こいちゃん、とうとう卒業式間近となった。
長くて短かったような中学校、高校の生活が終わるのだから感慨深い。
そんな中、どしどし届く成人式の着物DM!
一体どこで聞きつけてくるのか、電話もバンバンかかってくる。
ちなみにこいちゃんの高校卒業後の生活は、とても遠いところで始まる…。
成人式に帰って来れるのかどうかも分からないのに、着物は必要か!?
ちょっと躊躇したものの、来るだけでもいいから来てほしいとの売り込み文句に乗ったふりして見に行ってみる事に。
着物が大好きなこいちゃんは大喜びで試着をする。
成人式に出られるかどうかは別として、着物を選んで嬉しそうにするこいちゃんを見るのはとても幸せで思わず涙が…。
これならせめて前撮り写真だけでも撮れたら嬉しい。
子供が大きくなるのはあっという間…。
あのこいちゃんが、4年もかけて遠いところで一人暮らしを始める。
どんどん大人になってしまう。
私はと言えば、気ばっかり若くても肌は弛んですっかり立派な関西のおばちゃんである。
仕事に行ってバタバタしたり、趣味の多肉に邁進したりしていると自分の年齢を忘れてしまう。
先日こいちゃんが可愛いことを言った。
「お母さんは人間の中で(!?)1番好き。離れるのは辛いけど、いっぱい電話するから。」
きっと引っ越したら私のことなど忘れる勢いで忙しい毎日を過ごすことになるだろうに…。
けれど、そんなこいちゃんの言葉が寂しくも嬉しい。
反抗期の頃は大変だったけど、大人同士になればこんなに分かり合える女同士はなかなかいない。
笑って送り出してあげたいものである。