実家に来て、恒例、伴侶が父と釣りに出た。春とは言え、まだ海の上は寒いらしい。大量に服を着込んだ二人は、何がつれるとか、夢膨らませながらいそいそと出て行った。そんな二人を見て「男の世界や!」とでも思うのか、いっくんは何故か参加したがる。船に乗りたがったが、飽きっぽいいっくんを乗せてしまえば最後、飽きられたときが帰宅の時になってしまうため、絶対に乗せてもらえることはなかった。帰宅した父と伴侶は子供たちに魚を見せてやる。そこからはなんとしても参加する子供たちである。迷惑そうな父を気にも留めずにガンガン「お手伝い」する子供たちは、やはり何故かいきいきして見えるのだ。