげつつも笑っていた。
小学生や中学生が殆どで、その子達が退場してしばらくして最後によたよたとこいちゃんが降りてきた。
「怖かった~!」と言いながらも笑顔いっぱいで私にとびついた。
最後に焼き絵を貰って帰る頃には肌寒くなっていた。
もうすっかり冬なのだ。
慌てて起こして、バスを降り、寒い中を3人で家まで歩いた。
あんなに遊んだのに、それから真っ暗になるまで二人は家に入ってこず、庭でおままごとを楽しんでいた。
遊んでも遊んでも彼らのスタミナは切れないようである。