台風一家

こあら組のお集まり

幼稚園の作品展の振替のため、休みになった。
 いっくんのコアラ組の集まりがあったため、子供二人を連れて近所の桜公園に行くことになった。
 ところがここは駐車場がない。
 仕方ないので自転車で行くことになったのだが、これが大変だった。
 近所といってもアップダウンが激しい坂の多い町で、子供にはきつい。
 私はいっくんを自分の自転車の後部に乗せ、こいちゃんにはやむおえず自分で自転車をこいでいってもらうことになった。
こいちゃんは大喜びであったが、私はどきどきである。
 ほんの年中組みの梢に自転車を運転させて事故でもさせたら、親としての責任は計り知れない。

 そんな心配をよそに、こいちゃんは慣れない道を自転車で走ることに大喜び。
 普段の練習の成果(?)もあり、なれた様子でついてくる。
 これなら心配することはなさそうだ、とほっとした。
 桜公園ではすでにこあら組の園児とその親が集まってものすごい賑わいであった。


 私服こそ着ているものの、見慣れた顔ぶればかりであることに気が付くとこいちゃんもいっくんもおおはしゃぎで遊具に走っていった。

しばらく遊んで12時になるとお昼ご飯である。 それぞれに家で作ってきたり、スーパーで買ったりした弁当を持ち寄りみんなで食べる。
朝からばたばたしていた我が家はスーパーに買出しである。
二人で仲良く手をつなぎ道路を歩くのがなんとも愛らしかった。

こいちゃんもいっくんも幼稚園でやっているのか、手洗い場に綺麗に並び、自分の番を待つ。

 手を洗い、おにぎりに少しかぶりついたが、あっと言う間にシートを抜け出して遊具に走っていってしまった。
 クラスの仲間がいることで気もそぞろなわけである。

夢中で遊んでいるように見えたこいちゃんだったが、しばらくすると「かえる」と寄ってきた。
 なんでも自転車に乗りたくなったらしいのだ。
 帰り道は坂道でかなり過酷な環境であったが、こいちゃんは結局最後まで根をあげずに自転車で自宅までたどり着いた。

 親としては事故をさせてはいけない不安感が強く、なかなか自転車での外出をする気にはならないのだが、こんなに普通に乗れるようになっているとは思わなかった。
 自宅前での自転車遊びが少し退屈になってきたわけである。
 きっと梢もまだ見ぬ道を走るのが楽しいのだ。
 私も怖がってばかりいないで、少しずつ色々させてみるべきなのかもしれない。
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