こいちゃんと花火

伴侶が拾ってきた生きのいいイカは父にさばかれてその夜の晩御飯になった。
バーベキューでいただくイカは最高に美味しかった。
もちろんお肉も用意されていたが、結局イカでお腹いっぱいになるほど大きなイカだったのだからすごい。
残念なことにいっくんは昼寝をしてしまい、晩御飯を見せても起きることはなかった。
一回目を覚ましてトイレに行ってから、またぱったりと寝てしまい、食後の花火にも参加できなかったのだ。

こいちゃんはちょっと寂しそうだった。
いつも喧嘩ばかりするふたりなのに、やはりいないと面白くないようだ。
花火はしたがったが、何か物足りない様子。
口には出さなかったが、少しだけ花火をして「残りは大阪に帰ってからにしようね」と言うと、嫌がることなく「うん」とおとなしく花火をしまった。
明日、大阪でする花火の時にはいっくんに起きててもらわないと。
二人はまだまだ小さいから、離れてしまうと楽しみも半分になってしまうのであった。