子供達は留学生のペピちゃんが帰国してまもなく、私の実家に新幹線で帰ってしまった。
新大阪から新幹線にのり、終着駅でお婆ちゃんが受け取ると言う絶妙のプレーで、2人は無事にはるばる300キロの帰省を終えたのだ。
その頃、私はのんびり暇な・・・とはいかず。
スイーツデコの準備に追われ、急きょ入った夏休み制作の依頼を受けてレッスンをし、結構バタバタな毎日を送っていた。
子供達はお盆が開けたら伴侶と二人で車で迎えに行くことにしていたが、心配なのは亀の事。
何だか体も大きくなって、手狭な水槽で可哀想・・・と思っていたのだ。
もし今お盆の間にゲリラ豪雨でも降って水槽の水が満杯になれば、そこから抜け出て人知れず車に引かれて死んでしまうかも・・・などと心配は尽きない。
そこで、お盆を前に思い切って水槽を大きいタライにし、今までいた場所から広い場所に移す事にしたのだ。
もともと植わっていたツツジと、柳、椿を全て抜き去り、飛び石を配置。
白い砂利をたっぷりと敷き詰め、竜のひげをタライの周りに移植した。
前よりも広い水槽になって、亀達はびっくりしながら中をぐるぐる。
抜いた植物3種は全て根を綺麗に保存して実家に持って帰れるように準備した。
日陰になりなりを潜めていた竜のひげたちも日の光を浴びて生き生きとしているように見えた。
亀達も気持ちよさそうに日向ボッコを始め、新居へのお引越しも無事完了したのである。