旅行前、小学校の帰り道で転んで、顔から道路に突っ込み、口の中を切り、歯もちょっとヒビが入り、ひざも怪我するなど悲惨な状態で帰宅した。
こいちゃんが一人になる地点で待っていた私の所に、お友達のお母さんに連れられて顔を、涙と鼻水でぐしゃぐしゃにしたこいちゃんがフラフラと帰ってきたので驚いた。
歯のヒビは大した事もなく、乳歯だったことから、とりあえずホッとしたのだが、親としてはやはり何故こんなにボロボロになってしまったのか、理由が気になるところである。
何しろ毎日外遊びで元気なこいちゃんが少々こけたくらいでこんなになって帰ってくるわけが無い。
勘ぐった私が慎重にこけた理由を尋ねたところ、こいちゃんいわく、
「お友達が悪いこと(登校班の順路を外れたらしい)していたから、注意しようとして…」
もしかして、反撃されて喧嘩に…?
ドキドキしながら話を聞く私に
「早く注意しに走ろうとして、転んだ……、ランドセルが重くて顔から『がぁーん』て…!!」
と泣きそうに顔をゆがめるこいちゃん。
それだけで、その怪我!?
しかもそんな理由…。
その後は、いかにランドセルが重いか、駆け出そうとしたときにどれだけ邪魔になるか、などを唾をとばさんばかりに切々とランドセルの悪者ぶりを語ってくれた。
キズのショックはすでに癒えているらしく機関銃トーク炸裂でまくし立てる。
しかし、こいちゃんの怪我の状態を見ると、まんざら大げさでもないらしい。
小学校1年生にとってランドセルは大変重いものなのだろう。
その日の夕方、ご近所のママがやってきて少し話をしていると、彼女が思い出し笑いをしながらこいちゃんのことについて教えてくれた。
数日前の朝、いつものように登校するこいちゃんに声をかけた彼女。
その日は大変風の強い日であったことから、冗談でこいちゃんに
「こいちゃん、風つよいから、飛ばされないようにね~」
と言うと、こいちゃんは自信ありげな調子で
「大丈夫、大丈夫、ランドセルがあるから!」と答えたと言うのだ。
そ……そんなに毎日頑張っていたなんて……。
ちなみにランドセルは1キロ程である。
きっとランドセルが飛ばされることはあっても、こいちゃんが飛んでいくことなどあるわけない、と、ちょっと考えれば判るような気がするのだが…。
毎日、ご苦労様である…。
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