伴侶といっくんは、時々一緒に将棋をする。
だいたいいっくんの強い押しにより、伴侶がしぶしぶ付き合うと言った感じなのだが、懲りずになんどでもいっくんはアタックする。
そして、負ける。
しぶしぶ付き合う伴侶だが、たかだか10歳のいっくんにはまだまだ負ける気配はない。
時々からかうよう弄ばれたりして、悔しい負け方をしているというのに、それでも将棋が楽しいらしい。
私はさっぱり、こいちゃんも興味がないので、将棋をしているふたりには、誰も入れない男だけの世界である。
こんな世界があるって素敵だな、と思う。
女子は2人で買い物に行けるが、男衆には将棋がある。
いつかお酒を飲みながら将棋をさすような未来も来るのかな・・・なんて楽しみに眺めたりするのだ。