台風一家

2歳6ヶ月検診

今日でいっくんは丁度2歳6ヶ月になった。
偶然にも2歳6ヶ月検診が、丁度今日、保険センターで行われた。
13時からだったので、お昼寝がまだ欠かせない「赤ちゃんいっくん」は昼寝中に保険センターに連れてこられ、寝ぼけ眼であたりを見回していた。

こいちゃんの時からだが、いつも検診にはうんざりしていた。
クーラーが効かないほど人数が集められていて、問診、体重測定、歯科検診などの間の待ち時間がそれぞれ長く、子供が退屈し始め、泣く。
それをあやしたりごまかしたりしながら、オムツやお茶などの大荷物を持って移動し、服を脱がせたり着させたりして、一人汗だくになるのが苦痛だった。
特にこいちゃんといっくんを連れて一人で検診に来ていた頃は、夫婦で子供をあやしているのを見ると、羨ましいを通り越して恨めしい気分になったものだ。

このたびこいちゃんが幼稚園に入り、いっくんだけを連れて行く検診は始めて。
一人の面倒を見ていればいいだけで、気分的にもかなり余裕が。
しかも今までの芋の子を洗うような検診に苦情でも出たのか、クーラーの涼しさを感じられるほど人数が少ない。
その上、受付の番号によって各部屋に通されるシステムに変更されていて、子供が退屈で一番ぐずるはずの待ち時間は自然に解消されていた。
心なしか対応する係員の方達にも余裕のほほえみが…
ついつい普段のストレスを吐露してしまうほど、来た甲斐のある有意義な問診になった。
いっくんも「どっちのボールが大きいかな~」と美人の係員さんのクイズに自慢げに指さしで答え、大袈裟に褒めて貰い、隣の親子の問題にも答えてしまうほどご満悦(ご迷惑?)だった。

私が一番緊張したのは歯の診察と染め出しである。
以前、フッ素を塗布したときに大騒ぎになったことを思い出すとどうやっていっくんを言いくるめるべきか困ったが、元々こいちゃんの様な理論責めではちんぷんかんぷんな子である。
「口を開けてね、怖くないよ」と言った直後は「ん!ん!」と返事をしているが、台に乗せられた途端、貝のように口を閉じ、「指が切れちゃうよ~」と先生に言わせるほど歯を食いしばり、最後は羽交い締めの診察となった。
そして第二の難関、歯の汚れに反応して赤く着色する薬剤を綿棒で塗りつけて汚れる箇所を探す検査、染め出しである。
どきどきしながら入室すると、何とも優しそうなおばちゃん先生がにこにこしながらいっくんを誘導。
いっくんを私の膝に向かい合わせで座らせ、頭をおばちゃん先生に預けると彼女は「イチゴ味だよ~美味しいよ~」と笑顔のまま綿棒で手早く着色。
ずっといっくんに話しかけながら汚れた部分を歯ブラシでブラッシングしていく。
あのいっくんが大人しく他人のブラッシングを受けているなんて、おばちゃん先生、技あり!である。
歯の診察では若干泣いたにしても、今までと比べ物にならない、なんて素敵な検診……なぜ今まで改善されなかったのだ!!

いっくんももう2歳6ヶ月なので、次の3歳6ヶ月の検診を最後に幼稚園に入園である。
こんな検診ならまだまだ行くつもりだったのに…
帰りの車の中、イチゴ味が良かったのか、おばちゃん先生が気に入ったのか、味の残っていないはずの染め出し用歯ブラシを名残惜しそうに、いつまでもくわえていた。
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