近所で行われる供養の盆祭りである。
別に出店が出るわけでも、花火が上がるわけでもないこのお祭りには毎年参加しているこいちゃんといっくん。
ところが、あろうことか今年はあいにくの雨…。
中止かな…と見に行くと、会館の中でやっていた。
大喜びで参戦する子供達総勢6人。
ゆうくんといっくんは得意げに踊りに参加したり、マイクで合いの手を入れたり、とすっかり馴染みの様子。
今年は雨のせいか参加者が少なく、子供達6人が全員マイクを握った。
こいちゃんやいっくんが楽しげにマイクを回しながら合いの手を入れていると、他の子たちもよってきて、去年一緒に遊んだ子も合流。
(このあと家まで皆で送って行った)
賑やかながらも今年は早々に終わったお祭り。
6人ですごく頑張ってくれたから、とジュースやお菓子を沢山もらってご機嫌の子供達。
外に飾られた、少し寂しそうな提灯にいっくんがちょっかいを出す。
こいちゃんに「存在自体がちょっかい!」としつこさのあまり怒られたいっくんである。
翌日はとうとう自宅に帰る日がやってきた。
弟一家と墓参りに向かい、懐かしい田舎を一望する。
弟とはここで別れて、300キロの帰路につくわけだ。
「姉ちゃん、体気をつけや。俺の友達、ガンで…。」
「そっちも気をつけや、検診は行っとるん?」
大喧嘩を繰り広げた年子の弟とも、もはや健康の心配をする年齢になった。
ひと夏ごとに年を重ね、暑いばかりの夏もかけがえのない思い出に変わるときが来る。
サヨナラを叫ぶ子供達のはしゃぎ声が輝きつつも切なく感じる8月なのである。
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