大人は年が変わるということで掃除だ何だと気がつけばバタバタしているが、子供からすれば何をしていればいいのか不思議に思ったらしい。
そこで30日から1月1日までをノートに書かせて、「元日」「おおみそか」「年越しそば」などのキーワードで色々と説明していったのだが、我が家はすぐにそれぞれの親元に移動するため「おせち」がない。
そこで31日は「豪華なご飯」と教えておいた。
こいちゃんは31日の朝を迎えるや否や「おおみそか!豪華なご飯!」と朝から大はしゃぎである。
がしかし、豪華なご飯というのは「すき焼き」の事で、別に気合を入れた具材を厳選して作ったわけでもなければ子供たちの大好物と言うわけでもない。
肉が好きではないいっくんは知らんふりしてサツマイモ(すき焼き!?)ばかりを食べ、こいちゃんも肉をほんの少し食べてご馳走様…。
それが終わると次はノートに書かれた「としこしそば」なる物をこいちゃんは楽しみにし始めた。
「どんなそば!?どんなそば!?」と何度もきいてきたが、さて年を越すぞといい始めて出てきたのは、すき焼きをお腹いっぱい食べて胃がもたれたままの親たちが作った地味ーなお蕎麦。
「これ…?」としばし動きが止まっていたが、それでもなんとか文句を言わずに食べ尽くす。
一日中ゲームとテレビを無制限に見て、遊びその日は12時30に皆で新年のご挨拶をしてから4人眠りについた。
翌日からの年始まわり、伴侶のところに行き、手作りお節を出していただくも何だか寝ぼけ眼の子供たちである。
いっくんはクリスマスにサンタがくれたベイブレードに夢中…。
こいちゃんもピーナッツなどを出してもらいむさぼり食っている。
その後には実家に帰ると、イトーヨーカドーで購入したというお節が出されこいちゃんは喜んだ。
大人になると子供の時に感じたようなわくわくする気持ちはあまりなく、やがて始まる新学期や、大阪に帰るときのことなどを考えて準備したりして、冷静なもんである。
が、子供たちにとってゲーム三昧、テレビ三昧、夜更かしOKの大晦日などは非常に嬉しいものだったようである。
「お正月」の波にのった子供達は実家でも寒さをものともせず、大騒ぎの毎日を過ごしている。